》経営に戦略なんて言葉は使うべきじゃない

「来季ノルマを達成するための経営戦略は…」や「部下の生殺与奪権を幹部に与える」なんて経営計画書に書いてある某社。そんな恐竜のような企業がどんどん新聞を賑わしていることについてブログに。

まずは明日の朝、和歌山辺りに上陸することが予想している台風７号は、いまだ強い勢力を保ったままで自転車のようなスピードで進んでいますね。特に東海から近畿地方の皆さんはその進み方に十分に注意してくださいね。

【「24時間戦えますか？」と問われたバブルの頃】

今からはまったく想像も出来ないほど、日本が好景気に沸いていたバブルの頃。テレビコマーシャルから聞こえてきたのは、栄養補助ドリンクを飲んで「これを飲んで24時間バリバリ働こう♪」と伝える、明るいマーチ調の曲。僕はまだ社会に出たてで、そんな景気がごく普通のものだと思っていました。その後バブルが崩壊して、日本経済が30年にも渡る低成長を何とか越え掛かってきたか？と思ってきた最近。

そんな景気回復の流れに水を刺すように、企業側が起こす不祥事がどんどん明るみに出ていますね。修理のために預かった車をさらに傷付けて、保険会社に過大請求していたというビッグモーターは、その経営戦略に「幹部には部下の生殺与奪権を与える」と明記されていたそうです。これまでビッグモーターを急成長させてきた前社長は71歳だったそうで、きっとバブル景気の頃の「24時間働けますか？」を地で行っていたような人だったんだと思います。さらには保険会社側でも契約件数を稼ぐためにビッグモーターに幹部を出向させていたというので、この件に関わった企業全体のモラルが問われているんじゃないでしょうか？

ジャパニーズビジネスマンをサムライに見立てるくらい勝負していた時代

またそんな件が収まったところに出てきたのは近畿日本ツーリストの人件費水まし請求問題。コロナ関連のコールセンター事業を受託して、そこに掛かった人件費を水増しして過大請求していたようで、その総額は9億円にも昇るとか。この問題を明らかにするため調べている調査委員会は、支社幹部から各支店長への「利益を死守するように」とのメールなどを取り上げて、組織全体の利益追求偏重や法令遵守軽視姿勢を指摘しているとか。

このどちらの企業にも言えるのは、やはり利益偏重や企業規模拡大への欲求ばかりで働くヒトを見ていないってことじゃないでしょうか？

【大きいことは本当にいいことなのか？】

いつも学びの多いブログを書かれている、エクスペリエンスマーケティング主宰の藤村先生が先日投稿されたのは、古代に滅びた恐竜と現代のビジネスを比較した記事。

大きいことはいいことだ
儲かることはいいことだ
どこかの企業みたいじゃない？笑

そう考えてみると、原始の地球は《鳥の惑星》だったんだよなあ🦆🐣
そんな映画も見てみたいな😆

鳥は恐竜から進化した｜大きいことは本当にいいことなのか？ https://t.co/nlYDWueLIk @exmascottより

— おざわあつし🐈とお墓まいりが好きな町の石屋さん (@stone_ozawaya) August 12, 2023

つい最近も最大級の化石が見つかったそうですよね

古生代の地球を制していたのは巨大な恐竜たち。

巨大生物が数多く生きられた恵まれた環境の当時、肉食恐竜はもちろん草食恐竜もより高いところの葉や実を食べられるように、体をどんどん巨大化させていきました。ところが環境が変わって植物が枯れると、そんな巨大な草食恐竜が食べるものがなくなって死滅。それにつれて肉食恐竜もどんどん食べるものがなくなって、大きな種から先に死滅してきます。そんな環境変化から生き残ったのは、哺乳類や環境の変化に強い小さな恐竜ばかりで、そんな恐竜たちが姿を変えていったのが現代の鳥類というのは、すっかり現代では定説となっていますよね。

強さを求めるが故に大きくなったけど、大きくなればなるほど身動きが取れなくなって末節にまで神経が回らなくなってしまうって、どこか現代の大企業が抱える問題にも繋がっている気がします。大きさもそうだけどトップダウンよりも、ボトムアップの方がより顧客目線の仕事ができることにも似て、どんなものにも通じる真理のようなものを感じてしまいますよね。

ペルーで見つかったクジラの化石は総重量340トンもの大きさだったとか！

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