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》ディカプリオがアメリカの黒歴史を描き出した:映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』鑑賞記

2024.03.05

元住んでいた地を追われた先住民族オセージ族が、居留地として当てがわれたオクラホマの土地から原油が湧いたことで富豪となった。そんなオイルマネーに群がる白人たちや先住民たちに起こる謎の怪死事件など、悍ましい実話を元にしたアメリカの黒歴史を描いた作品の感想をブログに。



皆さん「原油産出国」と聞くと、どんな国を思い浮かべられるでしょうか?


きっと先日F1の開幕戦が行われたバーレーンや次戦が行われるサウジアラビア、あるいは最終戦が予定されているUAEなどの中東地域を思い浮かべられる人も多いのではないでしょうか?改めて調べてみて驚いてしまったのですが、実は世界中でダントツなのはアメリカで、2位のサウジアラビアと比べても1.6倍以上もの原油を今だに算出しています。




資料はIG証券HPより引用




そんな産油国としてのアメリカには深い闇の歴史があり、それはこれまであまり語られることのなかった歴史でした。そんな原作を読んで着目したレオナルド・デカプリオが企画、マーティン・スコセッシ監督の元へ持ち込んで映画化された『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』は、オイルマネーに沸く人間の浅はかさや恐ろしさを悍ましく描き出しています。




《『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のあらすじ》



地元の有力者である叔父のウィリアム・ヘイル(ロバート・デ・ニーロ)を頼って

オクラホマへと移り住んだアーネスト・バークハート(レオナルド・ディカプリオ)。


アーネストはそこで暮らす先住民族・オセージ族の女性、

モリー・カイル(リリー・グラッドストーン)と恋に落ち夫婦となるが、

2人の周囲で不可解な連続殺人事件が起き始める。


町が混乱と暴力に包まれる中、ワシントン D.C.から派遣された捜査官が捜査に乗り出すが、

この事件の裏には驚愕の真実が隠されていたーー。







【アメリカ開拓からの因縁と誠実な約束、そして嘘や驕りが事件を隠し通した】

この作品の舞台となるのはオクラホマ州のオセージ族の保留地で、第一次世界大戦から復員してきたアーネストは牧場経営をしている叔父を頼ってやって来るところから始まります。この土地はそれまで住んでいたカンザスの土地を接収する代わりに、アメリカ合衆国政府からオセージ族が自治する土地(=一つの国)として税金も払わなくていいという契約の場所でした。



ところがそこに莫大な埋蔵量の石油が眠っていることが分かったことから、その石油を採掘するメジャーからオセージ族に莫大なオイルマネーが流れ込みます。その上に税金を払わなくて良いという彼らは「世界一一人当たりの資産が多い部族」と呼ばれ、その土地にはオイルマネーに群がる有象無象が集まるようになります。







アーネストの叔父ヘイルは面倒見の良い名士として知られる資産家で、オセージ族にも友人が多いほど。


そんな中で叔父のヘイルの仕事を手伝うようになったアーネストはオセージ族の1人の女性モリーと出逢って恋に落ちますが、ヘイルたちから裕福なオセージの女性と結婚すると得られる権利についても聴いて、やがて彼女と結婚して子供を儲けます。ところがそんなオセージ族は身体が弱いと言われ、突然死があまりにも多いけれど原因は探られず。


やがてアーネストやモリーの周りでも不審死が相次いで起こります。




初めての出会いで好意を感じたアーネストとモリーは結婚




史実でも明らかになっている通り、この当時オセージ族だけでも60人以上が不審死を遂げており、そのほとんどは白人男性と結婚したオセージ女性で、その莫大な権利金は遺された白人の夫に流れていきます。この事態を受けてアメリカ司法省からやってきたのがトム捜査官。このとき州を跨いで、しかも治外法権さえある先住民保留地という地を捜査したことがキッカケとなり、その後のFBI設立にも繋がったという曰くつきの事件でした。



初めデカプリオは物語の中でトム捜査官役を演じる予定だったそうですが、それでは物語の主題であるオセージ族を巡る不可解な事件の真相を抉るには弱過ぎると、かえって愚かで翻弄されまくるアーネスト役にしたんだとか。そのおかげか陰謀や裏切り、そして暗躍する組織などを背景にした裕福さと相反するように不穏な町の空気感が、深く刺さります。




1人、また1人と怪死していくモリーたち家族の背景に隠れているものは?




正直デカプリオがここまで愚かな男の役を敢えてやらなくても?と思うほどでですが、この西部劇の中にある一面のような事件を思うと、当時この街に群がってきた男たちは誰しもそんな愚かしさを持ち合わせていたんじゃないかと思います。



そんな中で描かれているのは長らく歴史に埋もれていたこの事件に対して、白人としての贖罪意識なのではないでしょうか。そしてこの作品には実際に現在も保留地に住むオセージ族の末裔たちが撮影だけじゃなく製作にも絡んでいるそうで、史実を明らかにして自分たちのアイデンティティを明らかにしたいという想いも含まれているように感じます。







この作品のタイトル「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」は、4月の頃オーセージ保留地の近くの丘には多くの小さな花が紙吹雪でも撒いたように咲き乱れるものの、5月の満月の頃になると背の高い草などに遮られた花が一気に萎れることから、そう呼ばれる月の呼び名だとか。



そんな花たちのように蹂躙されていったオーセージたちを描いたこの作品は、彼ら子孫の目にはどう映るのでしょうか?





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