おざわやの代表のブログです
2021.02.15
これからお墓を建てようとするお施主さんが相談にお見えになると、「石の産地によって何が変わりますか?」と聞かれることがよくあります。そんな質問をされるだいたいの方が、インターネットや広告などで外国産(特に中国産)の石材で作られた墓石は安く国産のものは高い、ということを調べて来られているように思います。その上でなぜ国産の石が高くてどんな良さがあるのか?または外国産の安さの代償はなにか?ということを知りたいのではないでしょうか?
今現在の国内の墓石業界で使われる石材の大半は、中国を始めとする外国産石材が占めていると言っても過言ではありません。そして日本国内で採掘された石材だとしても、中国の石材卸業者に買い取られて中国国内で加工され、再び逆輸入される製品も多くなっています。それは純国産に比べてもコスト的にメリットがある、というおかしな話になってしまっていることが原因ですが、製品の仕上がり具合だって長い年月を経てみればかえって安上がりかも?
キチンとした仕事にはキチンとした対価がかかるのは当然ですよね。
ある程度銘柄のしっかりした国産材で造られている石製品ならば、それが例え江戸時代に作られたモノだとしても、ほとんどは修理や修復が可能であるというのもメリットの一つ。それに比べると外国産の石材では20年前に使った韓国の石でも怪しく、そして5年前に作られた中国産石材のお墓でさえ既に材料が手に入らず、修理が不能なものもあるのが現実です。
上のツイートに挙げた愛知県産の花崗岩「花沢石(はなざわいし)」は、古くは明治の頃から墓石材として産出しており、今でもその採掘量は多くて今後の安定供給も見込めます。そして何より中国へ輸出されていないので、製品の仕上がりも岡崎品質で保証されています。そして先日納めさせていただいた五輪塔やお地蔵さんは、瀬戸内海に浮かぶ北木島で採掘された北木中目石(きたぎちゅうめいし)です。こちらも中国に輸出はされておらず、その歴史は大阪城の石垣や靖国神社の大鳥居に使われているほどです。
こちらに紹介しているのは、県外から移転してきた北木石の灯籠と磨き直した外枠を組み付け、それに合わせてお地蔵さんなども同じく北木石で新たに制作させていただきました。言うまでもなくお墓というのは一朝一夕のものではなく、子孫繁栄が続く限り永続していくものです。以前にもこのブログで紹介したのは、京都は西本願寺本堂前の天邪鬼に使われている万成石だって、この北木石と同じく岡山県産の万成石(まんなりいし)で、他にも明治神宮の宝物館や銀座和光本館など関東の皆さんにはお馴染みの場所でも変わらず歴史を刻み続けている石材です。
他にも国会議事堂に使われている議員石(ぎいんせき)など大切な場所にはやはり使われることの多い国産材です。もちろん世界のどこで採れたって石は石でしょ?といわれるのであれば何も問題ありませんし、コストのことを考えるならメリットはあります。ただそれなりに思い入れを持ってお墓造りにあたりたい方は、ぜひ産地やその歴史、そして石そのもののストーリーにも思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
花沢石はもちろん岡崎産の牛岩(うしいわ)や宇寿石(うすいし)など、地元特産の石材をご希望の方は石の採掘場などもご案内させていただきますので、ぜひ当店へご相談ください。
・花立ての穴が小さくて水がたくさん入らないし洗いにくい
・お墓を新しく建てたい方やもっと使い易く建て替えたい
・お墓を少しキレイにこざっぱりしたい
・お墓に名前を追加して彫りたい
・お墓が壊れていて直したい
・墓地に草がたくさん生えて困っている
・お墓の汚れが落ちなくてスッキリしない
他にもとにかくお墓で困っているー!という方は、まずここからボクに連絡くださいね。
【店舗情報】
店舗住所:名古屋市名東区高針原2-101
電話番号 : 052-734-8102
営業日:月曜日~土曜日(日曜定休)
営業時間:朝9時から夕方5時まで
地下鉄東山線の星ヶ丘駅から市バスの「地下鉄植田行き」もしくは「地下鉄いりなか行き」に乗っていただいて15分ほどの「高針原」で下りていただいて、名古屋高速の高架道路のほうへ3分ほど歩いたら右手に店舗が見えます。