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おざわやの代表のブログです

【実体験に結びついて余計に沁みた:『カンパニー・メン』鑑賞記

2020.01.23

 ヒトは何かの問題に直面したときが真価を問われる時。そんな時に踏み間違えないよう、心は豊かにしておきたいですね (※ネタバレあり)



 AMAZONプライムビデオで見たこの作品は、2011年に公開されたものでベン・アフレック、トミーリー・ジョーンズ、ケビン・コスナー、クリス・クーパーという豪華キャストが勢ぞろいしています。評価はそこそこに高かったようだけど、映画賞などにはそれほど選ばれず。でも流石の俳優陣たちが良い演技を見せてくれます。


【あらすじ】リーマンショックのあおりを受けて株価が下がったことから、社員のリストラを断行した多分野企業企業GTX。そこで12年間働いて10万ドル以上の給料を貰っていたボビー(ベン・アフレック)もクビを言い渡され、妻子やローンの残った豪邸と愛車ポルシェを抱えて再就職先を探します。彼の上司のジーン(トミーリー・ジョーンズ)はGTX生え抜きで、リストラするのは間違っていると社長に直訴するような副社長。やがて会社の買収を恐れた社長により、ボビーの同僚のフィル(クリス・クーパー)と共にジーンまでリストラされてしまいます。

 それまで大事にしてきたプライドや信条、そして家族や仲間との関係を見直す中で進んだそれぞれの結末に悲しみや小さな希望を見出していきます。


 ありきたりなストーリーだけど、それまで信じてきた会社に裏切られる想いは、そんな経験をしたことのある人には辛さが蘇えるものですね。



綱渡りする男女を見上げる出演者たち、渡っているのは誰なのかな?



【それぞれの立場で大切にしてきたモノを失う辛さ】

 MBAも取って仕事もプライベートもバリバリこなして、いずれはCEOすら狙っていたボビーは突然の「無職」が受け入れられない。それまでの名声やキャリアを奪われ、次第に家や車まで手放さなければならなくなる事が許せません。やがてそれまでのやり取りから軽蔑していたと思われる奥さんの義兄ジャック(ケビン・コスナー)のもとで、嫌っていた肉体労働にまで落ちぶれていく自分に自信が持てなくなっていきます。

 でもボビーはそんなジャックと働くうちに、職人たちに仕事を与えるために安く仕事を請け負って、自らは休み時間や休日にまで仕事をしている彼に気づきます。そんな中でもボビーには余分に給料を払おうとするジャックの想いの深さを知り、自分がそれまで守ろうとしていた地位やお金が如何に陳腐なものだったのかを知ります。


 ジーンは逆に造船所の現場上がり。

その後GTXを共に創業した社長のジムと会社を大きくしてきたけれど、何より現場の人間を大事にすることから社員からの人望も厚い。社長のジムは何よりも会社の持ち株を奪われることを恐れ、遂には信頼していたジーンすら邪魔になり追い出してしまう。長年、不倫関係を続けてきたサリーからリストラを知らされて何も言い返せなくなります。でもジーンはそんな立場になりながらも、最後まで持ち株を売ってしまうようなことはせず、ただ静かにボビーたちを見守る。


 それはもしかしたら造り上げてきた会社への愛情?それとも苦楽を共にしてきた仲間たち?いやきっとこれがジーンのプライドだったんじゃないかな?

とにかく寡黙なトミーリー・ジョーンズの渋い演技が光ります。




【プライドの使いどころの違いがそれぞれの生き方に現れます】

 ボク自身がクビを言い渡されたのは40歳になろうという頃でした。

小学校に入りたてのムスコくんと専業主婦のヨメ、既に老後だった父親を抱えてどうなってしまうんだろう?路頭に迷わせてしまうんだろうか?といった漠然とした恐怖に、夜中眠れなくなった頭を抱えていました。

 でも当時のボクにはボビーのように素晴らしい生活やローンもなく、父親はまあまあな年金を貰っていました。その頃は営業職だったものの元は現場の職人上がりだったので、周囲に薦められて独立を決めた時も「なんとか妻子に負担を掛けることはない。この間に何とか立て直そう。もし困ったら下請けの現場作業でも何でもするさ!」という覚悟は直ぐに出来ました。それがボクのプライドだったのかも知れません。


 けれど収入が無くなってもゴルフの会員権や車、何より《有能なはずの自分》を捨て切れないボビーを見ていると、「逆に色々なモノを持ってしまうと捨てられなくなるんだ」と驚くやら呆れるやら。結局社長のジムは買収を受け入れて株を売った事をジーンに告げ、「君の株は何株だっけ?」と最後にナイスアシストします。

最後には《働くことの意義》を知った事で、以前とは違う形でプライドを取り戻すボビー。ジーンやほかの仲間たちと一緒に「第2のGTX」を造り上げ、同じ徹は二度と踏まないのではないでしょうか?



 リーマンショックで人生が狂ってしまった人々を描いて、人生で本当に大切なものが何なのかを考えさせられる作品でした。





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