》勝手な善意は迷惑と紙一重

管理させていただいてる墓地の周りを善意で掃除してくれているおじいさんの姿から、その善意も始末の仕方を間違えると迷惑どころか条例違反になります、というブログ。

以前からこのブログでも何度か記事に載せていますが、名古屋市平和公園は名古屋市内の寺院から境内墓地を接収して、その代わりに換地として造られた大規模な霊園です。その広さは147ヘクタールもあり、市内のあちこちから18.7万基ものお墓が移転されてきました。

【平和公園（名古屋市）は成り立ちも名前も特別な墓地です】

5年目に平和公園の成り立ちを投稿したブログ

平和公園はただ広い墓地というだけじゃなく各寺院ごとに細かく区分けがされていて、それぞれの寺院で管理されています。そして管理者組合という場で全体の管理についても名古屋市側も含めて話し合いがされていて、当然ながら平和公園全体の決まりごともあります。

そんな中で決められた一つが、板塔婆や枯れた供花（くげ）をお焚き上げすることについて。

皆さんご存知の通り屋外で野焼きすることは条例などで禁じられていて、愛知県や名古屋市の両方で細かく定められています。ただし農業などの目的で行われる野焼きや宗教的に行われる迎え火やお焚き上げなどは認められていて、ここ平和公園内でも上記のようにお墓に供えられた板塔婆などを「お焚き上げ」することは許可を受けています。

でもお焚き上げして良い時間は制限されていて、その度に消防署への報告が義務付けられています。

【善意からでも野焼きはダメ、しかも勝手に使うのはもっとダメ】

うちのお店で管理を委託されている墓地の中で、通路ぎわにこのお焚き上げをする炉が設置されている場所では、以前から勝手に火をつけたり家庭ゴミを捨てていく人などがいて、発見するたびに対処しています。ところがここ数年でどうやら誰かが早朝の許可されていない時間に燃やしている様子があり、当然ながら寺院さまもまったく知らない様子でした。

ところが燃やされているものは周囲にたくさんある枯葉や枯れ木ばかりで、どうやらボランティア精神から周囲の歩道などを掃除している方のようで、初めはその善意を汲んで黙認していました。それがだんだんとエスカレートして、しかも焼却炉から溢れるほど枯葉を入れたりして炉が傷むようになり、一度早朝に掃除しているおじいさんを見つけて止めるように、やんわりと注意しました。

その後、心友のカメちゃんに頼んで修理してもらった焼却炉

ところがしばらくするとまたどうやらこの「お掃除おじさん」が出没している様子で、落ち葉でいっぱいになっているのを見つける度にゴミ袋に集めて集積所へ持っていかなければならない始末。先日、たまたま墓地に寄ったときにお掃除おじさんを発見して、また声を掛けました。

すると「前にもお願いしましたよね？」と言っても「わしは知らん！」の一点張りで、どうやら周囲の草取りや近くの公園まで掃除している様子で、焼却炉はすでに側溝から集めてきた濡れた落ち葉で一杯。

点々と運んできた様子がわかる落ち葉と、掃除道具一式を車に積んであるおじいさん

あまりに知らぬ存ぜぬという態度なので「この濡れた落ち葉は誰が片付けるの？」と聞くと「そんなもん網が敷いてあるから置いとけば乾く」と、まるで自分が設置したかのような口ぶり。こりゃ何言ってもダメだ…と思って「以前注意した時に次見つけたら焼却炉の修理代を請求すると言いましたよね？」と強めに切り出すと、さっさと逃げるように帰っていきました。

【本当の意味での善行じゃなければ徳は積めない】

きっとおじいさんは墓地の周りが落ち葉だらけなのを見兼ねて小さな善意から始まったんだろうし、毎朝良い気分で善行を積んでいるつもりだったのかも知れません。でもどうやら森の中にまで踏み入って枯れ木を集めたり、濡れた枯葉を無理やり燃やすために新聞紙や雑誌にも火をつけている様子。そもそもの善意は信じているものの条例違反は間違いないし、せっかく本格的な高炉職人の心友が心を込めて直してくれた炉を我が物顔で傷める姿にはがっかりしてしまいました。

誰にでも善意から始まる行為はあるけれど、それが本当の意味での善行になるのかはしっかりと見極めなければいけないんだなと、その後ろ姿に「もう2度とやってくれるなよ」と願わずにはいられませんでした。

【もしお墓でこんなお悩みがあれば気軽に当店へご相談ください】 

・お墓を新しく建てたい方や、もっと使い易いお墓を建て替えたい

・花立ての穴が小さくて水がたくさん入らないし、洗いにくい

・お墓周りを使いやすくサッパリと綺麗にしたい

・お墓に名前を追加して彫りたい

・お墓が壊れているところが気になっている

・墓地にいつも雑草がたくさん生えて困っている　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

・お墓の汚れが落ちなくて何だかスッキリしない　　　　　　　　　　　　　　　

・跡継ぎのないお墓をリフォームで続けて使えるようにしたい　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

などなど、他にもとにかくお墓のお困りごとや悩みがあるという方はまずここから連絡ください　　　　　　　　　　　　　　　　　

現場に出て留守にすることもありますので、お訪ねの前にはまず先に1本お電話をくださいね　　　　　　　　　　　　　　　　　

【店舗情報】

お墓のことなら【お墓のおざわや】へ　　

店舗住所：名古屋市名東区高針原2-101

電話番号 : 052-734-8102

営業日：月曜日～土曜日（日曜定休）　　　

営業時間：朝９時から夕方５時まで

【 弊店への車でのアクセスはこちら】

アクセス

店舗の前に2台分の駐車スペースがあります

少し停めにくいですが、バックで駐車したほうがお帰りの際に出庫しやすいと思います

【 電車やバスでお墓のおざわやにお出での時は】

地下鉄東山線の星ヶ丘駅から市バスの「地下鉄植田」行きもしくは「地下鉄いりなか」行きに乗っていただいて15分ほどの「高針原」で下りていただいたら、北へ3分ほど歩いたら牧の原南の横断歩道のある交差点の東南角に店舗があります。

ご予約いただければ駅まで車でお迎えにあがりますので、遠慮なくご予約くださいね！

とにかくまずは始めにご来店前にお電話で予約してくださいねー！

• CATEGORY：生きかた | 石屋として