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おざわやの代表のブログです

》思いやりと思い上がりの違いを意識してみよう

2024.11.07

日常生活のコミュニケーションの中で互いに「思いやり」を持つことは大切ですが、いつの間にか独りよがりな「思い上がり」になってしまわないようにするには気遣いが必要です、というブログ。



ある日、混んでいる地下鉄に乗っていた時のこと。


いつも電車にはだいたい立って乗っているのですが、すぐ目の前の席に座っていた人が降りていき、空いたシートには誰も座らないようでした。こんな時もしかしたら高齢の方や病気などで座りたい方がいるなら、と空けておくのも一つの考えではありますが、「このまま開けておくより少しは車内が空くかな?」と座ることにしました。



そしてある時は座っていた若い女性が高齢そうな女性に譲ろうと「どうぞ」と声を掛けましたが、「私は良いから」と座ろうとはせず、結局女性も戻ることもなく次の駅まで”誰も座れない席”になってしまったことがありました。




名古屋では優先席は「高齢者などに空けておくべき席」扱いです




どちらもそれぞれ気遣いからの行動ではありますが、座るか座らないかは個人の判断です。でも座らない判断をすればその分立っている人たちのスペースは狭くなるし、おまけに譲った若い女性の気持ちが宙ぶらりんになってしまったことを思うと、遠慮なく座らせてもらうのが譲ってもらった人への「思いやり」では無かったかと思いました。




【思いやりと思い上がりの違いとは心の柔らかさ】

「名古屋では電車のシルバーシートって空けておくんですね」と関東在住の人に驚かれたことがありますが、関東では基本座るのが当たり前で必要な人がいれば譲るもの、というのが常識なんだそうです。そう言われてみればシルバーシートに座る若者を見れば「若いくせに!」なんて思ってしまったり、あえて普通席に座るお年寄りを見て「シルバーシートに座れば良いのに!」なんて感じてしまったのも、思いやりではなく「高齢者はあっち」という考えで、ただの思い上がり。



心からの「思いやり」とは相手の思いや立場を尊重した上で寄り添うものでなければならず、自分の価値観や考えを押し付けるのは「思い上がり」。そうして考えれば前述の若い女性の場合でも、相手に助けが必要ないと分かった時点で柔軟に席に戻るというのも「一つの優しさ」だったのかもしれません。




互いの温度感が違えば気遣いは「思いやり」にならないかも




また相手に対して気を利かそうなんて考えるのも同じく思い上がりで、「先回りして気がきくところを見せてやろう」なんて思えば思うほどに「要らぬお節介」になってしまうというもの。そんな思い上がりの大元になっているのは、自分の「心のありよう」です。



自分の価値観を押し付けず、目の前の相手に寄り添って共感する姿勢を持ち続けること。何をしてあげるか?ではなく、そんな姿勢そのものが「思いやり」ではないかと改めて思い直しました。





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