おざわやの代表のブログです
2020.01.13
今どきの若者にしては珍しく車に興味を持っている我が家のムスコくん。映画もよく一緒に観に行きますが、特にこの『フォードvsフェラーリ』は楽しみにしてたようで、昨日家から一番近いTOHOシネマズで観に行ってきました。
まずこの映画は事実に基づき1966年に行われた、ルマン24時間耐久レースを描いたストーリーです。そしてレースの勝敗は結成から数年でしかないフォードチームが、奇跡的に常勝フェラーリチームに勝った事で、その後「伝説のレース」と言われています。
でも果たしてレースの勝敗だけで「伝説」とまで呼ばれるでしょうか?
劇中に描かれているストーリーの奥には沢山の対立や友情、夢やプライドなどのヒューマンドラマが詰まっているからこそ、今また映画化され数多くの賞にもノミネートされているのではないでしょうか。それは劇中レースカー(フォードGT40)については、「エンジン最高だぜ!」とか「ブレーキが問題だ」くらいで細かなメカやスペックについては多く語られていないことからも分かります。もしかすると純粋にカーレースとして観たい方には物足りなく感じるかも知れませんね。
ただしこの映画の中に出てくる車はどれもがホンモノ。フォードのデトロイト工場のシーンでは、ラインに並んでいる製作中の車(フォード・ファルコン)ですらハリボテではなく、この映画のために集められたクラシックカーの現車だし、レース場を走り回るGT40だってホンモノ。そしてそれを走らせるのも出来る限りはケン・マイルズ役のクリスチャン・ベール本人が運転していたほど、ホンモノにこだわった作品だったそうです。
クリスチャンベールと言えば、この前に演じた映画『バイス』でのチェイニー役では20kg増量して話題になりましたが、今回のケン役ではそこからまた30kgも減量!正直同じ人物とは思えないほどで、その本人になりきって演じています。
当のケン・マイルズは第2次世界大戦後にイギリスからアメリカへ移住。メカニックをしながらレースに参戦していた頃にライバルとしてキャロル・シェルビーに出会います。その後自身の経営していた修理工場が経営破綻し困っているところを、以前からケンのレースでの速さを認めていたシェルビーに請われて、フォードチームのテストドライバー兼ワークスドライバーとしてGT40を勝てるマシンに作り上げていきます。
それに対してマット・デイモンが演じ、打倒フェラーリを宿命としてルマンに勝てる車造りをフォードから依頼されたキャロル・シェルビーは、元々レーシングドライバーとして活躍しており、1959年にはアストンマーチンチームからルマンに出場してアメリカ人ドライバーとして初優勝。ところがその後、心臓に重大な欠陥が発見されてレースから引退。その後レーシングカーを製作するコンストラクター「シェルビー・アメリカ」を設立して、フォードとの協力関係のもとに「ACコブラ」を販売していました。順風満帆にも思えるシェルビーでしたが、絶頂期で引退したレースに対する思いは人一倍。「打倒フェラーリ」は無謀とも言える挑戦でしたが、白紙の小切手を切ったフォード2世の覚悟を知って、その目標に挑戦することを決めます。
お互いの顧客が全く重ならないフォードとフェラーリ。片や大量生産の大衆車で販売台数では世界で1、2を争うフォードと、一つ一つ手作りで相当のお金持ちでしか買えないようなスーパーカーを作っていたフェラーリはお互い喧嘩をするような相手ではありません。しかしフォードは戦後の好景気が終わって販売台数の落ち込みが激しく、これからのフォードを「若者むきのスタイリッシュな車造り」に向けようという時期で、レースに取り組むことでマーケティングとデザインをブラッシュアップしようとしていた。そしてフェラーリは順調に高級車を販売していたものの、その一方で取り組んでいたレース活動にお金がかかり過ぎていて経営が立ち行かなくなっていました。そのフェラーリの窮状に手をあげたのがフォードで、お互いの欲しいものを補い合うためにフェラーリを買収しようとしていました。ところがフェラーリのレース部門が欲しいフォードの思惑を知ったエンツォ・フェラーリが土壇場で話を白紙化。それに怒ったヘンリー・フォード2世がレース場での復讐を誓ったのがことの発端です。
両者にとってこのレースで競っていたのは互いのプライドだった訳ですね。
そしてそもそもフォードをレースに向かわせたのは、「若者向きなスタイリッシュ」路線を進めたがっていたマーケティング戦略家のリー・アイアコッカ。そしてフェラーリ買収を提案したのも彼で、更に勝てるマシン造りをシェルビーに白羽の矢を立てたのもアイアコッカです。ところがそのレース部門を統括していたのは初めからケン・マイルズの不遜な振る舞いが気に入らない同社のレオ・ビーブ。ルマンのレース中にさえシェルビーとケンの邪魔をしようとします。
シェルビーとケンが立ち向かっていたのはフェラーリだけではなかったんですね。
当の二人も初めは殴り合いの喧嘩から始まるものの、シェルビーはスピードの追求のためなら歯に衣を着せない態度で周囲とぶつかり合うケンの速さを認め、ケンは100%の熱意で車を仕上げていきます。そして冷静に事に当たるように思えるシェルビーも、レースとなれば相手チームのストップウォッチを使えなくしたり、ナットを一個相手チームのピットに落として混乱させたりと、姑息ながら勝負への執念ではケンに劣らないハングリーさを見せます。
二人の友情はそんなレーシングドライバーとしてのプライドとリスペクトが繋いでいたのかもしれませんね。
ルマンのコースは現在と当時のものでは全く違うため、環境の似ている空港を借り切ってレーストラックを観客席まで再現。そして先に書いたようにレーシングカーも本物だし、そのカメラアングルさえ最新のVFXなどは極力使わず、わざわざ当時の映像に合わせて時代感を壊さないようにしているほどの徹底ぶりです。本物だからこそのエンジンサウンドもこの映画の魅力の一つ。
先日は通常上映で見ましたが、出来れば次回はIMAXでの4DX上映でも観てみたいところです。
結果としてはフェラーリのリタイアでその勝負は決する訳ですが、そこまで追い詰めたフォードシェルビーチームの執念と思わぬ結末は、ぜひ劇場で見てください。
真実は小説より奇なりってホントですね。
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