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》ならず者と呼ばれたジャーナリストの始まり:映画『ラム・ダイアリー』鑑賞記

2025.04.11

ジョニー・デップが惚れ込んで出版した自伝的小説を、自ら主演とプロデューサーを兼ねて作り上げた映画化作品は、今ではあり得ないぶっ飛んだジャーナリズムの始まりを描き出したもの。盛り上がりのないストーリーだからこそ、ゴンゾーとしての生き方を感じさせるものでした、といブログ。



現代は誰でもが自分の考えを発信できるようになり、だからこそ情報の精査が難しくもなっています。かえってジャーナリストと呼ばれる人たちこそ倫理観や一般常識、あるいはスポンサーに縛られて思ったような記事が書けなかったりもします。



この作品は”ならず者ジャーナリスト”と呼ばれたハンター・S・トンプソンの自伝的小説を元に制作されたものですが、この小説を出版するにあたって協力したジョニー・デップが、心酔していたトンプソンの死後も引き継いで映画化に尽力したもの。それを知って見ることで、盛り上がりのないストーリーに深く奥行きができた気がします。




《『ラム・ダイアリー』のあらすじ》



1960年のプエルトリコ

ニューヨークからやってきたケンプは、地元新聞で記者として働き始める。


異国情緒に溢れる島で個性的な記者たちと、ラム酒に囲まれて生活を謳歌するうちに、

アメリカ人ビジネスマンとそのセクシーな婚約者シュノーと知り合うことになる。


そして違法なリゾート開発を進める裕福なカップルとの出会いがきっかけで、

危険に巻き込まれていくー。







ジョニデとトンプソンは友人同士であり、トンプソンの家を訪ねた時に未発表の原稿を見つけて惚れ込み、その小説化と映画化を進めたのも彼。1960年代に書かれたその原稿には、空軍退役後にプエルトリコでジャーナリストとして働き始めたトンプソンの刺激的な生活が描かれていて、そこでの体験がのちのジャーナリズムにも影響を与えたと思われます。




【密造ラム酒に塗れた日々に得た確信】

トンプソンが切り拓いたと言われる”ゴンゾー・ジャーナリズム”とは、客観的な捉え方ではなく自らをその取材対象のなかに投じて、筆者そのものが一人称として文中に登場して主観的な意見や感情を織り交ぜて忌憚なく記述されるもので、1960年代のヘルズエンジェルスへの取材を皮切りに、『ローリング・ストーン』、『ネーション』、『タイム』、『ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン』などに寄稿するようになっていきます。



この小説がどこまで事実かは分かりませんが、トンプソン自身が空軍を退役後にプエルトリコで記者としての仕事を始めたことは事実。作品の中では星占いの欄や広告頼りの新聞社としての”ちょうちん記事”を書き、毎晩ラム浸りの日々を過ごすケンプの姿はそのままだったように思えます。




ハンター・S・トンプソン(ローリングストーン誌より/Photo by Arthur Grace/Zuma)




作中では偶然出会った美女に一目惚れしたケンプが、その婚約者から違法リゾート開発の片棒を担げと持ちかけられて一時は乗りかかるものの思い直して記事に起こそうとしますが、真面目な記事など誰も読まないと編集長にこき下ろされるケンプ。



これは作中だけじゃなく、客観的に第三者目線で書かれる記事のつまらなさをトンプソン自身が提起しているようにも感じられ、決して地元民のためにはならないリゾート開発を告発する記事を書こうと躍起になるケンプは、1970年代に政治的なテーマで文章を書くようになっていったトンプソン自身のよう。




ハンター・S・トンプソン(ローリングストーン誌より/Photo by Arthur Grace/Zuma)




そしてトンプソン自身がドラッグやアルコールで自身を鼓舞しつつ、取材に走った日々を元に小説化された『ラスベガスをやっつけろ』”Fear and Loathing in Las Vegas”はジョニー・デップ主演で映画化され、ドラッグ由来の幻想を見つつラスベガスを目指す記者と弁護士の二人のロードムービーは、まさにラリった二人の視点で描かれます。


とはいっても予告編見ただけで酔いそうな映像で、いまだ本編見てませんが…




このジャケがすでにラリってそう笑




そしてこの作品が公開されたあと、いよいよ『ラム・ダイアリー』の製作を進めていきますが、トンプソン自身の体調もあってかなかなかうまく進まず、ついに2005年に自ら命を絶ってしまうトンプソン。



そしてその後を受けたジョニデがついに作り上げて2011年に公開されましたが、普段ならどんな役にでもなり切って演じるジョニデが素のままで役作りしていたのは、やはり親友だったトンプソン本人のイメージを尊重していたのではないでしょうか。







その生活はともかくも、気骨のあるジャーナリズムに徹したその人生は、その後多くのジャーナリストにも影響を残しているよう。そんなゴンゾー・ジャーナリズムの第一歩となった日々が描かれた当作は決して面白おかしい作品ではありませんが、トンプソン自身の青春を描いているようで、興味深く感じられました。





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