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》多様性の意味を深く知る:映画『エール!』&『コーダ』鑑賞記

2022.08.04

ろうあ者の家族に囲まれて育った健常者の娘が、自分の世界を見出すことで知る家族の愛の物語の感想と、多様な人と暮らすことの意味と。



この二作品は共に同じ原作を元にする作品ながら、まずは2014年にフランスで製作された『エール!』をたまたまAmazonプライムの配信で見掛けて、鑑賞したのが今年の一月。これまでの勝手なイメージで、家族の中で一人だけ耳が聴こえるという状況なんてまったく頭には無くて、そんな家族の手話での会話はとことん明るく楽しげ。さらにはフランス映画にはよくある性描写が明け透けで、ろうあ者だからと言ってなにも遠慮することなんてないと思えるストーリーに、もしそこに居れば健常であるこちらがドギマギしてしまいそうなほど。



酪農を営む家族の中で手話通訳を担当してきたポーラ


どちらの作品にも共通するのは家族の中で一人だけ耳が聴こえる娘が、高校で入ったコーラス部の顧問の先生にその将来性を買われて、薦められた音楽大学への進学や恋人と家族のサポートとの板挟みに悩むストーリー。初めに観た『エール!』でも充分過ぎるほどに感動したし、障がい者と共に生きるということを考えさせられた気がしていました。そして昨年ハリウッド映画としてリメイクされた『コーダ〜あいのうた』が公開され、アカデミー作品賞など主要3部門を受賞したと聞いても「だって2番煎じだもん」と、なんとなく小ズルい気がしてしまっていました。




底引き網漁を営む家族を支えてきたルビー



【二つのストーリーで違っていたこと】

まずはフランス版では酪農とチーズ製造を家業としていたのに対して、ハリウッド版では底引き網漁船を家族で営んでいたこと。フランス版のポーラは音楽を聴くことは好きだったけど、家族間では手話が中心なので声を出して歌ってはいなかった。そのせいで憧れの男の子に近づくために入ったコーラス部でも初めは声を出せなかった。対するハリウッド版では漁船に乗って家業を手伝うルビーは、耳の聴こえない家族に遠慮することなく大海原に向かって存分に声を出して歌うのが、唯一のストレス解消でした。そのどちらの家業も「臭う」という共通項はありましたが、漁業組合で健常者たちと対等にやり合うハリウッド版の方がよりルビーの役割を強く感じさせました。



そしてもう一つの違いは兄弟の存在。


片やフランス版はゲーム好きでオマセな弟だったのが、ハリウッド版では家族を支えていこうとするがなかなか上手くいかない兄であるということ。ボク的にはこの兄の存在がとても大きなものに感じられました。特に家族のために夢を諦めようとするルビーに対して「卑屈になるな!」と手話で叱咤するシーン。「出ていけ!」というセリフからは”俺たちを言い訳にするんじゃない”というメッセージが伝わってきて、健常者であるはずのルビーを通して我々にまでも「私たちを特別視することなく同じように見てくれ!」と言われた気がしました。







そしてどちらにも共通するのは明るく愛に溢れた両親の存在。


障がいがあるからといって暗くなることなんてなくブラックジョークで笑わせてくれる父親と、美しく子供たちのことを守りたいばかりの母親。二人は娘の歌には将来性があると言われても、発表会でのシーンにあるように彼らには沈黙の世界しかなく娘の可能性を感じることができないばかりか、騙されているんじゃないかと心配にさえなってしまいます。そしてどちらも懐メロを歌う試験ではフランス語の歌の意味が伝わらないのが残念ながら、ハリウッド版ではジョニ・ミッチェルの「青春の光と影」で英語なので何となくの意味は伝わるし、手話を交えながらのルビーの歌がまさに彼女の心情を表しているようで胸に詰まります。







更にはルビーの両親と兄役を演じる俳優たちは、彼ら自身ホンモノのろうあ者。


日本にはそんな俳優がいるんだろうか?なんて思ってしまいますが、それ以上にこの映画のタイトルの『Coda』というのは”家族の中で一人だけ健常である人”を指す英語の言葉。そんな単語や呼び名自体が日本には無いんじゃないでしょうか?そんな彼らは普段の生活で困ることはあっても、手話を使える人同士ならきっと世界中どこに行っても不自由はないはずです。それに比べれば英語さえ使うことのできないボクらは何が自由で、何が不自由なのか?とさえ感じてしまいました。




そして何よりも彼ら家族の切っても切れない絆が感動を呼ぶ、とても素敵な作品となっていることに「二番煎じも悪くないな!」と改めて思いました。でももし時間的に余裕があれば先に『エール!』を見ていただくと、よりフランス的表現に笑えるかも知れません。笑





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