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》読み込んで観るほどに味わい深い映画:『複製された男』鑑賞記

2023.11.23

きっとこの作品ほど好き嫌いが分かれてしまい、ダメな人には全く評価されないのに、しっかり読み込むとスルメのようにジワジワと味わいが湧いてくる映画はそれほど無いだろう、という作品の感想をブログに。(後半ネタバレます)



ここのところ『ミッション:8ミニッツ』『ジャーヘッド』と大好きな俳優ながらまだ見ていなかった、過去にジェイク・ジレンホールが出演した映画を立て続けに見て、やっぱり彼の作品にはハズレがないなあと感じていました。そして次に目についたのは彼の出演作である上に、大好きなドゥニ・ビルヌーブ監督作品というこの作品を見つけて「おお〜〜!」と大喜びで見たものの、観ている間も見終わってからも「???」と全く意味がわかりませんでした。



この感じに一番近いのはクリストファー・ノーラン監督の『メメント』とか『テネット』に近いかな?と思うくらい難解で、それからこの作品の解説や考察を見ていてストーリーに織り込まれた情報を整理して初めて内容がわかると、まるで謎解きが解けるようにストーリーが全て繋がりました。そうして見るとメッチャ面白くて味わい深い作品だと思えるけど、そこまでしなきゃ分からない作品をどれだけの人が楽しめるんだろう?なんて心配になってしまったりもするこの作品(笑)。




《『複製された男』のあらすじ》

大学講師のアダムは、ある日同僚から1本のビデオを薦められ

応じるままに鑑賞した彼は、その映画の中に自分と瓜二つの端役の俳優を発見する。


あまりのことに驚きを通り越し恐怖を感じたアダムは、

翌日から取り憑かれたようにその俳優を探し始める。


アンソニーという名前を突き止め、気づかれないよう遠くから彼を監視するうちに、

どうしても会って話しがしたくなったアダムは、遂にアンソニーに連絡する。


その週末二人は対面し、顔、声、体格に加え生年月日も同じ、

更には後天的に出来た傷までもが同じ位置にあることを知る。


どちらが”オリジナル”でどちらが”ダブル”なのか―。

なぜ自分と全く同じ人間が存在するのか―。


アイデンティティの危機をミステリー仕立てで描いた衝撃作!




ノーベル賞作家の原作『The Double』を元にしたミステリー




【時折現れる蜘蛛がミステリーを解く鍵】

邦題の『複製された男』と原題の『Enemy』も共に原作の『The Double』とは題も違っていますが、ある大学講師アダム(ジェイク・ギレンホール)が自分とそっくりな俳優アンソニー(ジェイク二役)が映画に出ているのを見つけて、彼に会いに行ったことから周囲をも巻き込むややこしい事態になるという話。



顔がそっくりなだけじゃなく脇腹の傷痕さえ同じようにあることから、どちらかが「複製された」に違いないと考えたアダムは、それ以上の詮索を止めてアンソニーにはもう会わない方がいいと心に決めますが、アンソニーは身重の妻がいるにも関わらず地下の秘密クラブに行くほど性欲求が強く、アダムの恋人メアリーに狙いを付けて一晩交代しようとアダムを脅します。アダムも恋人のことを心配しながらもヘレンの元へ行き、騙していることに気後れしながらも二人の時を過ごします。そしてアンソニーの方は企みを遂げたもののメアリーにアダムじゃないことがバレるし、ヘレンの様子もなんだか変。




白いアダムと黒のアンソニー、そしてヘレンが彼らを見る目が気になります




そこまで見た目がそっくりな二人ながら、性格もその生活ぶりも派手な黒アンソニーに対して質素で抑圧された白アダムと真逆。でもアダムからの求婚を待っているメアリーと過去に浮気がバレたアンソニーを疑い続ける身重の妻ヘレンは、二人にとって重い抑圧や足かせでしかないのは共通なことが白黒二人の表情にも表れています。アンソニーのマンションへアダムが再び訪ねていくとそこにはヘレンの姿はなく、暗い台所の隅で大きな黒い蜘蛛が今にも飛び掛かろうかと身構えているところで暗転してエンドロールと、まったく起承転結の結が抜け落ちているようで意味がわかりません。




【ここからネタバレ:複製してしまった男の行く末は蜘蛛の巣の中】

観終わってまったく意味が分からず、でもノーベル賞作家の原作をドゥニ・ビルヌーブが映画化したのに「ただの不倫映画」というのも考えづらい。そこで色々な解説や考察を読んでいく内にやっと見えてきたのは、二人が同一人物だということ。つまり時系列でいえば元々三流俳優アンソニーとして仕事をしていたものの、妻は妊娠してしまうし食わせていけないからと大学の歴史教師の仕事を始めたアダム。でもこれまで俳優としてやってきたプライドなのか、妻には言わないまま大学教師アダム役を演じつつ働き、そこで知り合ったメアリーとは安アパートで逢瀬を重ねます。


そうして複製してしまった男アダムは人格を持ち、やがて自分そっくりなアンソニーを見つけてしまう。



途中アダムが相談する母親が「教師もやってるし住まいも立派」というのはどう見ても反対でおかしいし、会ってもいないはずのアンソニーを「あんな三流俳優」と呼ぶのも違和感。何よりこの母親が登場する3人の女性の中では一番威圧的で、しかも息子のことを溺愛している様子までが感じられて、この母親からの抑圧が性欲求やもう一人の存在を生み出してしまったのでは?とも思わせます。そして街を見下ろすように自分の下に置く大きな蜘蛛は、この母親のメタファーではないかと思うのです。







そしてもう一人の母親ヘレンは、アダムに会いに行ったところから二人の存在に気づき始めていて、またあの女(メアリー)と浮気しているんじゃないかと考え始める。それでも帰ってくるうちは彼のことを責めずに我慢していたけれど、アンソニーとしてまたメアリーに会いに行ったことを推察したヘレンは、台所でバケモノのような黒い蜘蛛の姿になってアダムを待ち受けていたのが、例のラストシーンではないかと。



つまりこの作品はとにかく「母は強し」を訴えつつ男の愚かしさを描いていて、妻帯者のおイタなんて結局バレて痛い目見るよ?というメッセージを伝えているんではないかと思うと、この物語がサイコホラーにさえ感じてしまうというのは考え過ぎでしょうか?笑。





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