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》狂騒からの映画界100年への賛歌:映画『バビロン』鑑賞記

2023.05.31

スクリーンの中に繰り広げられる世界の裏で繰り返されていく狂乱や歓喜、そこから生まれるものは永遠に映像として残るけど、俳優たちは掃いて捨てられるような無常の世界で生きるしかない。

そんな儚くも哀しい映画界への賛歌を描いたストーリーの感想をブログに。



ヨーロッパよりも先に第一次世界大戦からの復興を遂げ、大量生産大量消費による空前の繁栄に沸いた1920年代のアメリカ。狂騒の時代と呼ばれる頃、映画界にもその資本は流れ込んで、ハリウッド黄金期とも言われた頃のストーリーです。最近そんな頃の話がよく取り上げられるのは、それから100年が過ぎてスマホとVODが普及してきた事から、映画界に大きな変革が起きているからでしょうか?



この映画のタイトルは古代メソポタミアに繁栄した古代国家バビロニアから取られています。この栄華を誇った古代都市の2000年にもわたる繁栄も、イスラム教の拡がりによって歴史から忽然と消えてしまっていた様に、盛者必衰という哀愁の意味から付けられたんではないかと思います。



《『バビロン』のあらすじ 》


1920年代のハリウッド、ジャック(ブラッド・ピット)は毎晩開かれる映画業界の豪華なパーティの主役だ。


会場では大スターを夢見る新人女優ネリー(マーゴット・ロビー)と、映画製作を夢見る青年マニー(ディエゴ・カルバ)が運命的な出会いを果たし、心を通わせる。


恐れ知らずで奔放なネリーは特別な輝きで周囲を魅了し、スターへの道を駆け上がっていく。


マニーもまた、ジャックの助手として映画界での一歩を踏み出す。


しかし時は、サイレント映画からトーキーへと移り変わる激動の時代。


映画界の革命は、大きな波となり、それぞれの運命を巻き込んでいく。果たして3人の夢が迎える結末は…?







【『雨に唄えば』で描かれた映画黄金期の裏側的ストーリー】

デイミアン・チャゼル監督が描く世界には《夢とその代償》がよく描かれます。


『セッション』ではドラムの超絶演奏の末に狂気に駆られ、『ラ・ラ・ランド』では互いの夢を叶えるために別れた2人。今作で描かれたジャック・マヌエル・ネリーの3人は、ハリウッド黄金期に訪れた無声映画からトーキー(音声付き映画)への変革期に、それぞれの夢や生き残りを叶えようとします。その主題とされたのはジーン・ケリーが雨の中を歌って踊るシーンでよく知られる『雨に唄えば』という作品で、ブラッド・ピット演じる無声映画のスター・ドンがトーキーへの移行に悩む姿と、それを補佐するコズモ、そしてキャシーやリナの姿が彼らに重なります。



毎夜のように関係者で開かれるパーティーに、ゾウを連れて行こうとするマニー・ラロイ。


14そこに現れたネリーは乱痴気パーティーの客たちの上を行くカリスマ性さえ魅せて、一気にスター街道を駆け登ります。対するジャック・コンラッドは自分のスタイルが古臭く、トーキーにはそぐわない事に気づきつつも「古き良き時代」から離れられません。マヌエルはそんな映画界の大切な一部として働きたいと、夢見て実際に入った舞台裏の狂騒ぶりと、観客の好みばかりが優先されて履いて捨てられていくような業界に戸惑いつつも次第に染まっていきます。







先に紹介した2作と同じく、今回も監督の作品に音楽を提供するのはジャスティン・ハーウィッツ。今回はホーンセクションを中心に沢山の楽曲が入っていますが、華やかでありながら猥雑で暴力的に胸を抉り、儚げながら爽やかに消えていくネリーそのものを現すような演奏が作品をさらに深いものにしてくれます。



そして映画評論家をやり込めるつもりで乗り込んだものの、自らも気づいていた事実を突きつけられて「ありがとう」と言い残して去っていくジャック。





渾身の演技が観客の笑いを誘うシーンは『雨に唄えば』にも出てきます




この作品を観終わると『雨に唄えば』を改めて観たくなり、そこからの『ラ・ラ・ランド』へのオマージュにも気づいて、さらに併せて『ワンス・アポンナ・タイム・イン・ハリウッド』まで観直したくなってしまいました。



ジャックやネリーが選んだものとその代償、さらに数年後にマニーが映画館で偶然観た『雨に唄えば』のシーンに続いての回想シーンは、デイミアン・チャゼル監督が100年の映画界に対する愛情を込めた讃歌のように感じるし、改めてやっぱり映画って良いよなあと再確認したような気分になりました。





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