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》それぞれの立場を越えて支え合った猫好きの物語:映画『ルイス・ウェイン〜生涯愛した妻とネコ』

2023.08.05

上流階級・一般市民・鼠捕り。それぞれはみ出した3者が共に暮らしたことで支え合った日々と、そこから生まれた作品がもたらしたものを愛おしく描いた猫好きには堪らないストーリーの感想をブログに。



ルイス・ウェインは19世紀末から20世紀初頭に、特徴ある猫のイラストで活躍した作家。どこかユーモラスな擬人化された猫のイラストは、誰もがどこかでみたことがあるのでは無いでしょうか?でもこんな作品が生み出された裏側に、こんなに切なく愛おしい生活が隠されていたことは、この作品で描き出されなければ知らない人がほとんどではないでしょうか。




ルイス・ウェイン作のゴルフに興じるトラ猫とキャディーの白猫(wikipediaより)




《『ルイス・ウェイン〜生涯愛した妻とネコ』のあらすじ》



イギリスの上流階級に生まれたルイス・ウェイン(ベネディクト・カンバーバッチ)は、

父亡きあと一家を支えるために、ロンドンニュース紙でイラストレーターとして活躍する。


やがて妹の家庭教師エミリー(クレア・フォイ)と恋におちたルイスは、

身分違いだと大反対する周囲の声を押し切り結婚するが、まもなくエミリーは末期ガンを宣告される。


庭に迷い込んだ子猫にピーターと名付け、エミリーのために彼の絵を描き始めるルイス。


深い絆で結ばれた“3 人”は、残された一日一日を慈しむように大切に過ごしてゆくが、ついにエミリーがこの世を去る日が訪れる。

ルイスはピーターを心の友とし、ネコの絵を猛然と描き続け大成功を手にする。


そして、「どんなに悲しくても描き続けて」というエミリーの言葉の本当の意味を知る──。







ルイス・ウェインを演じているのはマーベル作品ではお馴染みながら、『イミテーション・ゲーム』『クーリエ最高機密の運び屋』『エジソンズ・ゲーム』などで歴史上の人物を数多く演じているベネディクト・カンバーバッチ。ルイスの奥さんとなるエミリーを演じるのは『蜘蛛の巣を払う女』から『ブレス〜しあわせの呼吸』まで、幅広い役作りで定評のあるクレア・フォイ。


他にも映画監督としても知られるタイカ・ワイティティが新聞記者役で、最新作の『インディ・ジョーンズ〜運命のダイアル』にも出演したトビー・ジョーンズ。作家のH・G・ウェルズ役としてはルイス・ウェイン作品のファンだというミュージシャンのニック・ケイヴが出演していたりと、沢山の有名キャストがこの作品に参加しているのは、やはり彼の作品の魅力ではないでしょうか。




【蔑まれて生きてきた3者の出会いが奇跡のようなストーリーを紡ぐ】

それぞれ立場は違いつつもそれぞれで辛い毎日を過ごしてきたルイスとエミリーは、上流階級のウェイン家へルイスの妹たちの家庭教師としてエミリーがやって来たことから知り合います。ルイスはイギリス上流階級の生まれながら、生まれつき口唇裂(こうしんれつ)の痕が残っていることを子供の頃からからかわれていましたが、6人兄妹の長男として妹たちや、父親亡き後の母親を一人で支えています。そんなルイスと出会ったエミリーは元々貧しい家の出ながら、勉強を頑張ったことから教師として生計を立てますが、1800年台末期のイギリスでは階級意識が強く、例え教師でも上流階級とはそぐわないと言われるほど。



それまで女性との付き合いのないルイスは一目でエミリーに惹かれるものの、どうしたら良いか分からず妹たちと一緒に買い物などに行くうち、エミリーの聡明さや意志の強さにますます惹かれて二人は恋に落ち、やがて周囲の反対をよそに結婚します。




口唇列を隠すための口髭を剃流ことで自分を曝け出したルイス




ルイスは一時教師の職にも就きましたが、夫婦の生活に加えて妹5人と母親まで養うには給料が足らず、新聞や雑誌にイラストを書いて生計をたてていました。慎ましくも幸せなエミリーとの生活でしたが、エミリーが末期の乳がんだと分かって更なる苦境に苛まれるルイス。そんな時、雨降る庭に聞きなれない鳴き声を聴いたことから、1匹の子猫を飼い始めたことで二人とピーターと名付けられた1匹の楽しい生活が始まります。



病気で苦しむエミリーを元気づけようと、滑稽な姿や顔のピーターの絵を描き続けるルイス。その当時のイギリスでは犬ならまだしも、猫はネズミを獲るため住まわせる存在でしかなく、ペットとしての猫なんて飼うのはおかしなこと。でも彼のそんな絵が人気を呼んで、次第に蔑まれていたはずの猫がペットとして社会的にも認められていきます。




ピーターを描いたと思われるイラスト




ルイスは猫のヒトを食ったような表情や、言葉を理解しているんじゃないかと思わせる素振りなどから、猫の世界に人間の滑稽さを移したようなイラストを描くようになり、それが多くの人から好意的に見られるようになっていきます。そしてその頃からルイスは請われて数多くの作品を書き上げるものの、彼には経済的な知恵はまったくなかったために著作権さえない絵ばかりで、どれだけ絵が売れても彼と家族の貧乏ぶりは改善されません。



やがて結婚から3年後にエミリーは神の元へ召されてルイスの生活は荒んでいきますが、「猫の絵を描き続けて」というエミリーの遺言を守ることでなんとか持ち堪えていたルイスでしたが、ついにはピーターまでもこの世を去ると堪えきれず彼の絵はどんどん抽象的になって、彼自身も精神病院に収容されます。




統合失調症が酷くなるにつれて幾何学模様のようになっていく猫のイラスト




【猫と人間の本当の姿を描き出していたんじゃないだろうか?

社会的にはルイスのイラストは猫の滑稽さを描き出していると思われていたかもしれないけど、きっとルイスにとっては人間の社会こそが滑稽で、猫はそんな人間たちを冷ややかな目で見て笑っているように感じていたんじゃないでしょうか。そんなルイスとエミリー、そしてピーターは互いに欠けている部分を補い合うように出会った関係で、そんなピースが一つずつ抜けていくことに耐えられなかったルイスが壊れていったのも仕方なく思えてしまいます。



映画の中には描かれていませんが、貧困者用の病院に収容されていたルイスはその後支援者たちによって救い出され、王立の精神病院に転院してからは精神的にも安定して、猫の絵を描き続けていたよう。悲しくも切ないストーリーながら、イギリスの猫好きたちの文化を広げたルイスの生涯をしっかりと見届けたいと思って観られた、とても素敵な作品でした。





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