blog詳細

おざわやの代表のブログです

》茶花の美しさを愛でる心持ちでお墓造りがしたい

2021.10.27

あちこちで休耕田に咲くコスモスが綺麗な時期になりましたが、派手さもなく見栄えもしない茶花の美しさには、日本人の心を揺さぶる何かがある気がするというブログ。



春に咲く桜や梅など、たくさんの花が一気に咲く姿を見ると季節感を強く感じますよね。そして何より美しく目を楽しませてくれます。そしてこの時期になるとあちこちの休耕田でコスモスが群生しているのを最近よく見掛けますよね。コスモスは派手な色でもないし、どこか頼りなさげにユラユラと揺れる姿も可憐です。こういった花の美しさはバラやガーベラなどいかにも主張の強い洋花とはどこか違う美しさがあります。


この時期になるとウチの庭にほんの数輪だけ咲く花があります。




秋明菊の花



ずっとお茶を習っていた母親が植えたと思うのですが、いつの頃からか庭の門の辺りからこの時期になると咲いています。よく調べると秋明菊という名前は付いていますが、そもそも菊でさえなくて中国由来の帰化植物だとか。分類でいえばアネモネの仲間のようですが、相当古くから日本に根付いているので、すっかり茶花(ちゃばな)として定着してしまっています。


この茶花というのは茶室などを飾るものをそう呼びますが、いわゆる「いけばな」とは別なんだとか!

50も過ぎてお恥ずかしながらまったく知りませんでした。




【茶花の美しさの元は「侘び寂び」】

茶室の床の間や柱の一輪挿しなどに、その時期に生えている野草などを使うのが茶花のルール。

もちろん花束やアレンジフラワーのように美つくしさをより以上に引き立たせたりすることなく、「花は野にあるようにひっそりと」その季節感を漂わせるのが良さだと言われています。茶室はもちろんのことながら茶道具などもいかにも新調したばかりのものよりも、何世代に渡って使われているか分からないくらいの道具の方が持て囃されるそうです。


それからいうと茶室のまわりのお庭だってもちろんそう。





薄暗いからと陽当たり良くなるように伐採したり、踏み石を綺麗にしようと高圧洗浄機かけたりしませんよね?笑。全ては自然からの素材を使って次第に「古びていく」姿をゆったりと楽しむこと。それはいずれ朽ち果てていく自然そのままを受け入れるという姿勢が、茶の湯の心に繋がるんだそうです。



ある有名な日本庭園を縁側から眺めていた人が、手入れしていた庭師に向かって「手が掛かってキリがありませんね?」と労ったところ、「あなたがそこから眺めている景色は江戸時代のお殿様が見ていたものと同じですよ」と答えたそうです。それはつまり庭石や池はもちろんですが、植えてある松や梅などの樹木の姿も変わっておらず、ただ古びていくだけだそうです。つまり手入れには終わりなんてなくて、代々引き継いだ庭師がずっとその姿を守ってきたってことです。




【お寺や仏像だってそうだし、もしかしたらお墓もそうかもしれない】

お寺だってもちろんずっと護り続けられていくものだし、御本尊である仏像なんてその最たるもの。

金箔が貼られた仏像はライトアップされて金ピカに光るのは本来の姿ではなく、線香やロウソクに煤けた薄暗い本堂の中でゆらゆらと揺れる和ろうそくの炎に照らされて、薄ぼんやりと半眼の目が闇の中から浮き上がるくらいが本当の美しさだと、谷崎潤一郎さんが「陰翳礼讃」の中に書いていました。それからすると「テ◯ノ法要」なんて言って、電飾で本堂をきらびやかに飾った姿にはいったい何を感じるんだろう?と首を捻ってしまいますね笑


それはさておき、もしかしたらお墓だってある部分同じではないかな?って思います。




やたらに派手な彫刻を飾り立てたり、奇抜なデザインとして異物を埋め込んだりしてもそれらは自然ではないから、いつか飽きてしまったり古びていくよりも飽きてしまったりって、そんな風になってしまわないだろうかと心配になります。それからすると今のお墓はほぼみんなピカピカに磨いてしまうけど、果たして顔が写り込むような仕上げだけが石の美しさだろうか?と疑問に思ってしまったりもします。

これからはもっとそんな提案もしていける石屋でありたいなあと思います。





【もしお墓でこんな悩みがあればお気軽に当店へ ご相談ください】 

・花立ての穴が小さくて水がたくさん入らないし洗いにくい

・お墓を新しく建てたい方やもっと使い易く建て替えたい

・お墓を少しキレイにこざっぱりしたい

・お墓に名前を追加して彫りたい

・お墓が壊れていて直したい

・墓地に草がたくさん生えて困っている

・お墓の汚れが落ちなくてスッキリしない

 他にもとにかくお墓で困っているー!という方は、まずここからボクに連絡くださいね。

現場に出て留守にすることもありますので、当店をお訪ねの前にはまず1本お電話くださいね。



【店舗情報】

お墓のおざわや  

店舗住所:名古屋市名東区高針原2-101

電話番号 : 052-734-8102 

営業日:月曜日~土曜日(日曜定休)   

営業時間:朝9時から夕方5時まで





【 弊店への車でのアクセスはこちら】

アクセス

店舗の前に2台分の駐車スペースがあります

少し止めずらいですがお使いくださいね







【 電車やバスでお墓のおざわやにお出での時は】

地下鉄東山線の星ヶ丘駅から市バスの「地下鉄植田行き」もしくは「地下鉄いりなか行き」に乗っていただいて15分ほどの「高針原」で下りていただいて、名古屋高速の高架道路のほうへ3分ほど歩いたら右手に店舗が見えます。

とにかくまず始めにお電話でご予約くださいねー!