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おざわやの代表のブログです

》古来から使われ続けている道具には理由がある

2024.12.17

夏には冷感シャツや空調服など最新の素材や技術を取り入れた作業服も良いけど、やはりその土地で古来から使われている道具には、使い勝手だけじゃなくSDGsにも繋がる理由があります、というブログ。



以前から寺院墓地の管理業務やお墓まいりサポートの時など、夏の暑い日にはずっと麦わら帽子を使っていました。日射病対策には帽子が必須だけど、キャップやハットでは風通しが悪くて汗が垂れてきてしまうし、やはり昔から愛されている麦わら帽子が一番!と思っていたのです。



でもある時、「農作業するなら麦わら帽子なんて被らないよ」とある人に言われ、そこで教えてもらったのが菅笠(すげがさ)。




万葉集にも季節や想いを表すものとして多く扱われる菅笠




菅笠というのは山などに自生しているカサスゲという植物の葉を乾かして編んだ笠で、その当時は日除けよりも雨具としての傘の役目が大きかったことが、万葉集に謳われていることからも分かります。



ぬばたまの 黒髪山くろかみやまの 山菅やますげに 小雨こさめ降りしき しくしく思ほゆ〔烏玉黒髪山々草小雨零敷益々所思〕(万2456)


大野らに 小雨降りしく 木の本に 時と寄り来こね 我が思おもふ人〔大野小雨被敷木本時依来我念人〕(万2457)




夏に花穂を付けたカサスゲと冬に枯れた葉




どうやらこの二首は柿本人麻呂の歌集の中のもののようで、ただ「雨降りは嫌だなあ」とか思っているわけじゃなく、しとしと降る雨に「想う人に来て欲しいのです」という女心を描いたものだという解説を読みました。いとをかしw



そんな頃から今も変わらず伝承されている菅笠が優れているのは、笠そのものを頭に乗せるわけじゃなく笠との間に竹組みの五徳を装着して頭に乗せるため、笠と頭の間を空気が通り抜ける点にあります。




麦わら帽子では周囲が全て頭皮に当たってしまい、汗をかきやすいのです




【伊勢神宮参道で見かけて買った角笠】

今回お伊勢詣りの帰りに購入したのは、そこまで本式のものではなく簡易な造りの角笠。それでも笠本体ではなく、地肌には五徳しか触らない構造のため顎紐をきっちりと閉めても窮屈感がなく、かえってフィット感があるだけ麦わらよりも軽く感じて動きやすそうです。そしてやはり少しくらいの雨ならこれだけでも快適に過ごせそうなことも利点。


さらに考えてみれば、これ以上なくサステナブルな点も秀逸です。







今回購入したのは農作業向きな「角笠」ですが、他には富士笠や三度笠に平安風情豊かな妻折り笠(上記イラスト)などもあり、用途によって大きさもさまざま。



こうして改めて調べてみると日本の気候風土にピッタリで、ますます使われ続けてきた歴史が確かなものだと感じるばかりです。これから冬本番な名古屋ですが、早くも来年の夏が楽しみになりました!





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