おざわやの代表のブログです
2013.01.17
昨年、お世話になっているお寺で宗教学者の「ひろさちや」さんのお話を聞く機会をいただきました。
その前にたまたま本屋で見かけた著作の文庫本を読んだ程度でうかがったお話は、お寺の檀家さん向けということもあってとても楽しく親しみやすい内容でした。そしてその講演のあとで買わせていただいた本が「仏陀」です。仏陀という存在とその教えを書かれた本でしたが、数年前に勉強させてもらったお釈迦様の一代記、「原始仏典(中村元訳)」の内容も引用されていますが、その時よりも身近に感じ取れる内容となっていました。その前書きの中に「釈迦」という本が既に刊行されているとあり、今回はそちらを読ませていただきました。
ご存知かも知れませんが、釈迦族の王子であったゴウタマ・シッダールタが何を思って出家して悟りを開き、釈迦世尊と呼ばれて生きたのかを具体的に書かれた本です。つまり人間としての存在から見たお釈迦様を描いてあるのです。もちろん「釈迦世尊=仏陀」ではあるのですが、同じ存在の方を違う角度からとらえることによって仏教をわかり易く、より深く知ることが出来る本になっています。
作品中にも書かれていますが、葬式ナントカと言われている現在の仏教の源流を知ることができて、心がまた一つ軽くなりました。ぜひ「釈迦」から「仏陀」の順で読んでいただきたいです。