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【第二次大戦後のアメリカの暗部を担った男の自伝を元にした映画:『アイリッシュマン』鑑賞記】

2020.06.16

移民の国アメリカならではの裏社会を歩いてきた男の人生を演じたロバート・デニーロの顔が、CGで「タクシードライバー」に重なって見えた作品の感想



 1976年の映画「タクシードライバー」以来にタッグを組んだマーティン・スコセッシ監督とロバート・デ・ニーロの2019年の作品『アイリッシュマン』は、ノンフィクションの原作を元にしたストーリーで上映時間はなんと3時間半!(ながーーーー)

 インド映画か!っていうくらいの長さですが、アル・パチーノやジョー・ペシなどの名優たちの演技は見事だし、マフィアの牛耳る移民社会の裏側と政治や実際に起こった事件との兼ね合い(本当かどうかは定かでは無いけど)も描かれていて、飽きることなく見入ってしまいました。デ・ニーロ演じるフランク・シーランの自伝的な原作が元になっていて、老人ホームで暮らすフランクが回想する形で物語は展開していきます。




【あらすじ】



 車椅子に乗り老人ホームで暮らすイタリア移民のフランク・シーランがマフィアのヒットマン(壁塗り:血で壁を赤く染めるの意)として働いた1950年〜1980年のアメリカの裏社会を、1975年に起きた事件を間に挟みながら回想していくストーリー。


 1950年代、トラックドライバーとして精肉を運んでいたフランクは、たまたま出会ったイタリア系マフィアの大物ラッセル・バファリーノから仕事を請け負うようになり、家族同士の付き合いも始まります。その後に紹介された、誰も知らない人はいないと言われる権力者の全米トラック運転手組合委員長ジミー・ホッファは、当時の大統領にも次ぐと言われた男。フランクが手際よく【厄介ごとを片付ける】仕事ぶりが気にいって、彼を片腕として雇います。彼もフランクと家族同士の付き合いを始めますが、ラッセルには懐かなかったフランクの娘ペギーは何故かホッファには懐き、【汚れ仕事】を片付ける父親にも心を開かなくなります。


 1960年代、ホッファは前のニクソン政権を支持していたため当時のJ・F・ケネディ政権から睨まれてしまい、ケネディ支持のマフィアたちとも対立。司法長官の大統領の弟ロバートから組合年金やマフィアとの繋がりを追及され、収監されたころから力関係が変わっていきます。ホッファは組合委員長に返り咲くためになり振り構わず、ますますマフィアから睨まれるようになります。心配したラッセルからホッファを説得するよう言われたフランクも、手を貸そうとするもののホッファはプライドもあって耳を貸さず、窮地に陥っていきます。


 1980年代、生き残ったマフィアの面々も収監されて歳をとり、みな威勢のいいお爺ちゃんになっていきます。一番世話になったラッセルが教会で神に祈るようになったのを不思議に思って聞くフランク。彼に「そのうちわかるさ」と笑いかけたラッセルも間も無く死にます。次第に1人抜け2人抜けて最後に残ったフランクは、家族にも見捨てられて1人ドアを開けた部屋で眠ります。






【自伝が元だから眉唾と思っていたら登場人物の素性が明らかで驚いた】

 なんとなくこの手の自叙伝って、どうしても格好つけたり良く見せようとしたりするものですが、この作品に出てくるマフィアの面々は全て実在の人物であり、その他のマフィアを演じる役者はどれをとっても本当にワルそうな顔(笑)きっと道ですれ違っても目を合わせられない方たちです。そんな人たちが登場する時に「素性と死因と没年」がテロップで紹介されるという他には無い構成で、否応無しにこれが現実に起こった話なんだと思わされます。とはいえ当時76歳のデ・ニーロが30歳も若返った役はさすがに難しかったのか、1950年代にトラックを運転する表情はCGを駆使しており、「タクシードライバー」でのトラヴィスの表情が思わず重なります。


 この時代のマフィアを描いた作品といえばホッファ役のアル・パチーノとデ・ニーロが出演したゴッドファーザーシリーズですが、こちらは小説を元にしたものでかなり劇画的なストーリー。それに比べるとこの作品で語られるマフィアたちは組織の中での立場や関係で生きていることが垣間見えて人間味豊か、物語も大きな盛り上がりがあるわけではなく、想像した通りの結末に向けて淡々と進んでいきます。そして最後にはみんな可愛いお爺ちゃんになり神さまに祈りながら死んでいくって、全然フツーの人みたい。でも逆に淡々と進むからこそ薄ら寒く感じて、ベッキーが最後まで父親のフランクを許さなかったように、マフィアの生きる世界を別の出来事にしたくなります。でもアメリカという国は移民社会なので政治や権力とそんなマフィアは付かず離れずな関係だったことも想像できます。そしてさすがにマフィアという形では無いでしょうが、きっと今でも大きくは違わないんじゃ無いだろうか?とも思わされます。


 実在した男の壮大な人生を一気に振り返るこのストーリーはマーティン・スコセッシ監督が念願した映画化で、2014年から製作が発表されていたものの初めに予定されていたよりも費用がかさんだことから途中暗礁に乗り上げ、それをNetflixが出資してやっと完成したという曰く付きの作品。そのため全米では劇場側と揉めたこともあって限定した劇場でしか上映されておらず、4週後にはNetflixで配信されたというこれまでに無い映画の形です。でもその分、これからはNetflixやAmazonなどがこんな風に映像分野でますます力を持っていくんでは無いかという、そんな意味でも話題になった大作でした。





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