》お墓に故人の名前を彫り込む位置には順番があります

既に建てられているお墓に追加彫刻をする時は勿論のこと、新しくお墓を建てる時にどの位置に故人の名前を彫るのかには注意が必要です、というブログ。

昨年末からやけに多いなと思っていた既存のお墓へのお名前の追加彫刻。

ウチのような小さな石材店だと通常月に3〜５件くらいが多いのですが、ずっと10件前後で推移してきて４月が最多の13件も作業させていただいて驚いていました。５月からは突然落ち着いて元通りになり、作業を進めづらい梅雨入り前に落ち着いてくれてホッとする反面、「一体なんだったんだろう？」と思っていました。するとお友達がFacebookにシェアしていた記事に《22年の死亡158万人超、戦後最多》というものがあり、しかも2021年との比較でも12万人も死亡者数が多かったと書いてありました。

その記事を読んで、「こういうことだったのか！」と少し納得。

昨年の後半からお墓への名前の追加彫刻がやけに多かったのはこういうことか🤔

でもコロナ関連は2万人余り増えただけなら、あとの10万人弱増えたのってどういう訳なんでしょうね？

22年の死亡158万人超、戦後最多　コロナ余波も：日本経済新聞 https://t.co/ZUZgIL4aS7

— おざわあつし🐈とお墓まいりが好きな町の石屋さん (@stone_ozawaya) June 2, 2023

これだけ高齢化が進んできた日本ですから、お年寄りが亡くなるのは寂しいけれど自然なこと。でも平均年齢はどんどん伸びているのに、突然これほど死亡者数が増えるのはちょっと不自然な気もしてしまいますね。

【お墓にお名前を彫るには決まった順番があります】

そんなお墓への名前の追加彫刻ですが以前にもこのブログには何度か取り上げたことがあり、その度に「漢字や数字などの間違いには気をつけてくださいね！」とお伝えしていましたが、ご依頼を受けるにあたってもう一つ、必ずしっかり確認するのが故人のお名前を彫り込む位置。すると皆さんだいたい彫る位置に決まり事があるなんて思っておられず、驚かれることも多いです。

「そんなの亡くなった順に彫るんじゃないの？」と思われていることが多いのですが、実は家族の順番で彫り込むのが正解なんです。

お墓というのは右手側が上座と言われていて、まずは右側から彫るのが大前提なのですが、例えば今回お母様が亡くなられたとしてまだお父様が存命の場合は、お父様の彫り込む場所を一人分空けて次に彫り込みます。もし先に彫り込むのが子供だとしたら両親の二人分を空けることになリますが、特に墓石を新設する場合などは「私の場所を空けておくなんて、まるで待っているみたい」なんて思われることもあるようです。

追加彫刻の作業の様子

でも例えば仏壇のお位牌は夫婦で並んだものを用意することが多く、その場合でも必ず旦那様は右で奥様は左に彫り込み、それは家系図を作る場合でも同じ並び（後妻さんがある場合は別）です。そして特にお墓でいえば先祖からずらっと並んでいる場合、亡くなった順に彫ってあると誰と誰が夫婦なのか分からず、誰が曾祖父さんなのかや何代目がどこかも後の世代にはまったく分かりません。ところがそれを夫婦ごと初代に続いて２代目、３代目と右から順に並べてあれば、100年以上も経ったような顔も知らないご先祖であってもすぐに世代の順が分かります。

そう聞くと「そんなのは石屋さんがちゃんとやってくれることでしょう？」と思われるでしょう。

でも最近追加彫刻をさせていただいたお墓は初めに亡くなったお母さんが一番右に、そして次になくなったおじいさんが3番目に彫ってあって、夫婦であるお父さんをどこに彫るかで迷ってしまうような彫り順になっていました。初めに作った石屋さんもさることながら、おじいさんの名を追加彫刻した石屋さんもどんなつもりでその順にしたのか分からず、それくらいなら亡くなった順に彫ったほうがまだ道理が通るんじゃないかな？と思ってしまうほど。

追加彫刻の際の原稿では以前の方との並び方もしっかり合わせます

それに何よりお墓参りをする時にも、こんな順番を知っていると「これが初代さんでこれがおばあちゃんだね！」なんて意識出来て、お参りにもさらに心がこもるんじゃないかと思います。

こんな順番があることはぜひ知っておいて欲しい、お墓が伝えてくれる大切な先祖の情報なんです。

【もしお墓でこんなお悩みがあれば気軽に当店へご相談ください】 

・花立ての穴が小さくて水がたくさん入らないし洗いにくい

・お墓を新しく建てたい方やもっと使い易いお墓を建て替えたい

・お墓周りを使いやすくサッパリと綺麗にしたい

・お墓に名前を追加して彫りたい

・お墓が壊れているところが気になっている

・墓地にいつも雑草がたくさん生えて困っている

・お墓の汚れが落ちなくて何だかスッキリしない

・跡継ぎのないお墓をリフォームで続けて使えるようにしたい

などなど、他にもとにかくお墓のお困りごとや悩みがあるという方はまずここから連絡ください

現場に出て留守にすることもありますので、お訪ねの前にはまず先に1本お電話をくださいね

【店舗情報】

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少し停めにくいですが、バックで駐車したほうがお帰りの際に出庫しやすいと思います

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