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》いよいよ満を辞して投稿する:映画『DUNE part2』鑑賞記

2024.03.19

この世界観の映像化は難しいと言われてきた原作を、前作で見事に描き出してみせたビルヌーブ監督の続編は、原作の中にしか描かれていない空気感までも演じ出して魅せてくれた名作でした、というブログ。



前作の『DUNE part1』が公開された時、「なんだよ、パートワンって!」とか「あんなところでバッサリ終わるのって無いよね」なんて感想も多く見られて、今作への期待が上がったか下がったかはそれぞれだったよう。ボク的には原作の壮大さを知っている分、2〜3時間で終わってしまったら約30年前に大コケしてしまった、デヴィッド・リンチ版『砂の惑星』の轍を踏むことになってしまうと心配だったくらい。



でもそこで描き出された映像美や音響の妙は好評で、当初続きが作られるかは興行収入によっては分からないと言われていた続編の制作がすぐに発表され、それ以来待ちに待った今回の第2部の公開でした。




《『DUNE part2』のあらすじ》



砂の惑星デューンをめぐってアトレイデス家と

ハルコンネン家の壮絶な宇宙戦争が勃発


ハルコンネン家と皇帝の陰謀により、アトレイデス家は全滅します。


しかし最愛の父とすべてを失うも、後継者ポールは母と共に生きていた。


そしてついに復讐の時――。


運命の女性・砂漠の民チャニとポールたちの、

全宇宙を巻き込む最終決戦が始まる。







前作で砂漠の民に迎え入れられたポールとその母レディ・ジェシカが彼らと共にアジトへ向け砂漠を進んでいる途中、振り返ったフレメンの少女チャニが「まだ始まったばかりよ」と微笑みつつ放ったセリフが前作のラストシーン。でもそれがアジトまでの道のりの遠さを言ってるのか、それとも3時間の上映時間を持ってしてもこの遠大な物語では序章に過ぎないことを併せて言っているのか?という意味に感じて、ボクとしては「やってくれるじゃん、ビルヌーブ!」とニンマリ笑ってしまったほど。


それくらい楽しみにしていた続編は、まさにそんなセリフの直後からまたもやバッサリと始まりました。




【それぞれ自らの運命を受け入れていくストーリー】

前作も含めてこの『DUNE』という物語は、1人の若者がヒーローの使命に目覚めて宇宙を救う的な単純なストーリーではなく、文明や民族の歴史に抗いつつも否応なしに巻き込まれていく物語。ポールの父親レト・アトレイデス公爵もきっとそうであったように、一民族の長として抗えずに向かった惑星アラキスで何もできぬままに政敵によって撃ち取られてしまう。ただそこには何らかの目的があったはずで、それがきっと愛息子ポールに掛けた希望であったことは間違いないと思います。



けれどそのポールに何を期待したのかはレト公爵からは何も語られず、ポールと共に生き残った母親ジェシカ(ちなみにレトの妻ではない)でさえ、何千年も掛けて「救世主クイサッツ・ハデラック」を産み出すために遺伝子操作を繰り返してきたベネ・ゲセリット教団の修道女としての立場でしかポールを見なくなっていきます。そしてそんなポール自身は父親レトの置かれた立場を引き継いだことや、母親ジェシカが向ける運命の子としての期待に対しての嫌悪感からか、自分が救世主ではないと感じています。







でもアラキスの先住民フレメンたちが自身に向ける「預言者(救世主)リサーン・アル=ガイブ」という声には、彼らの力を借りるためなのか?声高らかに応えて、彼らを率いて再びアラキスを我がものとしようとするハルコンネン家に立ち向かっていきます。しかしそんなポールと心通わせるようになったフレメンの少女チャニは、出自であるアラキス北部の部族にはリサーン・アル=ガイブに対する絶大な信仰はないからか、ポールのことを救世主としては認めないまま。



そして今作から登場するのはハルコンネン公爵の甥っ子で、ポールの宿敵として夢の中では常にポールを殺す立場のフェイド=ラウサ。人を殺すことに喜びさえも感じているほど残忍な性格の彼は、ポールとは正反対の存在なはずなのに戦いの中で奇妙な親近感を感じたような表情を浮かべます。それぞれが従いたくはない運命をどこかに感じつつも、抗えずに巻き込まれていく不条理さも感じさせます。




2人も結局は運命という名の物語を生きる駒なのか?




そして前作でポールからお腹の中にいる妹について言い当てられたレディ・ジェシカは、砂漠の民の教母として認められるためのテストを受けたことが元でお腹に宿した胎児からメッセージを受け取るようになっていき、真の運命に目覚めたポール率いるフレメンと共にハルコンネン家との全面戦争に向かっていきます。



そんな人為的な運命に流されて右往左往する人間たちとは違ってその運命だけをただまっとうするサンドワームと、人間の愚かしさを見下ろしているかのように壮大で赤く輝く美しい砂漠。そして前作に引き続いてハンス・ジマーがそんな大きな存在を表現するような音響は、どこまでも重低音を轟かせて、砂漠の砂のようにすべてを飲み込んでいきます。




ポールはその青い瞳の奥に何を映しているのか?




少し前にこの「最新作を見る前に」として投稿したブログでは、キリスト教やイスラム教のような宗教的世界観を感じさせると書きましたが、実際に最新作を見て感じたのは「色即是空、空即是色」のように諸行無常の仏教的な運命。彼らがその目の先の未来に何を見て、一体どこを目指すのかを、映像世界に没入しながら一緒に歩いて感じていくようです。



この物語は政治的であり封建的、そして恐れを知らない若者たちの甘酸っぱい群像劇のようでもあって、大きな自然の流れに包まれた宗教的な世界でもある。とにかくこの壮大過ぎる物語は一度観ただけではほんの一部分しか感じられないし、きっと見るたびに新しい気づきや新たな視点に気付かされることでしょう。


今週またもう一度、特大スクリーンで見直して、もっと深くこの映像世界に潜ってみたいと思っています。





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