おざわやの代表のブログです
》「やりかた」と「ありかた」の違いってなんだろう？
2022.09.03
昨日まで伊豆で学んでいたエクペリエンス・マーケティングの合宿で出てきた「再現性に価値はない」という言葉から考えた「やり方と在り方」について。
昨日まで二日間の予定で行われた《エクスマ感謝祭》という名の研修合宿は、伊豆長岡温泉の塾生が経営する「富嶽はなぶさ」旅館で開催されました。はなぶささんはボクが初めてエクスマ塾の97期に通った場所で、思い出深い場所でもあります。今回は現在までで103期にも渡る塾生なら誰でも参加できるという合宿で旅館の宿泊費だけで参加出来るという有り難いものですが、ただ楽しく交流するというだけじゃなく、塾を主宰する藤村先生からのレクチャーやグループワークなどもあって、楽しくも深い学びがいただけます。
そんな藤村先生からいただいた話の中で一番頭に残ったのは「再現性には価値がない」という言葉。
通常よくある経営学やマーケティング、そして会社内での会議などで「それじゃ再現性がないじゃないか！」なんて言われることがあると思います。でもよく考えてみれば「再現性がある」ってことは、やり方さえ分かっていれば誰にでも出来ること。そこには独自の価値も創造性もなにもなく、きっと他の会社でだって出来る商品でしょう。
例えばもうすぐ新型が発表されるであろうiPhoneを作ってるアップル社。
時価総額が世界一になろうかというApple社は、どれも素敵で性能の良いスマホやパソコンに時計なども作っている。それはとっても格好良いんだけど、ソニーもサムソンだってカッコ良くて性能も良い。それなのになぜこれほど強いのかと言えば、お客さんもショップの店員さんやサポートセンターの人たちも皆んな「アップルが好き」ってこと。さらに言えば創始者のスティーブ・ジョブズの世界観が好きってことです。それだけは他社がいくら真似をしたって届かない部分で、どれほど「やり方」を模倣しても「在り方」には敵わないと藤村先生。
じゃあ「やりかた」と「ありかた」ってどう違うんだろうか？と。
【再現性の無いものにこそ独自の価値が宿る】
英語を調べてみようと思ったけどどんな日本語を翻訳したら良いか浮かばなくて、頭に浮かんだのは「在り様」で英語にすると「How to Be」。すると対する「やり方」は『How to」になる訳で、違いはわずかBeだけです。Todoリストに則ってやれば誰でも再現できるなら、お客さまはどれを選んだって変わりはないし、なんなら「買わない」という選択もあるのに、コストカットして安売りしたって意味はありません。まずは会社や経営者自体がどんなスタンスで仕事をしているのか？って部分がHow to Beなのではないでしょうか？
仕事というのは価値を提供して喜んでもらうことだけど、まずは提供する側がワクワクしていなきゃ意味がない。
どうやるかよりもどう楽しむのかを妄想、それをさらに膨らませるワークにど真面目に取り組んでそれを翌日全員の前で発表するという課題でしたが、そんなところに藤村先生の「頭がカチカチの大人じゃ置いてかれちゃうよ」とか、「所詮仕事、深刻になるな」「楽しく仕事して何が悪い！」なんて言葉に背中を押されて理性解放。笑
どうマネタイズするかよりも、どんだけ笑かすかに重点置き始めればこっちのもんですよね。
人生つまんない仕事してる様なヒマはないよ！って藤村先生に言われていると、本当にそうだなって思う。
ともかく《To be Have Fun!》な「在り方」で良いんだって、ますます確認できた二日間。しっかり脳に汗かいてすっかり整いました〜笑。
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