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おざわやの代表のブログです

【宇宙が舞台でも特別に感じないヒューマンドラマ:映画『アド・アストラ』鑑賞記

2020.03.25

この映画をただのSFと思うなかれ。

舞台が宇宙というだけで、全てが近未来に思える深~いヒューマンドラマで驚いた、という感想のブログです。



 2019年に公開の映画『アドアストラ』を遅まきながら鑑賞しました。

正直言ってブラピ主演で宇宙が舞台というのがイメージ湧かず、トミー・リー・ジョーンズが助演ということで『メンインブラック』とか『スペースカウボーイ』や、ともすれば缶コーヒーの宣伝が浮かんでしまって。要するに「もうこの手のは良いかな?」なんて早合点してしまったんですよね。でも余りにも想像とは違った内容で、1回観ただけでは物語が全く飲み込めず。色々背景を調べなおしてから再び観たら、宇宙の映像表現の美しさは勿論ながら、SFというよりも人の心の中を覗くようなヒューマンドラマ。


今更ながら映像や音の良いスクリーンで観たかったー!とホンキで公開したくらい、良い映画でした。



初めてなだけあって宇宙服が見慣れないブラピ笑



 【あらすじ】


 宇宙や軍での経験も豊富で才能豊かな宇宙飛行士ロイ・マクブライト(ブラピ)は、16年前に外宇宙への探査に向かった父親クリフォード(トミー)の遭難事故以来、他人との関係が上手くいかずに妻のイブ(リブ・タイラー)とも離婚していた。彼が成層圏で宇宙アンテナの補修作業をしていたところ、眩い閃光と同時に爆発事故が起こって地上へ落下。彼は難を逃れたものの、その閃光は「サージ」と呼ばれる電磁波で遠く海王星の辺りから発せられたもの。そしてその原因に死んだと思われていた父親が関係しているらしい事を知らされ、サージを止めるべく父親に向けてメッセージを送るよう軍から指令を受けて、父親の元同僚とともに火星へ向かいます。果たして任務を果たして父親の影を見つけられるのか?




【近未来の世界を描いた親子の物語】

 この映画の題名『アド・アストラ』とはラテン語で「星の彼方へ」という意味だそうで、舞台となっている宇宙は月旅行がごく普通になり火星にも人が住んでいる未来。そしてそれこそ遠い彼方の太陽系の辺縁の海王星を表しています。すでに商用での資源の採掘が進んだ月面上には領土の境が無いため、そんな資源を奪い合う紛争も起きているなんて如何にも起こりそうな話。まずはそんな月に向かうロイが乗るのはヴァージン航空?のロケットと、まるで近未来のようなリアリティを感じる設定だし、登場したロイが枕とブランケットを頼むと「125ドルです」とCAが告げ、生体認証で「ピロリーン」と支払いが終わるっていう、まさに数年先にも思える世界観。 あと彼らが情報を見るのはガラスの板状で、まさに5G以降のCPUを搭載していないアイパッドのような携帯端末なのも現実味があります。

 とにかく舞台は宇宙なのにこれまでのSF(スターウォーズやスタートレック)のように、宇宙への特別感を全く感じさせない設定がこれまでになく新しい。宇宙服だって無地でアッサリしてるし、操縦席とか今どきの飛行機とそんなに変わらない。そんな彼が久しぶりに訪れた月の基地では、月旅行に来た子どもたちが観光気分でふざけたりしていて彼も驚きます。



 ロイはいつも沈着冷静で、成層圏から地表に向かって落ちている最中でさえ心拍数が上がらないような落ち着きぶりです。その眼はいつも遠くを見ている様で、スクリーンを通して見ても宇宙空間と同じくらいに深く感じます。

 彼にとっての父親クリフォードは最も有名な宇宙飛行士でありながら、母親と自分を省みないままにどこかへ消えてしまった人。そんな英雄への憧れの想いと父親への許せない思いを昇華できず【全てを自らの中でなかったこと】にしたことが、かえって未だに心の傷になっています。そんな苦悩は妻のイブにも打ち明けられず、半面仕事に没頭するあまりに妻まで苦しめて離婚するのが始めのシーンで描かれています。初めからこんなシーンって、インターステラーやファーストマンを思い浮かべるくらい重い!笑


 更にこの作品での宇宙空間のシーンには無音が多く、こちらもゼログラビティを思い出すような重さで、途中の中だるみは眠気との闘いになりました笑笑。監督のジェームズ・グレイにはこれまでに目立った作品はありませんが、そんな宇宙空間の映像こそデジタル処理の賜物ながら、それ以外は出来るだけフィルムの映像に拘りたいという監督の想いを受けて、撮影担当のホイテ・ヴァン・ホイテマが見事に表現しています。彼はここ数年引く手数多で、「her」「インターステラー」「007スペクター」「ダンケルク」と、ボクもここしばらくで気に入った映画ばかり!毎年のように撮影してヒットさせています。




【ここからネタバレありの感想です】

 そんなところに父親が軍のリマ計画を進めるために向かった海王星付近の基地でまだ生きていて、そこからサージが発生している事で人類が危機に陥っている、なんて言われたら混乱しますよね。でもやはり彼はそれも「飲み込んで」何事もなかったように火星へ向かう指令に従います。そんな中で出会う人たちから知らされていなかった父親の事故の真実を小出しにされていく度にロイはまた傷つき、軍が父親を亡き者にしようと計画していることも知ります。それなのに【嫌い】だったはずの父親と同じことを繰り返してしまう自分にも傷付きながら。


 そんな1人きりの長く孤独な時間を耐え、ロイは父親との対決に向かいます。

やっとたどり着いたリマ作戦の基地で会えたクリフォードは、1人きりで相変わらず地球外生命体の発見に向けた調査をずっと続けていて、一緒に地球に帰ろうと言うロイの呼びかけにも応えようとしない。やっと宇宙服を着せたけれど、それを良しとしないクリフォードは…。



 この辺りのブラピとトミー・リーの表情や眼だけで自分の意思を表現する演技は、流石としか言い様がないほど。そこから浮かび上がってくるのはクリフォードの父親としての意地と愛情なのかな?自らの人生の中で残してきた仕事の成果と、そのために犠牲にしてきたものへの責任感があるからこそ、息子であるロイが一緒に帰ろうと言っても答えられないクリフォード。そして息子として誇らしく思いながらも厳格で、子供の頃DVがあったのか?と思わせる記憶もあって、嫌いだった父親。一体何を考えていたのか判らないまま行方不明になってしまったことで、ずっとその怒りと渇望に迷い続けてきた人生。それを精算するために向かった筈が父親と同じように周囲を巻き込んでしまっていたことに気づき、そんな中からロイが見つけ出す答えがこの映画のラストに繋がります。


遠い星の彼方に向かう孤独感と漆黒の宇宙の深さ。

そしてロイやクリフォードが、下されるの使命の中で入り込む心の闇の深さ。

そんなラストシーンでロイが語り掛けるように吐き出す想いが、また深い。


心配しない

身近な人に心をゆだねる

苦悩を分かち合い

そしていたわり合う

わたしは生き

そして愛する



他人と関わるのは決して難しい事じゃないよって、父親に言いたかったのかな。

そんなロイの柔らかな視線が父親の苦悩すら溶かしたように思えました。





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