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》ギレルモ監督のダークワールドへようこそ:映画『パンズ・ラビリンス』

2023.03.23

正直このスッキリしない映画は受け入れられない人もいるかも知れませんが、そもそも実際の人間世界もスッキリしないことばかりだよね?と問いかけられた気がした、2007年のアカデミー3部門受賞作を紹介するブログ。



この作品の監督のギレルモ・デル・トロは、ストップモーションアニメーションや怪しげな怪物などの現れるダークワールドが特徴的なメキシコ人で、日本のアニメーションや漫画が好きなことでも有名。そして小泉八雲や水木しげるの作品もコレクションされている方らしく、これまでの作品の中でも『ホビット』シリーズや『シェイプ・オブ・ウォーター』など、どこか現実から謎の世界に惹き込まれてしまいそうな、アヤシゲな空気感をプンプン匂わせるストーリーばかり。



少し前にこのブログでもご紹介した『ピノッキオ』は、誰しも知っている童話の主人公ピノキオがクリーチャーのような容姿でストーリーにもギレルモ流の味付けをされていて、ただ「メデタシメデタシ」では終わらせないストーリーがとても印象的でした。そしてそんな作品は先日行われた2023年のアカデミー賞で、長編アニメーション部門でオスカーを獲得!


おめでとうございます!







そして今日ご紹介する『パンズ・ラビリンス』は、冒頭からのショッキングな映像が悪夢に出てきそうな作品で、とてもお子様には薦められない2007年の作品。見ているうちにこれは現実なのか悪夢なのか?とこちらまで惑わされてしまうような、まさにギレルモらしいダークファンタジーです。




《『パンズ・ラビリンス』のあらすじ》



恐怖の政治が国を覆っていたスペインの暗黒時代に、少女オフェリアは生を受けた。


優しかった父が死に、身重の母親と二人で直面する現実は目を覆うようなことばかり。


新しい父親はまさに独裁のシンボルのような恐ろしい大尉。


生まれてくる自分の息子にしか興味を示さず、オフェリアの生きる世界は閉ざされていた。


そんなとき、彼女が見つけたのはうす暗い森の中の秘密の入り口。


妖精の化身である虫たちに導かれて、迷宮の世界への冒険が始まる…。







【少女が見つけた幻想の世界は救いなのか、それとも冥界なのか?】

この物語の舞台は共和国側と反乱軍が争っていた内戦後のスペイン。


主人公のオフェーリアは優しかった父親をその内戦で失い、寂しさに耐えかねた美しい母親が再婚した相手は内戦後に政権を奪った反乱軍の大尉。間も無く臨月となる子をお腹に宿している時期にも関わらず、我が子にしか興味のない冷酷な大尉が陣頭指揮を取る前線の邸宅へ呼び寄せられます。その道すがら体調を崩す母を思い遣りつつも、その再婚自体さえ受け入れられないオフェーリア。



少女にとっては内戦なんて何のことかも分からないのに、それによって大好きな父親を失い、再婚相手は冷酷な軍人なんてそれ自体が悪夢のようでしょう。ちなみにこの内戦中にはスペインの市街地がドイツ軍によって無差別に空爆され、その様子はパブロ・ピカソによって「ゲルニカ」として描かれていて、その当時のスペインの混乱ぶりまでもうかがえます。




「ゲルニカ」Papamanila – 自ら撮影, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=9469068による



そんな戦争の色濃い邸宅の庭の奥で、おとぎ話の好きな少女が出会った昆虫(妖精)に誘われて迷い込んだラビリンスには、怪物のような見たこともない容姿のパンという門番が居ました。パンが言うには、オフェーリアは地下の死もなく平和な国の王女の生まれ変わりで、3つの課題をクリアすれば戻ることができるとのことで、そこからおぞましい現実世界と怪しげなおとぎ話のような世界を行き来するようになります。


そんなパンを演ずるのは、『シェイプ・オブ・ウォーター』でも再び監督に抜擢されて、半魚人を演じたダグ・ジョーンズ。




パンは夢の国への案内人なのか?それとも冥界へいざなうのか?




現実として少女が体験するにはヘビー過ぎる状況で、普通ならこんな怪しい怪物の言うことなど聞かないだろうにどんどん深みにハマっていくオフェーリア。それでも現実世界では家政婦として面倒見のいいメルセデスだけは可愛がってくれたものの、そんなメルセデスも実はレジスタンスのスパイであり、オフェーリアの見えないところでどんどんおぞましくなっていく現実と、地下の冥界のどちらが恐ろしいのかさえ分からなくなっていきます。



そして生まれた赤ちゃん(異父弟)を巡ってのやり取りの中で、オフェーリアはおとぎの国に戻るのか?それとも現実を受け入れるのかを問われていきます。そんな中で突きつけられる選択はもしかすると少女が大人になることへのオマージュではないかと感じるし、物語の結末には評価が分かれるところですが、これぞまさにギレルモワールド。この惑わされ具合が逆に心地良くなれる人なら、この監督の作品はみな好きになるでしょう。笑




オフェーリア役のイバナ・バケロが儚げな少女を好演




元々童話ってただのおとぎ話ではなく、ダークな世界を孕ませつつ子供たちに現実世界の危うさを教えるためのストーリーですよね。そんな危うげな世界を描くダークファンタジーを見て、この結末が「メデタシメデタシ」と思うのかどうかはアナタ次第。


そしてもしこの作品が気に入ったなら、もうギレルモワールドに虜まれてしまうかも知れませんよ。笑





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