おざわやの代表のブログです
2012.03.22
ネパールではお釈迦様が生まれた聖地、ルンビニの笠井ホテルに滞在しました。
ルンビニ笠井ホテルは日本の資本が経営していて「お釈迦様誕生の地」から舗装道路を隔てた反対側、凸凹の砂利道を500mほど入った所にあり、周りを湿地と森に囲まれて日本の宗教法人が造った寺院の屋根が見えるくらいで見渡す限りはとにかく何にもありません。インドに入国して泊まり歩いたホテルは「いかにもインド」なホテルか、欧米人規格のコンチネンタルスタイルが1箇所あったのみで、どちらにしても毎日の移動と部屋換えは予想以上に辛くて同行者もかなり疲れていました。そこへ以ってこのヘンピで飾り気のないホテルには正直言って昼頃にチェックインしている時点での期待感はゼロでした。
あまりにも疲れを感じて身体を休めようと昼ごはんも食べずに部屋に入ると、綿の布団にくるまって夕方まで眠ってしまいました。ふと目覚めると外は夕暮れ、窓の外には遊牧させるヤギの声と鈴の音だけでその他には何の音もしません。気持ちの良い静寂に持っていった本を取り出して夕食まで読み耽ること3時間、こんなにリラックスして読書できたのは覚えがありません。夜中にはキツネの遠吠えが漆黒の闇に響き、朝方にはまたヤギの声。そして部屋を出れば誰かしらホテルのスタッフが笑顔を向けてくれる。これこそが「サービス」ということを教えてもらったような気がします。我が家以上に落ち着ける、そしてまた行きたくなるホテルでした。
同行者の健康状態にもいち早く対応してくれたこのホテルが無ければ今回の旅行は終えることが出来なかったと思います。マネージャーの有元さん初め、支配人さんやホテルのスタッフの皆さんには本当にお世話になりました。ありがとう、ルンビニ笠井ホテル!