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》孤独と宇宙グモがいざなう哲学への旅:映画『スペースマン』鑑賞記

2024.03.28

宇宙飛行士が謎の生命体と過ごすことで、旅をしたのは宇宙空間か?それとも心の奥底の記憶なのか?Filmarksでは評価が真っ二つに分かれる、チェコ原作の小説をNetflixがドラマ映画化した2024年の作品の感想をブログに。



この作品はボク的にはめちゃツボにハマったストーリーでしたが、観たあとでいつものようにFilmarksに感想を投稿しようとするととにかく評価が低くて、「意味がわからない」「気味が悪い」「生理的に無理」といった悪評が目立ちます。でもその反面、「物語の力にグイグイ引っ張られるよう」や「まさかの切り口で作られた傑作」というような高評価と真っ二つに分かれていて、それはもう気持ち良いくらい笑。




《『スペースマン』(2024年アメリカ)のあらすじ》



太陽系の果てにたった独りで送られた宇宙飛行士ヤクブは調査任務を始めて半年、

地球に戻る頃には妻レンカ(キャリー・マリガン)との夫婦関係が

終わりを迎えてしまうのではないかと不安に駆られる。


関係を修復しようと必死になるヤクブは、

宇宙船に潜んでいた太古の謎の生物ハヌーシュに手を差し伸べられる。


ヤクブは手遅れになる前にハヌーシュの力を借りて

何が間違っていたのかを見つけられるのだろうか。







突如宇宙空間で観測されるようになった美しい星雲のような天体を観測するため、片道半年以上という孤独な探索に出かけた宇宙飛行士ヤクブの悩みは毎晩のように故障するバキュームの騒音と、地球に残してきた身重の妻との連絡が途絶えていること。



そんな宇宙船にいつの間にか謎の生物が同居していることに気づいたことから、宇宙の深淵を探る旅がやがてヤクブ自身の記憶と心の奥底を探究する旅に変わっていきます。




【『2001年宇宙の旅』と対を成すストーリーに感じました】

たった1人で宇宙を旅する映画といえば『2001年宇宙の旅』(1985年アメリカ)を思い出しますが、その中で描かれていたのは最新鋭の宇宙船に搭載されたAIと共に宇宙の根源を探る旅。その中ではAIのH.A.L.が宇宙飛行士ボーマンの指示に従わなくなる恐怖感を、クラシックの名曲とともに雄大な宇宙空間での孤独が描かれていた名作です。



対して今作はチェコスロバキアの小説家ヤロスラフ・カルファシュ原作の『ボヘミアの宇宙飛行士』(Spaceman of Bohemia)を映画化したもので、宇宙飛行士ヤコブがいつの間にか住み着いていた滅びゆく謎の生命体と暮らすことで、自分の過去や記憶の旅をしつつ妻との関係を再生していく物語をやはり美しい音楽が彩るストーリー。


この作品の音楽監督はかつて『アド・アストラ』でも、宇宙空間を美しく彩ったマックス・リヒター。




毎晩壊れて騒音を発するバキューム音に悩まされる




189日間かけて太陽系の端まで行き、謎めいた星雲のようなモヤを採取してくるのがヤクブに課されたミッション。宇宙空間はとにかく荘厳で美しく、日々の作業工程をこなしつつ筋力が落ちないようトレーニングも欠かさず順調に旅は続いて、間も無く目的地付近に到達しようとしています。



でもそんな宇宙船は『2001年〜』のように洗練されたものではなく、チェコの宇宙船という設定だからか機材はとても古臭く、なんだかアポロ計画当時を思わせるようなデザイン。そしてたった1人で向かうというのも宇宙計画としては有り得ないように感じつつ、失敗も覚悟しつつの決死のミッションであることも感じさせます。




でも彼の心配は連絡が取れない身重の妻レンカのことでした




ヤクブは管制官のピーターとは毎日連絡が取れるのに、妻のレンカが彼との通話を避けていることから彼女との間に入った亀裂を心配していました。それは騒音で眠れないことも含めて、ただでさえ不安定になっているヤクブを刺激しないようにと、ミッション責任者が離婚を仄めかすビデオレターを見せないようにしているからでしたが、そんな不安はどんどんヤクブの精神を乱していきます。



そんな時、騒音の原因だった大きなクモのような生物が現れ、自らを太古から生きているが滅亡しつつある種族の生き残りだと伝えます。住む星を「ゴロムペット」という存在に滅ぼされてしまったその生物は、見た目は恐ろしくグロテスクなのに驚くほど知的で、ヤクブを「スキニーヒューマン(痩せた人類)」と呼ぶ彼(?)をハヌーシュと呼ぶようになります。




初めは恐れて退治しようとしたが、知的な彼との会話を楽しむようになるヤクブ




「お前の孤独感に興味が湧いたのだ」というハヌーシュはヤクブと色々話し込むうちに彼の心の中を読むようになり、父親との葛藤や妻との出会いなどをフラッシュバックさせつつ、「お前は線引きを好むようだが、それが孤独の原因なのでは?」などとヤクブをハッとさせる言葉で癒していきます。するとそれまで孤独で苦痛だった宇宙の旅までもが美しく、深淵なる探究の旅が興味深く変わったようにも感じます。



そんな風に2人が哲学的な問いから心を通わせていく物語を見ていると、この宇宙から絶滅しようとしている知的生命体との出会いが宇宙の根源を探る旅という『2001年〜』との対比のように感じて、さらにはもしかすると採取しようとしているモヤが「実はゴロムペットだったりして?」なんて舞台裏さえも勘繰ってしまったりもしてしまいます。




最後には何故かグロなハヌーシュを愛らしくさえ感じてしまいました




終始静かで読み込んでいくような趣きもあり、見る人を選ぶようなこの作品を見てどう感じるか?ぜひ一度じっくりとお楽しみください。





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