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【人生ってハッピーエンドばかりじゃない:映画『シャチの見える灯台』鑑賞記】

2021.01.21

心に傷を負った人ほど優しくなれる。そしてそんなヒトの心の痛みは動物の方が感じ取ることができるのかも知れないと思った映画の感想をブログに。



悲しい気持ちに打ちひしがれている時、なぜか飼っている動物が優しかったり甘えたり。動物が好きで一緒に暮らしたことがあるヒトなら、きっとこんな体験があるんじゃないでしょうか?動物って言葉がわからない分、こちらの感情とか疲れてるな?とか、敏感に感じ取るような気がします。それは逆に何か下心を持って近づくと怪しんだりするのも一緒で、見透かされているな?と感じることがよくあります。


この映画はNetflixで配信されている2018年のアルゼンチン映画。こんな配信がなかったらアルゼンチンの映画なんて、きっとこれまでなら目にすることは出来なかったでしょう。そしてこの映画はフィクションではなく事実を元にしているということも驚きです。パタゴニアの大自然の中、自然の営みと傷ついた人たちが交わった時ドラマは始まります。




【あらすじ】



灯台守をしながらレンジャーとして周辺の動物を観察するロベルト(ベト)は、海岸でアシカ(オタリア)を捕食するシャチの家族を追っています。ベトは群れのリーダーを「シャカ」と名づけ、シャカの方もベトを認識して寄ってくることから上司からは疎まれ、シャチに近づかないよう言われています。

そんなシャカとベトの触れ合いを映したテレビ映像を見たというローラとトリスタン母子がスペインからやってきて、重度の自閉症だというトリスタンのセラピーを望みます。始めは相手にもしなかったベトでしたが次第に打ち解けて、トイレもなく携帯の電波も届かない小屋での共同生活が始まります。

野生動物に囲まれて美しいながらも何もない大自然の中、始めは相反していた3人の心が近づいていき、互いの心の傷を理解し合っていきます。






【少しネタバレな感想です】

BBCなどの映像で、砂浜にアシカを追い詰めて放り投げるように捕食するシャチを見たことがあるでしょうか。

今作の主役ベトは実際にそんなシャチを観察していたレンジャーで、彼が呼ぶとシャチも近づいてきて交流していたといいます。そんな彼の原作を映画化したのがこの作品で、そんな環境そのままの大自然の中で撮影されています。何もない海岸線にアシカが戯れ、それを狙うシャチが海岸線を悠々と泳ぎ、人工物は灯台とその脇の小屋のみ。電気はあるものの水道もトイレもないので、サソリに気をつけながらそこらで済ますだけ。そんな所にいると人間の方がお邪魔させてもらっているように思える美しい風景の中で、言葉も少ない3人の生活は質素ながら情感豊かに演じられて温かくさえ感じさせます。


トリスタンは生まれついての自閉症で感情を表すことは殆どないけれど、シャカとベトの触れ合いを映像で見て微かに笑います。母親のローラはそこに一縷の望みをかけて、はるばるスペインからなんの当てもなくベトの元を訪ねます。

ベトは以前このあたりで遭難して海岸に打ち上げられ、その時シャカがベトを運んだと近くの村では噂されている影のある男。ベトは近くに住むマルセラの家族とは交流があるものの基本的に人嫌いな様子で年中一人きりで小屋に住み、シャカや愛馬に語りかける毎日。


そんな3人の様子を見ていて思い浮かんだのは画家モードルイスの半生を描いた『幸せの絵の具』。

傷つきながら掴んだ細やかで静かな幸せを絵画に遺した彼女と、ローラとトリスタン親子が妙にダブって見えました。どちらも生まれついての障がいや病気を抱えながら、周囲との関係に悩んでいた。そしてどちらも無骨ながら優しいベトやエベレットと出会うことによって、自分たちの居場所を見つけだす。ローラを演じているマリベル・ベルドゥはメジャー映画ではないものの数多くの作品に出演しているスペインの女優で、モード・ルイスを演じたサリー・ホーキンスともどことなく儚げなところが似ている感じ。

トリスタンを演じるホアキン・ラパリーニくんも若いながら、この後数多くの作品に出演してる実力派。この作品の演技でもなんの違和感も感じさせない好演を魅せています。


シャチが大きな存在感をもって描かれているストーリーの割にその出番は少なめ。それはシャチそのものの動きや人との映像の重なりが荒く、流石にハリウッド映画のような自然さは見られないためかも知れません。でもその分逆に人間模様が際立っているようにも感じます。実際にベトがシャカとの触れ合いを罰されて転任させられたけれど、そこにもシャチが現れたとエンドロールに流れますが、やはり動物とヒトとの心が通じ合うってことはあるような気がしますよね。



そしてこのストーリーはそれぞれの抱えている悲しみや苦しみを互いに救おうとするものの、やがて来る結末によって救われないところが残念だと思う人もいるかも知れません。でも人生って愛する人と互いに助け合いながらも、最後はそれぞれが乗り越えるしかない。そんなものじゃないでしょうか?

そんなところも『幸せの絵の具』にイメージが重なるのかも知れませんね。





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