》他人を思い遣る気持ちが溢れた場の心地良さ

色々心を揺さぶられた初のF1観戦でしたが、その中でも一番心を打ったのはとあるチームのメカニックたちでした、というブログ。

今だに絶賛F1ロスな毎日。笑

今回初めて現地での観戦に出掛けた鈴鹿サーキットでのformula１世界選手権の日本グランプリは、土曜日の予選こそ晴れたものの決勝が行われた日曜日は開始時刻の１時間ほど前から降り出した雨が強くなり、決勝レースは２周回ったところで危険を避けるために赤旗が振られて中断。その後雨が弱まるまでの２時間を、雨の中で再開を待つことになりました。

既に前日には天気予報で荒天が予想されていたので雨具は十分に準備していましたが、それにしてもいつ再開するかわからない状態での待ち時間は辛いもの。それでもボクら親子の座っていたグランドスタンドの観客たちは帰るどころか席に座ったままで待っている人たちの多かったこと！

そんな中でもピットレーンでは、いつでもレース再開出来るように粛々と準備し続けているドライバーやメカニックたちが定期的にエンジンを掛けて暖気したり、タイヤ交換に使うエアツールが正常に動くか確認したりして、いつでも戦えるようにとの準備は怠りがありません。

ちょうどボクらの座った席の正面あたりに陣取っていた、オコン選手とアロンソ選手を擁するアルピーヌチームのメカニックたちは、フリープラクティスの合間などからずっと楽しげな様子でこちらに合図を送ったりしてくれていました。彼らはこの赤旗中断の間もじっと待ち続けている観客のこともとても気にかけてくれていて、作業の合間にはこちらに向けて手を振ったり手を叩いて見せて、その度にお互いエール交換をしているように場の空気を和ませてくれていました。そんなお陰かこれだけ長いこと待っているのに、イラついたりする事もなく互いに気遣いながら過ごす観客の皆さんにも感心してしまいます。

次第にドライバーたちもピットウォールの上から手を振ったりし始め、ますます場が和んだ頃にレース再開の知らせが入って大歓声の場内。そうしていよいよスタート時刻が迫ってくるとき、場内に流れ始めたのは”We will RockYou”のイントロ音で、そりゃもうスタンドもピットの上も、何なら２コーナーあたりの観客までも手拍子を始めてここはライブ会場か？っていうくらいな盛り上がりで鳥肌モノです！

やっぱり皆んな本当にF1が好きなんだなあと感じたし、この雨さえも良い思い出に変わったひと時。こんな再スタートの時間を場内の皆さんと共に迎えられただけでもやっぱり来てよかった！と思えました。

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