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》この物語の先に見えるのはAIへの怖れか?それとも?:『ザ・クリエイター/創造主』鑑賞記

2023.10.23

これまでのSF映画でも散々描かれてきた人間とロボットですが、恐れをもたらすのは決してAIばかりじゃないし、この世界の真理を見つめなければならないのは正に今じゃないか?と考えさせられた作品の感想をブログに。



古くは今から100年近く前のドイツ映画『メトロポリス』から印象的にAIの反乱を描いた『2001年宇宙の旅』や、AIが人類に攻撃を仕掛ける未来を描いた『ターミネーター』など、AIへの畏れを描いた映画はこれまで数限りないほど描かれています。そんな映画の中ではいつもAIは人間の愚かさを見限って、地球を守るために人間たちを滅ぼそうとする邪悪な存在として描かれてきました。でも時には『A.I.』や『アンドリューNDR114』のように愛情豊かな自我を持ったAIや、『ショートサーキット』や『チャッピー』のように人間との共存だって可能だと思わせる作品なども生まれました。



2014年に公開された映画『her:世界でひとつの彼女』では、姿形のない声だけの存在ながら主人公セオドアと心通わせながら人間性さえ感じさせながら成長するAIを描きつつ、最後には人間という存在を超越してしまう未来を想像させました。ところがそんな未来がもっと近いものだと思わせるような記事があり、今まさに理想的な彼女を思わせるような「AIコンパニオン」と呼ばれるアプリへの関心が広がっているとのこと。




いつの世も真理を歪めるのはヒトの欲ですね




AIを畏れるのもヒトの業なら、AIを歪めてしまうのもまたヒトの業の深さではないかとさえ思えてしまいます。




《『ザ・クリエイター/創造者』のあらすじ》



遠くない近未来、人を守るはずのAIが核を爆発させた——


人類とAIの戦争が激化する世界で、元特殊部隊の〈ジョシュア〉は

人類を滅ぼす兵器を創り出した“クリエイター”の潜伏先を見つけ、暗殺に向かう


だがそこにいたのは、兵器と呼ばれたAIの少女〈アルフィー〉だった。


そして彼は“ある理由”から、少女を守りぬくと誓う。

やがてふたりが辿りつく、衝撃の真実とは…







【AIと人間という構図に現代の抱える問題が包み込まれたストーリー】

この作品の監督はギャレス・エドワーズで、ハリウッド版『GODZILLA/ゴジラ』、『ローグ・ワン/スターウォーズストーリー』『スターウォーズ/最後のジェダイ』と立て続けに大作を任されてきた若手監督で、その独特な視点と撮影手法の斬新さに定評があります。元々インディペンデントと呼ばれる、大手制作会社などに属さない映画制作から見出されていて、自らの長編デビュー作も低予算ながらそれを感じさせない作品を作り上げています。今作もそんな制作手法を取り入れることによって純諾な予算以上に緻密な映像作りがされていて、人間そっくりに作れらる「模造人間/シミュラント」など、まったく違和感なく当て嵌められたCGの精細さにも驚きます。


そしてさらにこの物語を重厚に仕上げているのは、これまでにも多くの作品の音楽によって受賞してきた名匠ハンス・ジマー。



主役で元特殊工作員のジョシュアには『テネット』や『ベケット』でも難しい役をしっかり演じ切った、ジョン・デヴィット・ワシントン。そして『ゴジラ』『インセプション』など、ハリウッド大作の常連となった渡辺謙さんなどが脇を固めて、自分たちの世界を破壊したAIを殲滅しようとする西側諸国とAIと共に生きているニューアジア諸国との対立を描いています。2055年にロスアンゼルスが核攻撃されて100万人が一瞬にして亡くなったことがイントロで描かれ、その10年後に西側諸国(という割に思い切りUSARMYですけどね笑)が工作員をニューアジアに送り込んだ所から物語は始まります。




ニューアジアの人々と共に戦うドロイドには仲間を思いやる感情すら持っている© 2023 20th Century Studios




10年前の核爆発によって家族と共に片腕と片脚を失ったジョシュアは、特殊工作員としてニューアジアの反乱軍に潜入したものの、そこで出会った女性と愛し合っています。二人の間にはもうすぐ子供が生まれるというところになって、西側上層部の決めた作戦から突如攻撃を受け、その妻マヤとお腹の中の子をまたもや同時に失ってしまうジョシュア。それから5年後、再びそのアジトに潜り込んで最終兵器を見つけてくるという作戦を受けたジョシュアが、最終兵器が隠されているという武器庫で見つけたのは見た目愛らしいシミュラントの子供アルフィー。自分に懐くその子を見捨てられず、しかも生きているかもしれないという妻を探すため、元仲間ながら敵対するシミュラントの司令官ハルン(渡辺)とも共闘するようになっていきます。



最終兵器と呼ばれるアルフィーですが姿は別として、その様子はまったく普通の子供のように無邪気なのに、唯一違うのはコンピューターに遠隔から侵入して自在に操ってしまうこと。そしてその力は成長と共に強くなっていくのですが、それでも人間を攻撃する訳ではなく、あくまでジョシュアやニューアジアの人々を救うためにだけその力を使います。




人間に自爆するようプログラムされたはずのロボットは自ずとアルフィーの前にひざまずく© 2023 20th Century Studios




インドネシアやベトナム、東京などで撮影されたという風景はエキゾチックで『ブレードランナー』や『AKIRA』、そして時には『地獄の黙示録』さえイメージさせます。そこで暮らす素朴な人々の生活とシミュラントやドロイドたちの結びつきを見ていると、「AI=悪」という構図が頭の中で崩れていくように優しく描かれます。それどころかアメリカ軍高官の「ネアンデルタール人はあれほど高度な文化を持っていたのに、ある残虐な種に滅ぼされた。それが我々人間。」という言葉には、自衛の戦いが当然だとでも言いたげに感じるあたり「身勝手な人間と知的なAI」という構図にどんどん置き換わっていきます。



そして「クリエイター(=創造主:ニルバーナ)」という謎の存在を消そうとする西側の思惑は、まずはアルフィーという最終兵器を抹殺して、成層圏に浮かんだ要塞ノマドから全てを殲滅させる無差別な攻撃を仕掛けようとします。そんな様子を見ていると未来の空想話のはずなのに、これは現代に世界中で繰り広げられている戦争や紛争のことを言ってるんじゃないのか?とも感じてしまうほどに、ひたすら人間(アメリカ?)の愚かしさが描かれます。




次第にアルフィーに対してある感情が生まれるジョシュア© 2023 20th Century Studios




果たして二人はマヤを見つけ出して、ニルバーナ=創造主の元へ行けるのか?


そしてこの戦いの末に生き残るのは人類なのか、それともAIと共に暮らす人々なのか?という物語を見ているうち、我々もAIに畏れを抱く人間の側な筈なのに、なぜだかAIの方を応援したくなってしまうのは何故なのか?など、思わず動かされてしまう自らの感情に戸惑ってしまうはずです。そしてハルンが最後まで守り続けた秘密はなんだったのか?などぜひ劇場で確認してみてください。


そして劇中とエンディングで流れる印象的なこの曲を、ブログの最後に紹介しておきたいと思います。








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