blog詳細

おざわやの代表のブログです

》映画好きが人生を見つめ直す映画『チャンシルさんには福が多いね』鑑賞記

2023.04.24

良く言えばヒトの情念をより熱く演出することの多い韓国映画の中で、異質なほどほのぼのとした普通の生活を描いたこの作品の感想をブログに。



これまで韓国映画といえばベタベタな恋愛映画かグロなほど血生臭いシーンのクライムサスペンスが話題になることが多くて、それが最近ではSFなどでも新たな一面を見せてくれて、元々の脚本力も手伝って今後の広がりに期待していました。そんな中ではそれほど期待することなく観たこの『チャンシルさんは福が多いね〜LUCKY CHAN-SIL』は、なんでもない日々の喜びをほのぼのと描き、しかも切り口が新鮮で笑いあり涙ありな、しみじみとした良作でした。




《『チャンシルさんは福が多いね』のあらすじ》



プロデューサーとして、長年苦楽を共にしてきた映画監督が目の前で急死。


おまけに会社もクビになったし家族も恋人もいないチャンシルさんは、映画だけに捧げてきた人生で気がつけば男も子供も家もなし。


八方塞がりでもちろん青春なんていまいずこな、アラフォー女子のチャンシルさんにある日突然、思わぬ恋の予感が…。







【欲しがれば失い、手放せば現れるのが福】

冒頭にも書きましたが韓国映画やドラマには素晴らしい脚本の作品は多いものの、深い因縁や情愛からエグいくらいに殺しあったりする作品がこれまでは多く、そこからすると当作にはまったくそんな展開はなくてほのぼの。でもそんな中に誰もが持つ憧れや悔悟の念、そして目の前にある小さな幸せが描かれていてしみじみ。



そんな当作を作ったのは、韓国映画界を「ホン・サンス以前と以降」と言わしめる名監督ホン・サンスの元で、実際に永くプロデューサーを務めてきた女性監督のキム・チョヒで、主演は舞台出身の実力派カン・マルグム。そんな脇を固めるのは『ミナリ』でのアカデミー受賞が記憶にも新しい俳優のユン・ヨジョンと、ドラマ『愛の不時着』での耳野郎(笑)が印象的なキム・ヨンミンなどで、映画好きが映画好きのために映画好きを描いたようなストーリーが涙だけじゃなく笑いも誘います。




職も家も失って下宿に選んだ山の上の家の大家と、隣の部屋に住み着いている幽霊(笑)




チャンシルは大好きな映画監督の元でチームのみんなと映画を撮りたいばかりで、40歳までの人生をその時間に費やしてきたおかげで、監督が急死してしまった事ですべてを失ってしまったように感じます。これはもしかしたらキム・チョヒ監督本人が感じたか、それとも周りの環境から感じたこともエッセンスとして入っているのかも。そしてそんなチャンシルを慕って付いていてくれるチームのみんなに加えて、映画好きだった娘を亡くして一人暮らしの家にチャンシルを住まわせる大家のポクシル(ユン・ヨジョン)が見守ります。



そんな大家の娘が暮らしていたという部屋にはいつもランニングシャツとパンツだけの男が居て、その男の姿はチャンシルにしか見えないらしいが、どうやらチャンシルのことを応援しているよう。彼が「自分はレスリー・チャンの幽霊だ」と言い張るという設定がなんとも滑稽ですが、その姿は香港の俳優レスリー・チャンの代表作の一つ『欲望の翼』出演時の衣装を真似ているようで、最後に自殺してしまった名優の幽霊役なんて設定も映画愛あってのものなのでしょう。




ちょっとは似てるかな?笑




さらにチャンシルは家政婦として働くことになった友人宅で会ったフランス語の家庭教師ユンさんに好意を持つものの、デートの途中で彼女の好きな文芸作品映画『東京物語』を酷評した後で「クリストファー・ノーラン監督が最高だ」なんて言うユンにも苦笑してしまいます。レスリー役もですが、娯楽映画と芸術性を謳う文芸作品を滑稽に比べることで、何らかのメッセージをこちらに訴えようとしているようにも感じます。




恋をしたり普通の家事をする中で笑顔を取り戻し、そこから何かに気づいていくチャンシルさん




やがてユンにもフラれて何もかも上手くいかず「もう映画は諦めよう」とするチャンシルに、「手放してこそ新しいものが入ってくるものよ」とアドバイスするポクシル。そうして見ると何もないと思っていた彼女の暮らしには喜びも悲しみも、そして友情や愛情にも満ちていたんだと気づいていきます。欲しがれば失い、欲を手放せば目の前にあるのが福=幸せだと気づいていくストーリーは、まるで行き遅れたサザエさんのようでやっぱりほのぼの笑。


ちょっと仕事や生活に疲れたなあと感じているあなたにオススメな映画です。





【もしお墓でこんなお悩みがあれば気軽に当店へご相談ください】 

・花立ての穴が小さくて水がたくさん入らないし洗いにくい

・お墓を新しく建てたい方やもっと使い易いお墓を建て替えたい

・お墓周りを使いやすくサッパリと綺麗にしたい

・お墓に名前を追加して彫りたい

・お墓が壊れているところが気になっている

・墓地にいつも雑草がたくさん生えて困っている

・お墓の汚れが落ちなくて何だかスッキリしない

・跡継ぎのないお墓をリフォームで続けて使えるようにしたい


などなど、他にもとにかくお墓のお困りごとや悩みがあるという方はまずここから連絡ください


現場に出て留守にすることもありますのでお訪ねの前にはまず1本お電話ください



【店舗情報】

お墓のことなら【お墓のおざわや】へ  

店舗住所:名古屋市名東区高針原2-101

電話番号 : 052-734-8102

営業日:月曜日~土曜日(日曜定休)   

営業時間:朝9時から夕方5時まで





【 弊店への車でのアクセスはこちら】

アクセス


店舗の前に2台分の駐車スペースがあります


少し停めにくいですが、バックで駐車したほうがお帰りの際に出庫しやすいと思います







【 電車やバスでお墓のおざわやにお出での時は】

地下鉄東山線の星ヶ丘駅から市バスの「地下鉄植田」行きもしくは「地下鉄いりなか」行きに乗っていただいて15分ほどの「高針原」で下りていただいて、来た道の反対を向いて名古屋高速の高架道路のほうへ3分ほど歩いたら右手に店舗が見えます。

またはご予約いただければ駅までお迎えにあがりますので、遠慮なくご予約くださいね!


とにかくまずは始めにお電話でご来店予約くださいねー!