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》変わらない日々の煌めきを愛しむ:映画『PERFECT DAYS』鑑賞記

2024.08.23

カンヌ国際映画祭男優賞に主演の役所広司さんが受賞したことで話題となった当作は、ただ一人の男の変わらない日々を描いただけのストーリー。そんな中に他者との触れ合いから起こる波紋や木漏れ日のような揺らぎと、その愛おしさに涙する男の胸の内を炙り出す作品の感想をブログに。



まずこの作品はほとんど大したセリフもなく、ただの清掃員の日々を描くだけの物語です。



そんな中に彼の聴くカセットテープから流れる70年代の音楽が色を添え、ほんの些細な他者とのすれ違いに心を休めたり乱したりする。けれどまた次の日になれば神社の周囲を掃くほうきの音に目覚め、また新たな1日の訪れを喜びつつ働き、また眠りにつく時には明日も変わらぬ1日であれと願う。


ただそれだけの作品が、なぜこれほど胸を揺さぶるのでしょうか?




《『PERFECT DAYS』のあらすじ》



東京・渋⾕でトイレ清掃員として働く平⼭(役所広司)は、

静かに淡々とした⽇々を⽣きていた。


同じ時間に⽬覚め、同じように⽀度をし、同じように働いた。


その毎⽇は同じことの繰り返しに⾒えるかもしれないが、

同じ⽇は1⽇としてなく、男は毎⽇を新しい⽇として⽣きていた。


その⽣き⽅は美しくすらあった。


男は⽊々を愛していた。⽊々がつくる⽊漏れ⽇に⽬を細めた。


そんな男の⽇々に思いがけない出来事がおきる。それが男の過去を⼩さく揺らした。




徹底的にミニマムな生活を愛する男の物語




この作品を見終わってまず思ったのは、これは現代における『東京物語』なんだろうか?って事でしたが、今作を監督したヴィム・ヴェンダースさんが小津安二郎監督のファンだということはあまり知りませんでした。




小津監督の『東京物語』と、ヴェンダース監督が東京を旅したロードムービー




【あえて日本の文化が失ってきたものを慈しんで生きる男】

あくまで何の背景も描かず、ただ昭和の高度成長期のような生活を続ける平山(役所広司)。


実際に東京にだって、今でもそんな頃から変わらないアパートや銭湯があって、休みの日にはコインランドリーに通ったりする人たちだっているでしょう。ちょっと平山の住むアパートの作りが妙だったりするのはアレだけど、彼の生活の場は間違いなくまんま昭和な香りに包まれている。



そんな彼の仕事は公園の公衆トイレを巡回して清掃を請け負う作業員で、そのトイレはどこも清潔でお洒落で自動ドア付き。何なら普段はスケルトンなのにドアロックを掛けた途端にガラスが曇って見えなくなるような最新のトイレもあって、平山の生活との落差が激しく感じられるようです。




A film still from “Perfect Days” by Wim Wenders, 2023




元々これらのトイレは東京五輪に併せて作られた「東京トイレプロジェクト」の作品であり、それらを紹介するための映像作りに呼ばれたのがヴィム・ヴェンダース監督。そこからインスピレーションを得た監督はドイツに帰り、書き上げた脚本を携えて戻った東京で撮ったのがこの作品だったそうです。



そんな平山の変わらない生活に絡むのは、一緒に作業をする責任感のカケラもない若者と彼の推すキャバ嬢だったり、いつもサンドイッチを食べる公園で居合すOL。そして仕事終わりに行く銭湯で一緒の老人たちや、その後に一杯飲む地下の立ち飲み屋の気のいい主人など会話も無いけど、いつもと変わらない人たちばかり。


彼のルーティーン的生活にはそんな人たちとの触れ合いも含まれ、日々続いていく。




A film still from “Perfect Days” by Wim Wenders, 2023




休みの日にはゆっくり起きてコインランドリーで洗濯し、古本屋によって文庫本を一冊買い込み、馴染みのスナックで2杯のサワーと女店主とのやり取りを楽しむだけで、また変わらぬ清掃員の日々に戻るだけ。でもいつもその生活を切り取る画角は次第に変化していき、変わらぬ人たちとのやり取りも望まぬとも少しずつ変化していく。



そんな日々のふとした瞬間に平山は微笑み、涙し、そしてまた新しい朝を迎えるだけなのに、なぜだかそこに平山の明確な意志のようなものを感じる。彼は何かの理由があって敢えて多くのものを捨て、この生活になるまですべて削ぎ落としてきたんであろう潔さに、きっと何かがあるんだろうと感じてはいるけれど、それ以上は踏み込まない奥ゆかしさもある。


まるで諸行無常を観じて微笑む仏像のようにも見える、男の日々があります。




朝のルーティーンだけはジョーンズさんのCMを思い出す笑 

A film still from “Perfect Days” by Wim Wenders, 2023




彼の部屋にはテレビもなく古びたラジカセが一台だけあり、休みの日には多くのカセットの中から選んだ一本を聴きながら、1週間の間に収めた写真を整理して過ごす。そんなカセットテープは皆お気に入りばかりで、きっと巻き戻しをわざわざ手で回すのは傷まないようにするため。



とにかく生活が変化することを嫌い、無口で人とはあまり関わらずに生きる平山だけど、神社で人々の生活を見下ろす大木のように寄り添って生きていたい。そんな意思もどこかから感じる気がして、失われつつある日本文化へのオマージュを描いたんではないだろうか?との監督の思いまで感じます。



そして何より圧巻は、最後の長回しの役所広司さんの演技力!どうぞご堪能あれ。





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