blog詳細

おざわやの代表のブログです

初めて台湾を訪れて感じたこと その4~人との出会いが旅を深いものにしてくれます

2018.07.05

台湾旅行記の4日目、そろそろ引っ張るのは最後にしますかね 笑

でもこうしてブログに残しておけばいつまで経っても残るから、しっかりと想いを語りますよ~

 

 

これまでに行った旅でもそうでしたが、しばらく経ってそれでも印象的に残っているのは、そこで出会った人の思い出だと思います。

まず初めに参拝させていただいた高徳寺は実は臨済宗妙心寺派のお寺で、そこの管長の浄心さまは京都の仏教大学で勉強されていたという日本語の堪能な方でした。京都の妙心寺の和尚さまとも親交があるそうで、本堂での参拝後にしばらくお話しさせていただきました。

 

 

 

 

 

 

高徳寺本堂はとても明るくて清清しい空気でした     実はアジアでもトップクラスの高僧であることを後で聞きました汗

 

 

 

 

この高徳寺には学校もあり、その生徒も併せると100人も修行されているそうで、この伽藍やそういった施設はすべて当代の浄心和尚さまの働きによって造られたそうです。そのあと日本の寺院と台湾の寺院との違いなどについてじっくりとお話しいただきました。

いつも思うんですが偉い和尚さまって、どうしてこんなにどっしりとされつつも柔らかい空気なんでしょうか?それが修行の賜物なんでしょうか?人としての厚みが深くて、目の前に立たれるとなんでも見透かされてしまうような気がしてしまうんですよね。それでいて眼の奥が優しいのも共通してます。

 

そして台南市公営の老人ホームにも立ち寄らせていただくことが出来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このホームでは500人ほどが生活されてて、その中の3人とお話させていただきましたよ。

皆さん子供の頃は日本語で教育を受けられたそうで、ボクたちとも何不自由なく日本語で昔の学校の思い出とかを教えてくれました。なかでも最年長で大正生まれの90代のおばあさんは、若い頃には仕事でも日本に何度も来られた頃のことを話してくれました。その後施設内を一緒に歩いて案内してくれて、今でもカラオケルームで昔の日本の歌を唄うんだよと言いながらアカペラで唄ってみせてくれたり。そうして歩いているとすれ違うほかの皆さんも優しく声掛けてくれて、どちらが慰問しているんだか?でしたが、敷地内にあるお堂の観音さまにも参拝させていただきました。

きちんと「祈りの場」が設けられているって良いですよね。

 

 

 

 

 

 

日本統治時代に造られた林百貨店の屋上から向いの銀行をパチリ

 

 

 

 

 

ご存知とは思いますが、台南にも街中に日本統治時代の建物が多く残されていて、ノスタルジックながらオシャレな造りが多いです。この林百貨店は現在でもオシャレな雑貨などが売られていて、その当時からあるというエレベーターで乗り合わせた若い娘さんが、日本の文化が好きだから日本語を覚えたんですと話してくれました。リップサービスかもしれないけれど、こんな風に言われたら嬉しくなっちゃいますよね。

また夜訪れたカラオケスナックのマスターも、アニメや歌を聞きながら独学で覚えたといって話し相手になってくれたし、お客さんの中にもちょうどやっていたサッカーワールドカップの日本戦を一緒に応援してくれる人も居たりと、とにかくフレンドリーで優しい人たちばかりでした。

 

 

 

 

 

 

そしてなんと言ってもガイドのリンさん

 

 

 

 

リンさんはそれまでの会社勤めを定年退職したあと第二の人生としてツアーガイドを選んだそうで、ボクらのわがままにも「大丈夫ですー」と二つ返事で関係各所を調整してくれる、気のいい頼りになるガイドさんでした。

「ボクらにはみんなが優しいけど、例えばオランダの人たちに対しても同じなのかな?」とリンさんに聞いてみると、「それは同じですよ」と。台湾の人間は争いごとは嫌いだから、そういうのは台湾人の気質なんですと教えてくれました。

 

そうしてみると台湾はずっと他民族多文化なのに、それら全てを許容してきたんだなーって。

島を横切る北回帰線とそれに交わるように縦に走る山脈には4000m近い山もあり、海と熱帯の気候からくる自然の恵みも多い。そんな豊かな土地だからこそ色んなものを認めて、全て受け容れてこられたのかとも思いました。

そんなところに住む人たちが懐が広くて穏やかになるののも当然な気もしますよね。

 

ともするとインターネットやSNSでは国同士の過去の問題や信条について極端な意見も見受けますが、台湾の人たちのように大きく構えてお互いを許容していけたら良いのになー、なんて思いました。そう、浄心和尚さまのような柔らかい空気が理想です。