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おざわやの代表のブログです

》手紙で伝える、という奥深さを昭和歌謡が教えてくれました

2022.06.11

昨日のおもしろ学校〜国語の授業では、滅多に書かなくなった手紙からその良さや情緒深さを学びました、というブログ。



昨夜開催した今年2回目のおもしろ学校で国語の授業を、「授業名人」と呼ばれる岩倉北小学校の高橋先生にお話いただきました。とはいえ実は高橋先生の専門は社会科。それなのにいつも教科外の授業も研究されているので、今回の「手紙」をテーマにされた授業もとても趣き深い内容でした。普段はすっかり手紙を書くこともなくなって、EmailやLINEにSNSなどのデジタルデータのやり取りばかりになりましたよね。もちろんそれだって文字ではあるし手紙と同じように感じるけど、手紙の良さや情緒深さを感じるために先生が選んだ題材は「昭和歌謡」。手紙をテーマにした歌は数多くあれど、その中から選んだのは太田裕美さんの「木綿のハンカチーフ(1975年)」でした。







昨日の授業には平成生まれの方も参加していたので、もちろんこれまでに聴いたことはなかったようですが、今や世界では今更ながら昭和歌謡が流行ることが珍しくなくなりましたよね。少し前にYoutube上でインドネシアの女の子、レイニッチさんが投稿した「真夜中のドア〜Stay with Me」は既に再生回数が700万回を超えているし、その他にも多くの楽曲を投稿されています。もちろんそんな歌詞の意味を理解しているかは分かりませんが、曲も含めて現代にも通ずる価値観を提供していたことは間違いなさそう。



まずはそんな歌詞を見ながら皆で歌声を聴いてみます。

55歳のボクでさえこの歌の頃はまだ小学生だったので、歌の意味なんてそれほど深く考えたことはありませんでした。でも実際そんなに難しい日本語を使っているわけでもないし、いかにもヒット曲といった明るい曲調の上に恋人同士の手紙のやり取りが描かれています。




まずはポイントになる歌詞を穴埋め



初めに思っていたのは「田舎に残された女性が都会で暮らす恋人を想いながらも、男の方は次第に都会の楽しさから離れられなくなって、ついに振られる彼女」とかいうもので、《純朴で可哀想な女の子の歌》というのがほぼ皆さん同じようなイメージでした。


ところがそんな歌詞から男性の心変わりのタイミングがいつかや、女性自身が田舎生まれか?とか細かな心情を細かい文脈から読み取り始めると次第に頭の中のイメージが揺らぎ始めます。







そしてこの歌詞のキモとなるのがこの手紙のやり取り。

相手に変わらず帰ってきて欲しいと思い続ける彼女は、彼のプレゼントも写真もすべて受け取ろうとせずに自分の想いを伝え、彼の方は彼女のことよりも自分のことばかりを伝えて何かを送ろうとし続けています。これ自体は当初持っていたイメージとそれほどの差はありませんが、そんなやりとりに社会学や文化人類学者のマルセル・モースの「贈与論」を当てはめてみると一気に様子が変わって見えてきます。




【マルセル・モースの贈与論による「贈与の義務」とは】


1.与える義務:与えるのを拒んだり、招待をしないのは、戦いを宣するに等しい。


2.受け取る義務:贈り物を受け取らなかったり、受け取りを拒むのは、返礼を恐れているのを表明することにもつながる。


3.返礼の義務:この義務を果たさないと、権威や社会的な地位を失う。



この歌詞の中にいくつも出てくる「贈りもの」や「送る」という言葉、そして何よりも手紙のやり取りにはこの贈与論にある《与える・受け取る・返礼》という社会的義務が伴っていて、それが終わるタイミングを誰が仕掛けたのか?を読み取ろうとすると、彼女に対してのイメージがすっかり変わります。




こうして見るとイキナリ立場が逆になりませんか?笑



こうして二人のやり取りを贈与関係で現してみると、かなり彼女の立場が強く感じられてきますよね。そして最後に「木綿のハンカチーフをください」と要求するのですが、彼はそれを贈ることができるか?といえば彼女への後ろめたさを考えれば難しい。そこで彼女は相手に生涯残る負債を負わせていると考えて、再び同じ曲を聴くと二人の応酬がなんともかんとも厳しい!笑



先日のブログでも書きましたが、今ドラマや配信映画を飛ばしながら見る人が増えているそうですが、こんな時間を掛けたやり取りから感じる情緒や心情とはまったくかけ離れたものですよね。







いま何してる?が即座に伝わるのがデータ通信の良さではありますが、やっぱりこんな《文字間の情緒》のような文化や感覚って大切にしたいなあと、改めて感じました。





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