》意識が向く方に流れは動く

アートに興味が向くとどんどんアートなものが目について、さらにそっちに寄って行ってしまう風な毎日を、妄想気味に書き綴ったブログ。

元々アートにはそれほど興味が深いわけじゃなく、ビジネスをより豊かに活かすためのリベラルアーツということでエクスマ塾の藤村先生からも薦められたりしたことで、少しずつ目にするようになってきました。先日見に行った「岡本太郎展」ももちろんその一部でしたが、初めに興味を持ったのは作品よりも岡本太郎が残したメッセージの方が先でした。でも実際に作品を鑑賞すると、絵そのものの持つパワーだけじゃなく力強いタッチの筆跡からも絵の具が迸って飛んできそうなイメージ。岡本太郎そのものが絵の中に込められている様で、時代を追うごとに生命力が増していくような作品に圧倒されました。

そしてそんな風にアートに少しだけ興味を持ち始めるとどんどんそんな情報ばかりが目につく様になって、またどんどん様々なアートに触れる機会が出てきます。アート好きな仲間の一人が紹介してくれたのは、浮世絵で有名な葛飾北斎の実の娘で、北斎の作画の手伝いをしていた応為（おえい）を描いたNHK制作のドラマ。葛飾北斎といえば生前に描いた作品の数が信じられないほど多かったと勉強仲間で美術教師の篠木さんにも聞いたことがありましたが、そんな北斎の姿も描かれつつも、「美人画を描かせたら叶わない」と北斎自身が言っていたという程な天才肌のおえいの生き様も描かれていました。

葛飾北斎の娘、応為（おえい）のことは知らなかったけど、近年北斎と一緒に仕上げた作品や本人の作品も注目されているそう。
パート２も見てみようっと。
Part 1 (English subtitled version) – Kurara: The Dazzling Life of Hokusai's Daughter | NHK WORLD-JAPAN On Demand https://t.co/igRuPk765Z

— おざわあつし🐈とお墓まいりが好きな町の石屋さん (@stone_ozawaya) February 14, 2023

さらには映画でも見ようかとアマプラを開いて紹介されたのは、それまでまったく目に付かなかった『ペギー・グッゲンハイム/アートに恋した大富豪』というドキュメンタリー。アートに興味はなくても「グッゲンハイム美術館」という名前ぐらいは聞いたことがあったので見てみれば、数奇な運命のもとに生まれた一人の女性がアートに魅入られ、その末に伝説的なコレクターとなった人生を当人へのインタビューの肉声とともに描かれていました。

彼女自身も初めからアートに興味があったわけではなく、NYで裕福な家系の令嬢としての暮らしに飽きてパリに移り住んだのが一つのきっかけ。そこで多くの芸術家たちと親交を持ったことから、特に新しい感覚を持った若手の芸術家たちを支援したことから、まだ無名時代の作品の数々を持つようになったペギー。その後自宅で公開し始めると、そんな作品に注目が集まって価値がどんどん高まっていったそうです。

そんな中にはダリ、カンディンスキー、デュシャン、モンドリアンなど現代アートに付きものの芸術家の名前が並び、特に驚いたのは叔父の家で大工仕事をしていたという青年ジャクソン・ポロック。彼女の支援によってその後に描かれた作品は、今では10億はくだらないと言われるほどになっているそうです。もちろんペギー本人には芸術に対する類まれな嗅覚？の様なものがあったとは思いますが、ただ自由を求めて行ったパリでの刺激的な生活からそんな感覚が培われていって、どんどん新しい出会いが運命的に重なっていったのではないかと思います。

意識が向くことで流れも運も同じほうに動くというのは「引き寄せの法則」とも言われて、最近では量子力学や量子生物学などで説明ができるとも言われます。ボクの周りにアートな情報が集まってくるのとペギーのコレクションとはまったく別次元の話でしょうが、そんなきっかけをどう掴んで活かすかは当人次第。それで儲けよう！なんて思うんじゃなく、利他の精神を持ちつつ楽しむことからより良い流れを生んでいけば、そんな流れがさらに波のように大きくなっていくんじゃないだろうか？なんて妄想してしまいました。

ちなみにこの絵が葛飾応為作の『夜桜美人図』で、名古屋市のお隣でボクの生まれ故郷な、小牧市にあるメナード美術館に所蔵されています。他にもグッゲンハイムコレクションに所蔵されるような現代アートや抽象派の絵画も数多く展示されているので、これも縁と思って、また近いうちに鑑賞してこようと思います。

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