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おざわやの代表のブログです

【魂魄(こんぱく)思想から読み解くお盆とは?仏教とはなにか?】

2021.07.20

東洋哲学にいう「魂魄思想」が判れば仏教の曖昧さがスッキリしますが、そんな魂(コン)と魄(ハク)を「お盆」から読み解いてみるブログ。

ちなみにほぼ仏教的根拠のないオザワ的解釈ですが笑



日本で主に広まっている大乗仏教(本願寺系を除く)を語る中では、輪廻転生とともに「魂魄思想」を含んで考えなければ理解に苦しむことがあります。東洋哲学や易経などからきていると言われるこの思想は、霊的存在としてのヒトを表していて、魂と魄と現世で生きるための身体が揃ってこそのアナタだということです。


ヒトはこの世に産まれる時に自然界から借りた物質としての身体を、両親から分けてもらったDNAを設計図にして作り、そこへ天界から転生してきた「魂」が入ります。でもそれだけでは魂と身体は同一のものとして存在出来なくて、そんな異質の二つを接着剤のように引っ付けておくのが「魄」の役目。だからこそこの世では魂魄が一体となっている必要があるのです。そしてこの世を去るときには身体を離れた魂は再び天界(霊界や極楽界)に戻り、もちろん身体はこの世でまた自然に還されていくのですが、そこで取り残されるのが「魄」。これまで接着剤のように体に取り憑いてきて、いうなれば執着のカタマリとなってしまった「魄」は、この世で子孫によって静かに眠るよう供養されていくのです。



魂も魄も、ヘンを取ったらどちらも「鬼」というのもいわくありげですよね?



お盆に焚く迎え火の煙は先祖をこの世に召喚するための印です


お盆に迎え火を焚くのは一年に一度、あの世から自宅にご先祖を呼び戻して精進料理で持て成すため。そして更に地獄に落ちた数多の魂(他人)にご馳走を施すことで受けられる徳を、先祖たちの徳として振り替える供養が盆施餓鬼会(ぼんせがきえ)なんです。



ここで大事なのは元来、迎え火はお墓で焚くものだということ。

亡骸が収まったお墓で炊いた松明からの煙に乗ってあの世から戻ったご先祖は、その松明の炎を依代(よりしろ)とします。そんな火をロウソクに移して提灯で家まで持ち帰り、お盆の棚に盆提灯として飾りつつロウソクや線香に移すことで、ご先祖が家に帰ってくると言われています。そしてここからはボクの想像なのですが、もしかしたら眠っている「魄」を家に迎え入れるために、お墓で迎え火を焚くのではないかと思うのです。



お盆にお墓に供えるホオズキを「鬼灯」と書くのも納得できますよね?


もちろん今では提灯に火を移してそのまま持って帰るなんてことは出来ませんが、毎年ボクはまさにこのホオズキを依代として持って帰り、お墓からご先祖を連れ帰るように思っています。そしてお盆が終わればまた依代に乗せてお墓までご先祖を連れて戻り、そこで送り火を焚いてお見送りするというのがお盆の一連の動きです。


この夕方お墓で迎え火を焚き、その火を提灯に移して歩く姿が「盆踊り」の元になっています。



昔は夕方こうしてお墓から家まで提灯を持って歩いたそうです


こうして考えれば天界の「魂」にお参りするのが仏壇で、その身体を自然に還して「魄」を沈める場所がお墓だというのも理解しやすいのではないでしょうか。そしてもう一つ大事なのは、生きている我々自身の意識はどちらかというと欲深く粘着体質な「魄」であるということ。それを迷いなく過ごしながら修行が積めるよう、「魂」に近づけていくのが仏教の徳目や修行だということです。



こんな風に考えれば仏教の教えの意味やお盆のお参り、それにお墓まいりも含めて仏教行事に対する想いも変わるのではないかと思うのです。





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お墓のおざわや  

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