おざわやの代表のブログです
2012.12.29
昨日で本年の営業の終わった、お墓のおざわや名東ギャラリー。
今日は一年間の感謝を胸に事務所と展示場、それに2階の従業員トイレまで掃除しました。
机の上にたまったプリントや郵便物も仕分けて資源と燃えるゴミへ。
そして事務机横の仕切り棚の上を拭こうとして思い出した、この警策(けいさく)。
これはお世話になっている臨済宗のご住職様からいただいたものです。
警策というのは禅道場での坐禅の際に修行者の肩や背中を打つ棒で、警覚策励(けいかくさくれい)の略語です。
戴いたものは実際に叩くとすぐに折れてしまう、軽い素材の警策に老師自ら一言添えていただいたもの。
「看脚下(かんきゃっか)」と書かれた文字は禅語で、何か見失いそうな時ともかくまず自らの足元を見よという言葉です。まさにその時、迷っていた心に響いた一言でした。今この警策に目が止まったということは、もう一度見直せとのメッセージをいただいたのではないかと思います。有難い言葉をいただきました。
さて来年、息子の通う中学校に校訓碑を納めさせていただく機会をいただきました。
その校訓碑に彫り込む文字を見た時に、この老師の「優しくも凛として力強い」文字が頭に浮かび、即お願いに上がりました。あまり体調優れないご様子ではありましたが快く引き受けて下さり、私自身も校訓に負けない良い石碑を造らなくてはと身が引き締まりました。