blog詳細

おざわやの代表のブログです

》粋(イキ)な大人を久しぶりに感じた:映画『浅草キッド』鑑賞記

2022.01.14

「笑われるなよ。笑わせてやるんだよ。」「芸人だよ!バカヤロー」

ビートたけしの自叙伝を元にした作品で見たのは、亡き師匠から学んだ芸の道とイキな大人の生き方でした。



これまでも普段は邦画ってほとんど見ませんでしたが、何故か年末年始って妙に邦画が見たくなる。

これってきっとアタマの中に刷り込まれた「男はつらいよ」のイメージがあるんじゃないでしょうか?笑

確かに2019年に公開されて昨年やっと見た「男はつらいよ おかえり寅さん」は、久しぶりに見た邦画の中では群を抜いて面白かったし泣いてしまった。でももう一度見たくなるか?と言われればそこまでじゃ無いし、これまでもそんな作品はありませんでした。


それが何気なく観て、邦画では初めてもう一度見直しても良いなと思えたのが今作でした。



今作主役の北野武を演じたのが柳楽優弥。

芸能人として初めて受けたオーディションがデビュー作となった「誰も知らない」では史上最年少で、しかも日本人として初めてカンヌ映画祭で主演男優賞を獲ったという逸話の持ち主です。そんな彼が冒頭に特殊メイクをしていながらも、現在の北野武を演じている姿は「本人!?」と迷ってしまうほどです。でも「このやろう!」や「ばかやろう!」のツッコミや毒舌はその深見から生写しだったとも言われるたけしは、彼の教えを守り続けてテレビ業界のやり方に反抗することによって、漫才界に新風を巻き起こしていきます。そんな頃をまさにリアルで見ていたボクにとっては、ツービートの漫才が生まれていった土壌や歴史を垣間見るようで新鮮だったし、その漫才と芸人の違いのくだりには感動すらしてしまいました。北野武本人も柳楽優弥の踏むタップには「ありゃ相当練習したな」と認めていたとか。


そして師匠の深見千三郎を演じた大泉洋は言わずと知れた実力派。

これまでも「探偵はバーにいる」や「こんな夜更けにバナナかよ」で笑わせながらもシリアスさも感じる演技で、日本人の中では好きな俳優のひとり。そんな深見は映像にはほとんど残っていなくて演じた大泉洋が似ていたのかは分かりませんが、二人が同じように北海道出身だったこともあって話し振りは似ていたんじゃないかと想像してしまいます。


そしてそんな二人を抜擢したのは監督兼、脚本も描いた劇団ひとり。

元々お笑いタレントながら多くの作品に俳優として出ると共に脚本も書いて、当作品の前には「青天の霹靂」という作品では大泉洋を主演に初監督しています。これもまた観てみようっと!




【この作品のあらすじ】




舞台は昭和40年代の浅草。

大学を中退して“ストリップとお笑いの殿堂”と呼ばれていた浅草フランス座に飛び込み、東八郎や萩本欽一ら数々の芸人を育ててきた・深見千三郎に弟子入りしたタケシ。舞台の上だけでなく日常生活においても芸人たる心構えを求められる元で、タケシは芸人としての成功を夢見て“笑い”の修行に励んでいたが、テレビの普及と共に演芸場に足を運ぶ人は減る一方…。

お茶の間を席巻した大人気芸人を数々育てながら、自身はテレビに出演することがほぼ無かったことから「幻の浅草芸人」と呼ばれた師匠・深見との日々、個性と才能に溢れる仲間たちとの出会い、そして芸人・ビートたけしが誕生するまでを描いた青春映画。



こうして見ると全然似てないんだけどなあ



【この作品を見た感想は】

まずこの深見千三郎という人は「幻の浅草芸人」と呼ばれていて、あの萩本欽一や東八郎も育て上げたという芸人。テレビのお笑い黎明期にも「漫才なんて芸じゃねえ」と頑なに舞台演芸に固執して、「芸の一つくらいなければダメだ」とたけしにタップダンスを見せたのも彼でした。とはいえ彼が経営から携わっていたのは「浅草フランス座」というストリップ小屋で、彼の出番はストリップの幕間の寸劇程度。ストリップ目当ての客にヤジられると「うるせえ!黙ってみてろ」と逆に怒鳴り返し、俺は客だぞ!と返されれば「バカヤロー!俺は芸人だ」とやり返す。住んでいるのは小さなアパートだし劇場経営だって上手くいってないけれど、外を歩くときにはいつもスーツにハットで「ビシッとしろよ!」と教え、「いいか!芸人だからって笑われんじゃねえぞ!笑わせてやるんだよ」と芸や仕事だけじゃなく、普段の生活から芸人として生きる事をたけしに教えたのも彼でした。


とにかく描かれる人たちがみんな粋!そして格好良い!

北野武が憧れた「芸人」とはこういうことなのかと納得してしまいます。



この横顔とか歩き方なんてクリソツ


その後、小屋が経営に行き詰まった様子を見かねたたけしが漫才に転向すると、深見は彼を破門にします。

でもその後に破門したたけしのことを頼むと関係先に挨拶回りしていたことや、「このやろう!」や「ばかやろう!」のツッコミや毒舌はその深見から生き写しだったとも言われるたけし。師匠に対する憧れの思いから深見の教えを守り続け、テレビ業界のやり方に反抗することによって漫才界に新風を巻き起こしていきます。そんな頃をまさにリアルで見ていたボクにとっては、ツービートの漫才が生まれていった土壌や歴史を垣間見るようで新鮮だったし、そんな師弟愛や漫才と芸人の違いのくだりには感動すらしてしまいました。



最後まで師匠と弟子という間柄を超えて、まるで親子のようだったとさえ言われる二人の様子が生き生きと描かれていて、最後に飲んだ捕鯨船での一夜にしっかり泣かされてしまいました。やっぱりボクが一番印象に残ったシーンは師匠のお墓を、背中でも流すかのように一心に掃除する北野武の姿。そんな人と人を繋ぐのは縁とそこから生まれる思いや、優しさなんじゃないでしょうか?

ぜひ観ていただきたい一本です。





【もしお墓でこんなお悩みがあれば気軽に当店へご相談ください】 

・花立ての穴が小さくて水がたくさん入らないし洗いにくい

・お墓を新しく建てたい方やもっと使い易く建て替えたい

・お墓を少しキレイにこざっぱりしたい

・お墓に名前を追加して彫りたい

・お墓が壊れていて直したい

・墓地に草がたくさん生えて困っている

・お墓の汚れが落ちなくてスッキリしない

 他にもとにかくお墓で困っているー!という方は、まずここからボクに連絡くださいね。

現場に出て留守にすることもありますので、当店をお訪ねの前にはまず1本お電話くださいね。



【店舗情報】

お墓のおざわや  

店舗住所:名古屋市名東区高針原2-101

電話番号 : 052-734-8102 

営業日:月曜日~土曜日(日曜定休)   

営業時間:朝9時から夕方5時まで





【 弊店への車でのアクセスはこちら】

アクセス

店舗の前に2台分の駐車スペースがあります

少し止めずらいですがお使いくださいね







【 電車やバスでお墓のおざわやにお出での時は】

地下鉄東山線の星ヶ丘駅から市バスの「地下鉄植田行き」もしくは「地下鉄いりなか行き」に乗っていただいて15分ほどの「高針原」で下りていただいて、名古屋高速の高架道路のほうへ3分ほど歩いたら右手に店舗が見えます。

とにかくまず始めにお電話でご予約くださいねー!