》大切なコストは大切で意味あることに使いたいですね

勉強仲間がシェアしてくれた、北欧諸国での幸福度の高い暮らしぶりから拡げて感じたことをブログに。

勉強仲間であり、名古屋に来るたび食事を共にすることも多い鳥辺さんは、環境問題に特化した商材を取り扱う商社の代表。そのブログには環境や健康に関して学びの多い記事が紹介されていて、いつもその見識の広さには唸らされるばかりです。今回読んだのは「幸福度の高い「北欧」の人たちの生活から学ぶべき事は多いと思う」というブログ。世界の幸福度ランキングといえば日本はいつも先進国の中では低い方から数えたほうがいいくらいで、北欧諸国はその反対にいつもトップクラスに居ますよね。

北欧といえば税率がとても高い代わりに、手厚い社会保障や病院代が無料などをよく聞きますが、そういう意味での暮らしやすさは大きいと思います。でもそれだけじゃなく生活そのものに求めるものが違うんだなあと思ったのが、そのブログ。

幸福度の高い「北欧」の人たちの生活から学ぶべき事は多いと思う

先日ドイツの暮らしぶりを聞いた時にも感じた、国ごとの考え方の違い

例えば先日聞いたドイツでの暮らしぶりでは、とても多くの人が自転車通勤しているため道路も自転車走行帯がしっかりと整備されていたり、通勤電車には自転車を乗せられる車両が充実しているそうです。そしてそんな自転車を乗せるのは無料だし、飼い犬だってしっかりと躾けさえされていれば無料で一緒に乗れるとか。ただし街中の信号交差点が１方向のみに青信号が出るとか、交通量を増やさないために路上駐車OKの場所が設定されていたりと、日本だったら文句が出そうな考え方の違いには驚くばかり。

紹介してくれたブログによればスウェーデンではとても物価が高いために、基本外食はせず自炊がほとんどだとか。そしてその内容もあまり凝ったことはせずに、冷凍食品とか出来合いのもので簡単に済ますことが多いと記事には書かれてありました。対する日本はいまだに外食産業の低価格化が続き、そういった店舗では配膳や給仕などをロボットにさせたり、サービスの簡略化で乗り切ろうと努力されているくらい。食事内容や味から幸福感を感じたい日本人としては、簡略な食事というのは幸せを感じられないようにも感じてしまいます。

ビッグマック指数ではスイスの半分以下な日本

ビッグマック指数だけじゃなく、国民一人当たりのGDPを比べても日本はデンマークの半分程度なのでその分が安いと言えなくもないのですが、もし日本がこれで外食まで控えるようになればさらに経済的に冷え込んでしまいそうですよね。

ただ北欧の暮らしの中では、毎日のことだから食に対してそこまで手間＝コストを掛けたくないというのも日本人とは大きく違う部分。多分共働きなんて当たり前だし、子育てだって夫婦分業も当然のことならば週末以外はそう考えるのも当然かも知れません。負担を感じながら頑張るよりも家族との団欒や個人の大切にしたいコトに時間を費やしたいという考えも、日本人への一つのアンチテーゼにもなるかも知れませんね。

そしてこれとはまったく関係ないかも知れませんが、面白いデータを見つけました。

世界主要国のごみ処理とリサイクルの進みぐあい、参考：OECD（2018年）

食べた後の生ごみをどう処理するかの比較ですが、デンマークやスウェーデンではリサイクルやコンポスト（堆肥化）で半分近くを消費しているのに対して、日本では80％近くが焼却されているそうです。確かに北欧諸国も焼却によって半分近くを処理していますが、そのほとんどは暖房や発電に利用しているそうで、「無駄を省く」というのが基本的な理念となっているのは間違いなさそうです。

その一方で愛知県の豊橋市では生ごみだけの分別収集がすでに行われていて、平成29年から集めた生ごみとし尿などからメタン発酵による燃料化が実用化していて、2022年だけでも630万キロワットもの電力が発電された上に、燃え残った汚泥まで炭化燃料として活用されているそうです。更にこれによって生ゴミやし尿の処理コストまでカットできるというんだから、こんな良いことばかりなのに名古屋市ではなぜやらないの？なんて思ってしまいますよね。

豊橋市バイオマス利活用センター

北欧の人々の良いところは取り入れつつ、一手間かけることさえも楽しむ日本人の良さも活かしていくなら食事の後も濁さないようにこういった技術もどんどん取り入れて、もっと豊かな気持ちで暮らせるようにしていきたいですよね。

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