おざわやの代表のブログです
2017.06.15
「こんにちは、さようなら」
まず毎日、口にしているであろうこの言葉にも元々は
意味があったって知ってましたか?
そんなことは生まれてこの方50年、まったく考えてませんでしたが
偶々、その言葉の起こりを紐解いた記事に巡り会えました。
いつもはWEB版で拝見している「みやざき中央新聞」。
以前にお知り合いから「ぜひ読んでみて」とバックナンバーをどっさり
送って貰ったことがあり、それが定期購読するきっかけにもなりました。
でも数部読んだところで購読を申し込んでしまったため、
それは積み上げたままになっていました。
仕事の合間、ふと「そろそろ整理しようかな?」と思って手に取った
紙面に目をやるとそこには、「さようなら」の意味を調べた元国語教師の
境野勝悟(かつのり)先生についての社説がありました。
「さようなら」は少し昔なら「左様なら」と書いていたそうで、
どんどん歴史を遡って調べていくうちに大和民族としての【太陽信仰】に
行き着いたそうです。
それは生命の源としての太陽を尊び、感謝し、それぞれが太陽のように
生きていくという精神性の文化。
その頃、太陽のことは【今日様(こんにちさま)】と呼んでおり、
出会った人に対する挨拶として、「今日様はお元気ですか?」と問いかけ
ることで信仰の対象としての太陽と共に、相手の心の中にもあるであろう
【今日様】のお加減をうかがっていたそうです。
そしてお陰様で元気です、との答えに返したのが
「左様であれば結構でございます」だったそうです。
「こんにちは」と、「さようなら」。
これからはそんな心持ちで使ってみたいと思いました。
参考文献 「日本のこころの教育」境野勝悟著(致知出版社)