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》過去を知り今や未来を想う大切さ:映画『MINAMATA』鑑賞記

2022.09.08

学生時代に「四大公害病」として学んだ水俣病訴訟の真実と、その中で残りの人生をかけて世界に自然破壊問題を告発したカメラマンの物語をみた感想。



日本における「四大公害病」として現代社会の時間に学んだ覚えがある「水俣病」ですが、正直いって既に終わったこととして意識していました。そんなことが起こった熊本県水俣市で起こっていた真実だって教科書で読む限りは《ひとつの社会問題》でしかなく、例えばボクが住んでいる愛知県からそれほど離れていない地域で起こっていた、「四日市ぜんそく」だってそんな一つ。でもやっぱり人ってその現実を目の当たりにしなければ「所詮は他人事」で終わってしまいますよね。



そんな重大な環境汚染による水俣病の本当の恐ろしさを世界に知らしめたのは、世界的に有名なカメラマンのユージン・スミス。でも彼のことを知ったのはまったく別のことからでした。




まだ見られていないジャズロフトのドキュメンタリー映像



やっぱりなんでもまずは興味持たないと目に入らないもんね〜♪


ご存知かもしれませんが、ユージン・スミスはアメリカの従軍カメラマンとして戦場で起こっていることの真実を現場から伝え続けてきたことで知られていますが、その後に移り住んだマンハッタン六番街のとあるビルが「The JAZZ LOFT」としても有名。これはそれまで写真を提供していたライフ誌や元妻との折り合いの悪さから友人だったジャズプレイヤーたちと共同で住んでいたロフトでしたが、毎晩のようにさまざまなミュージシャンやアーティストが出入りしながら自由にセッションを楽しんでいたという伝説的な場所。そこではユージンが写真を撮りつつ、ビル中に仕掛けられたマイクでそのプレイを録音されていたそうで、そんなユージンがその後に水俣病訴訟に関わっていたなんて全く知りませんでした。


そしてこの物語は事実に基づいたドラマ的な作品とのことですが、我々日本人として見ると昭和の歴史としての側面を感じずにはいられません




【この映画のあらすじ】



1971年のニューヨーク、アメリカを代表する写真家の一人と称えられたユージン・スミス(ジョニー・デップ)は、今では酒に溺れ荒んだ生活を送っていた。


そんな時、アイリーンと名乗る女性から、熊本県水俣市にあるチッソ工場が海に流す有害物質によって苦しむ人々を撮影してほしいと頼まれる。


水銀におかされ歩くことも話すことも出来ない子供たち、激化する抗議運動、それを力で押さえつける工場側──そんな光景に驚きながらもシャッターは冷静に切り続けるユージンは、チッソの社長からのネガを大金で買うという申し出を拒否したために危険な反撃にあう。追い詰められたユージンは、水俣病と共に生きる人々にある提案をし、彼自身の人生と世界を変える写真を撮る──。




「ジャズロフト」のジャケットの本人の写真が重なって見えるくらいジョニデがソックリ



【この作品の感想は】

まずは色々な意味で「本当!?」と驚いてしまうようなことが、いくつもありました。


まずは水俣市での撮影を共にし、のちに結婚したアイリーンとの出会いが当のジャズロフトだったことや、そこを訪れた理由が富士フィルムの「カラーフィルムのCM」の打ち合わせだったこと。ユージンの作品といえば、より陰影を効果的に際立たせたモノクロばかりなのに、カメラマンとしてのネームバリューだけを目当てに依頼したことがバリバリに分かる、昭和的で冗談のような本当のハナシ笑笑。ただそれがあったからこそ通訳として同行したアイリーンとの出会いがあったわけで、その後の水俣市との彼の関わりにも繋がります。



そして実際に水俣市での撮影が行われたのは1970年代で、水俣湾の水銀汚染が始まってから既に40年近く経ってからのこと。


集団訴訟裁判が続く中、アシスタントとして働きつつ彼らの取材費用のほとんどを捻出していた石川武志も一緒に巻き込まれた、千葉県のチッソ五井工場前での座り込み抗議に対する集団暴行「五井事件」では、ユージン自身も重大な後遺症が残るほどの怪我をしていることもそうですが、暴行した工員たちは不起訴処分だとか。そしてチッソの社長がこれ以上おおごとにさせないために、ユージンに大金でネガの引き渡しを持ちかけたなんて「まるでドラマみたい!」としか思えないけど、これも事実みたいです。




水俣での撮影を行なっていた頃のユージンとアイリーン(写真はWikipediaより)



何よりもこんな水俣湾での水銀による環境汚染はすでに解決済みであるかのようにボクらは思っているけど、2020年の時点でまだ水俣病に認定されていない申請者が2万人近くもいるそうで、まだ決着してはいません。そして問題が世界的に取り上げられるまで冷ややかな対応を続けた行政側だって、今この時にもどこかで起こっているかもしれない環境汚染にも同じようなことを繰り返していそうに感じてしまいます。



本当の意味でこれらの反省を活かしていかなければ、いま言われている農薬の問題や地球温暖化だって真摯に取り組めるようには思えませんよね。





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