おざわやの代表のブログです
2018.07.06
大事なトコ忘れてました!そういえば石屋さんでしたね、ボク。汗
もう一回だけ引っ張って(笑)台湾のお墓事情もまとめさせてくださいー
台湾のあちこちで見かけたお墓はやはり日本とはだいぶ違います。
どちらかというと中国とか沖縄にも近い感じでそもそもの儒教や道教の祀りかたのようで、火葬はせずそのままのご遺体をお墓に納めます。そして数年経ってからもう一度ご遺体を出してお骨だけにして壷に入れて、再びお墓に納めなおすというのが伝統的な祭り方だそうです。
沖縄もほとんど同じ方法ですが、そこは海人(うみんちゅ)ですから、ご遺体を出した時は海に持っていって海の水でお骨を洗い流して壷に納める、「洗骨(せんこつ)」といわれる儀式でお墓に納めるそうです。ただし台湾も沖縄も、最近では火葬が普及してきてこういった方法は少なくなっているようですが。
この辺りのお墓は1人に1つのお墓のようでした 左の小屋のようなお墓は家族用のお墓
こうしてみると草がボーボーに生い茂ってますよね。誰もお参りしてないし。
台湾では4月5日前後が日本のお盆のようにお墓まいりに行く時期で、それ以外はあまり行かないそうです。
なんだか寂しい感じがしたのは、日本のお墓に慣れているからでしょうね。
お墓の形については次の画像を参考に。
こちらは台南で最古の臨済宗寺院、竹渓禅寺にある僧侶のお骨を納めた塔です。
残念ながら本堂は建て替え工事中だったので、この塔だけしかお参り出来なかったのが残念でした。
塔の形は別として、墓地の敷地の形が特徴的です。それはやはり儒教や道教によく見られるひょうたん型なのですが、そもそもは女性の子宮がモチーフになっていると言われています。先に紹介した個人や家族用のお墓の敷地も、やはりこういった形に習っているものが多かったです。
もともとインドから中国を経て日本に入ってきた仏教ですから、あちこちにこうした名残があるんです。
その名残りのひとつなのか?というものを見かけました。
お寺ではありませんが赤崁楼(せきかんろう)の窓枠
ガイドのリンさん曰く、窓の桟に竹を模したものは昔の建物には多いそう。でもその数は必ず奇数になっているんだとか。ここでは11本でしたが、奇数は生きているものの世界の数で偶数は死者の世界の数、という考えがあるそうです。日本でいう線香や仏具、そして法事の年数などにもよく使われる奇数には、もしかしたらこういった流れから入っているのかもしれませんね。