おざわやの代表のブログです
2022.06.16
お墓の石を墓地に据え付けるために無くてはならない材料の一つがセメントです。
最近はおウチ時間が多くなったせいでホームセンターなどが活況のようですが、ご自宅の周りなどで通路や花壇などをDIYされる時に使われたことがある方もいると思います。よく見かけるのは2kg前後の袋に入った製品で、袋からバケツなどに出して水と混ぜるだけでOKというお手軽なモノ。もちろん簡単とは言っても水の入れ過ぎには注意が必要で、
だいたいこんな感じで売っていて、名称は「インスタントセメント」とか「インスタントコンクリート」みたいな名前も多いのですが、上の写真にもあるようにセメントの粉と細骨材(さいこつざい)としての砂が混ざった状態で、水と混ぜればすぐに使えるもの。実は「セメント」と言ってしまうと広義でいえば接着剤全般を指すもので、皆さんがイメージされるのは「ポルトランドセメント」と呼ばれる灰色の細かい粉状のものではないでしょうか?そこに固まった時の曲げ強度を高めるために細かい砂を混ぜると「モルタル」、そして更に5ミリから1センチ程度の砂利を混ぜると基礎や躯体工事に使われる「コンクリート」になります。
お墓の工事では「コンクリート」は基礎工事として使われますが、《セメント+砂+砂利+水》の配合量によって仕上がりの強度は大きく違ってしまいます。砂利や水を適正量より多めに入れると扱いが楽になるし量も増やせるので、シャビシャビにして使ってるのをたまに見掛けますが、仕上がり強度が大きく下がってしまいます。そしてセメントの配合が少なければ、コンクリートの酸化によって基礎の中に組んだ鉄筋が錆びて膨らんでしまうことで、いずれ基礎自体が劣化して割れてしまうことは明白で良いこと無し。
さらに言えばコンクリートは化学変化によって硬化するのが正しく、混ぜた水分が硬化よりも早く乾いて乾燥してしまうのもダメ。真夏の太陽の下でよく乾いて良いのは洗濯物だけです。そしてしっかりと硬化した基礎コンクリートの上に外柵の石材を据え付ける時に《セメント+砂+水》を混ぜて使うのが「モルタル」。石材を仕上がりの高さに合わせたり水平や水勾配に揃えるために、基礎の上に敷いて石材を並べて調整するのに使います。
そして外柵の石材同士の合わせ面にはシリコン系接着剤を塗布するのと共に、石のかど同士が当たって欠けないように《セメント+水》を混ぜて作る「セメントペースト(通称ノロ)」を塗っておくのも大切です。墓石の目地にはシリコン系のコーキングを充填しますが、地面から近くて水分を含むことが多いこんな部分ではコーキング材が劣化しやすいし、ノロの方が後々の補修も簡単にできるので余程向いています。こんな風に元は同じセメントでも、適材適所で使い方を変えることで強度を高めたりアフターメンテナンスを容易にしたり出来るのは、それぞれの特性を知って正しく使うから出来ることです。
墓石の価格競争をするような販売店ではこういった部分でコストカットというよりも、まったく知識を持っていない素人のような職人に丸投げすることで人件費を抑えるので、石材やデザイン自体はお施主さまが選べても施工の内容はすべてお任せになってしまいます。長年に渡って先祖を護っていくべきお墓ではこういった見えないところを整えるのが大切で、見える部分だけを取り繕うなんて誰にでもできます。
そういった意味ではどんなに素晴らしい石材を使うかよりも、やっぱり信頼のおける石材店を探す方がお墓づくりには大切なんだと思います
・花立ての穴が小さくて水がたくさん入らないし洗いにくい
・お墓を新しく建てたい方やもっと使い易いお墓を建て替えたい
・お墓周りを少しこざっぱりと綺麗にしたい
・お墓に名前を追加して彫りたい
・お墓が壊れているところを直したい
・墓地にいつも雑草がたくさん生えて困っている
・お墓の汚れが落ちなくて何だかスッキリしない
他にもとにかくお墓のお困りごとや悩みがあるという方はまずここから連絡ください
現場に出て留守にすることもありますのでお訪ねの前にはまず1本お電話ください
【店舗情報】
店舗住所:名古屋市名東区高針原2-101
電話番号 : 052-734-8102
営業日:月曜日~土曜日(日曜定休)
営業時間:朝9時から夕方5時まで
アクセス
店舗の前に2台分の駐車スペースがあります
少し停めにくいですがバックで駐車したほうが出易くなります
地下鉄東山線の星ヶ丘駅から市バスの「地下鉄植田行き」もしくは「地下鉄いりなか行き」に乗っていただいて15分ほどの「高針原」で下りていただいて、名古屋高速の高架道路のほうへ3分ほど歩いたら右手に店舗が見えます。
またはご予約いただければ駅までお迎えにあがりますので、遠慮なくお申し付けくださいね!