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》観る側にもパラレル脳が必要かも:『エブリシング・エブリウェア・オールアットワンス』鑑賞記

2023.03.29

2023年のアカデミー賞において、作品・脚本・監督・主演女優・助演男優・助演女優・編集の7冠を総なめにした作品を見た感想のブログです。



ここ数年ヒット映画を飛ばし、アカデミー賞へのノミネートの常連となっている映画制作会社A24。


これまでにも2017年には『ムーンライト』での3冠(作品・助演男優・脚色賞)はあったものの、今回のような圧倒的な結果は初めて。おまけにこの受賞数は史上最多であり、SF作品としての作品賞受賞も初めてと記録ずくめ。さらには主演のミシェル・ヨーは、アジア人として初めての主演女優賞獲得でもあります。



この作品のことは公開前にはそれほど大きくCMもされず、ボク自身が知ったのは間もなく公開という映画館のポスターで、「へーA24なんだ。ん?ミシェル・ヨーじゃん。え?カンフーアクション???」とかなり興味はそそられたものの肝心のストーリーが分からず、その時は鑑賞するまでには至らずでした。それが記録的受賞作ということで観に行ったスクリーンはほぼ席が埋まっていて、アカデミーを獲るというのは何よりの宣伝なんだなと感心しました。しかし映画を観た感想として「なぜこの作品がアカデミー賞??」というものが多くあり、やはり「これは実際に見てみないと分からないな」と思って映画館へ足を運びました。




【『エブリシング・エブリウェア・オールアットワンス』のあらすじ】



破産寸前のコインランドリーを経営する中国系アメリカ人のエブリン。


国税庁の監査官に厳しい追及を受ける彼女は突然、気の弱い夫・ウェイモンドといくつもの並行世界(マルチバース)にトリップ!


「全宇宙に悪がはびこっている。止められるのは君しかいない」と告げられ、マルチバースに蔓延る悪と戦うべく立ち上がるがー。







【シニカルでカオス、そして仏教的でもある家族愛の物語】

今作の主役エブリンを演じているのは数多くの映画出演作がありながらも、ボクの中では『スタートレックディスカバリー』でのフィリッパ・ジョージャウ艦長を演じた時のミシェル・ヨー。USSディスカバリー船長となる黒人女性マイケル・バーナムの第二の母のような優しさと、冷静で犠牲を顧みない強さを兼ね備えたUSSシェンジョウの艦長役です。それが今回は潰れかけたコインランドリー兼クリーニング屋の店主であり、頑固な父親ゴンゴンの介護とダメ亭主の使えなさ具合に呆れつつ反抗期の娘ジョイに振り回される母という、とてもしみったれた毎日から始まるストーリーです。



そんなエブリンに尻に敷かれる惨めな旦那さんウェイモンド役は、近く久しぶりに続編が公開される『インディージョーンズ』の1作目でショートという少年を演じていたキー・ホイ・クアンで、50歳を超えた今でもその頃そのままが残っている印象です。家族全員に振り回される毎日にイラつくエブリンを助けたいけれど、手を出すたびに小言を言われてしまう現世のウェイモンドと、別の次元の向こう側からエブリンにメッセージを送る頼り甲斐のあるウェイモンドの二役を演じます。







無数に広がるマルチバース(多次元宇宙)を行ったり来たりしつつ、それぞれのバースの自分の力を得ることができる「ジャンプ」という技術を開発したものの、それが元になってすべてのバースを破壊しようとするジョブ・トゥパキが生まれてしまった世界。呼び出された税務署で交渉するエブリンに《アルファバース》からウェイモンドがそんな状況と、「すべての世界を救えるのは君だけだ」と伝えた言葉を信じたところから、あらゆるバースを総動員した敵も味方も、そして戦う理由さえよく分からない騒動が進んでいきます。


正直この辺りがなかなか見えてこない内は話が頭に入らず、三部構成の1部《エブリシングパート》は眠気に襲われました笑。そんなバースを行ったり来たりするようになる2部《エブリウェアパート》では、さまざまなバースのエブリンの姿がはちゃめちゃで、ますます頭が混乱して理解しようとするのさえ難しくなります。




女優としての華やかなエブリンと「石」のエブリン

さらには指がソーセージなバース笑




それぞれのバースの設定は気になると思うけど、そこはあまり考えない方がいいかも?笑


このストーリーで重要なのはエブリンとウェイモンド、エブリンとゴンゴン、そしてエブリンとジョイのそれぞれの関係性です。知らぬうちに受け継いでしまう性(さが)や、やり直せるならやり直したい過去の自分の間違いを心に抱えて生きることからポッカリと開いてしまった心の穴。そんなそれぞれの関係性が直接ぶつかり合うのが3部の《オールアットワンスパート》で、多次元宇宙の危機をもたらしたものが何なのか?や、それを解きほぐすのが何なのかに焦点を置けて初めて、この物語が家族の物語であり赦しの物語なんだと感じられるんじゃないでしょうか?



そしてこのストーリーの中でさまざまに姿を変えていくマルチバースというのが、姿や行動は変わっても物事の本質は変わらず関係性の中から生まれるという、因果応報とか諸行無常といった、仏教哲学からきているようにも感じさせます。そしてもしかすると輪廻転生というのもマルチバースなのかも?なんて思ってしまったり。そしておバカな設定や下ネタも満載なのはどうやら今作の監督のダニエルズ(二人のダニエルのコンビ)に依るものが多いようで、そういったところに嫌悪感を感じてしまうとちと厳しいかも?ですが、そんなくだらなさの奥に本質が見え隠れするストーリー性が、今回の作品賞受賞に繋がったのかもしれませんね。


そして何よりも「石」に名演技させた唯一無二な作品で、なんなら《助演石賞》をあげて欲しいほどデス笑。





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