おざわやの代表のブログです

》万物は数なり、それを読み取れるかどうかは別ですけどね？

2023.11.11

紀元前の数学者ピタゴラスの見つけた数々の真理は、計算で弾き出すことはできなくても現実に我々の目の前に現れているということに驚いた、というブログ。

昨夜行われた「アソシア志友館おもしろ学校」では算数・数学の授業として、「学校では教えてくれない算数・数学の世界」を扶桑北中学校の岩田先生に講義して頂きました。まず初めに世界を変えた二人の数学者として紹介されたのは、ガリレオ・ガリレイとピタゴラス。まずはガリレオ・ガリレイといえば数学や物理はもちろん哲学や天文学者としても知られ、地動説を唱えてカトリック教会からの有罪判決を受けたことが知られています。ガリレオはその頃発明された望遠鏡（自分で作り直して倍率を20倍まで上げた）を使って天体を観測し、木製の衛星や金星の満ち欠けなどを発見して、そこから揺るぎない信念を持って地動説を訴え続けた人。

そしてピタゴラスはさらに昔の紀元前5世紀に、数多くの数学の定理を見つけ出した数学者であり哲学者。「万物は数（数学）なり」という言葉が残っているピタゴラスですが、その思想に惹かれて集まった人たちと共に「ピタゴラス教団」を組織。その教団は徹底した秘密主義を通していたそうで、その肖像は後付けのもので姿形さえはっきり分かっていないそうです。

この世の全ては「数学」という言葉で説明できるらしい

そして「ピタゴラス音律」といって、現在のドレミにも通じる音階を音の周波数から導き出したのもこのピタゴラスって、マジ凄すぎません？笑

【自然は勝手に数学や物理に沿って動いている】

そんなピタゴラスが発見したものの一つに、ハニカム構造があります。

もちろんその元になったのはミツバチの巣ですが、この形が最も効率的であることや有利な点などを説明するためには数学が必要で、それを突き詰めたものは現代にも通じています。例えば巣の形を正六角形以外の形で作るとすれば、正方形か正三角形しかありませんが、正方形で作ると強度がまったく足らず、正三角形だと強度が強すぎる。正六角形なら強度がある上に、加わった力をしなやかに受け流すこともできる。

しかも３方向の壁だけで作る事ができるというシンプルさは、同じ面積の部屋を作る上でも壁を作る蜜蝋の量を最も節約できることにも繋がります。もちろんミツバチはそんな計算して作っている訳じゃないけど、自然に効率の良さを選んでいるとすれば、まさに「万物は数なり」ですよね。