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おざわやの代表のブログです

【配信ドラマ「UPLOAD」からリアルとオンラインとエアの違いを考えてみた】

2020.06.26

最近Amazonプライムで見ている「アップロード〜デジタルなあの世へようこそ〜」が面白くて、やっぱりオンラインも良いけどリアルがあってこそだと思った件。



 お昼休みの楽しみに、オンライン配信の海外のドラマをよく見ます。始まりは韓ドラの「馬医」とかで、少し前はアメリカのドラマ「ロストインスペース」や「ジ・エディ」。その後薦められて再び韓ドラの「愛の不時着」を見掛けたけれどなんとなく見進まなくて、最近見始めたのは「アップロード」という2033年の未来の話。ひとが亡くなる前にコンピュータ上に【頭の中を丸ごとアップロード】することで、仮想空間上に造られたリゾートホテル風の《デジタルあの世》に住人として住み続けることができるようになった物語です。





 そこは権利金とともに1分幾らという課金で運営されていて、金額に応じて住むエリアや出来ることが違い、最下層だと外の景色も見られずギガ不足になれば次の月までフリーズしてしまうような地下室。アバターは設定に応じて年齢も固定できるし、顔写真も変更可能。リアルの人たちともVRを利用して【触れ合った感じ】を味わうこともできます。


 主人公のネイサンは無料のアップロードサイトを構築しようとしている有能なプログラマーですが、自動車事故によって瀕死の状態に陥ったことから恋人イングリッドによって最高の環境の《レイクビュー》へアップロードされてしまいます。レイクビューの運営会社に勤めるノラは父親と2人で住んでいて金銭的な余裕も恋人もなく、紹介サイトでの出会いを楽しむことしか出来ず。そんなノラがネイサンの担当になったことで出会い、リアルでは知り合うことすら出来なかった2人の日々がコミカルに描かれ、次第にミステリー的な展開も絡んでくるストーリー。最下層の2ギガ縛りとか現代との共通項もあって、お墓業界に身を置くものとしても「もしかしたらこんな未来が来るのかも?」と思わせるストーリーが興味深くて、先の展開が楽しみです。


 まだシーズン1の途中までしか見ていませんが、既にシーズン2の製作が発表されています。




【オンラインの良さはリアルを補助するからこそ】

 では実際に我々のお墓業界がどうかといえば、昨年名古屋市営の霊園では4〜500基の墓石が撤去され、新規の墓地申し込みは少なくなっています。ただこれがイコールお墓離れかというとそうでは無く、撤去されたお墓は1つの墓地の中に残された江戸とか大正時代の古いお墓がほとんどで、墓地の中を整理・縮小したものが多いです。これまで「お墓を仕舞う」ということは忌み嫌われていたけれど、「整理することが普通になった」のが一番の原因です。でもやはり中には「跡継ぎがいない」とか「子供が遠い」といった理由で廃止・返納される墓地もあって、一所に住み続けられない現代の仕事や住環境でのお墓というものを考え直さなければならない時期に来ていることも確かです。



 先日のハカバーでもそんな話題が出ましたが、そもそもお墓の存在意義って「行けばそこにある」ということ。人生いつ何があるかわからないし、どうにもならない辛い思いをすることもある。そんな時に父母や兄弟など本音を溢せる相手が居ないなら、そんな寂しさを紛らしてくれるのはお墓しかないと思うんです。そんな場を子供から取り上げるって可哀想じゃない?ってお話ししたら、とても共感してもらえたことに安心しました。


 一時バーチャル霊園とかいうネットサービスがありましたが、今でも稼働しているのかは不明だし、そんな形のないものに心が籠るかも疑問。もし経済的にお墓を持つことが出来ないのであれば、お寺の納骨堂などに合祀してもらって、お墓の代わりにお寺をお参りすれば良い。もし遠くのお墓になかなか行けないと言うのであれば、リモートお墓まいりというのもアリだと思います。実際にお墓の管理上は草取りなど周囲のお墓に迷惑をかけないため、年に何度かはお墓に行く必要があります。でも遠距離で厳しいというのであれば、普段は近隣の石屋さんなどに依頼して代行してもらうとか、その際にオンライン動画を繋いでもらえば気持ちだけでもスッキリするのではないでしょうか?そして何年かおきにでも行ける時に現地でお参りするなら、お墓を移動するとか仕舞うとか考えなくても良くなるって、そんなお墓の形が既に必要とされているんじゃないでしょうか。




【デジタルなあの世〜から、現世のお墓を考察してみる】

 初めに紹介した配信ドラマではアップロードしてくれた恋人とのやり取りが次第に空虚になって悩むネイサンと、彼を1つの人格として惹かれていくノラの関係が描かれています。イングリッドが好きな服を着せられ、気が向けばVRスーツを介してセックスも求められる。いつしか彼女の持ち物の1つとなっている自分に気づくネイサン。そして同じくレイクビューで知り合った10歳のディランは家族の希望で、アップロードされてから8年間もそのままの身体で暮らしていることに悩んでいます。身体を失った家族を所有物のように残しておきたいって、お骨を納骨堂に納めているのと似ていますね。


 それに対して肺の病気に侵されたノラの父親は娘の希望とは違って、アップロードではなく先立った妻の元へ《旅立ちたい》と願っています。これこそがお墓の役目じゃないかって思うんです。自然があるべく姿で自然に還る場所としてのお墓を守る。それは先祖のためだけじゃなく、いつかそこに還る自分のためでもあります。そんなリアルを補助するためのオンラインは良いとしても、バーチャル霊園ではただの「エア参り」。空虚で意味がないものに心が籠るのでしょうか?




 今日はちょっと【毒】を吐いてしまいましたが、そんな難しいこと考えなくても面白いドラマなので、一度試しに見てくださいね。





【もしお墓でこんな悩みがあればお気軽に当店へ ご相談ください】 

・花立ての穴が小さくて水が入らないし洗い難い

・お墓を新しく建てたい方やもっと使い易く建て替えたい

・お墓を少しキレイにこざっぱりしたい

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・墓地に草がたくさん生えて困っている

・お墓の汚れが落ちなくてスッキリしない

 他にもとにかくお墓で困っているー!という方は、まずここからボクに連絡くださいね。



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お墓のおざわや  

店舗住所:名古屋市名東区高針原2-101

電話番号 : 052-734-8102 

営業日:月曜日~土曜日(日曜定休)   

営業時間:朝9時から夕方5時まで





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少し止めずらいですがお使いくださいね







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