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イングランド王室に隠された王の真実:『ロスト・キング 500年越しの運命』

2024.10.15

シェイクスピアの戯曲に醜悪で狡猾、残忍な王として描かれてきたリチャード3世が、一人の歴史マニアの主婦によって長年不明とされてきた遺体を発見されたことを描いた作品の紹介と、さらに進んだ調査によって判ってきた驚きの真実をブログに。



このブログの中では多くの映画を紹介していますが、その中でもブログを書いている僕自身が大好きな”真実を基にしたストーリー”を多く取り上げています。映画に描かれるとそのストーリー性を多少デフォルメされる部分は否めませんが、それでもそのストーリーの当時には見えなかった背景や後日談なども含めると、多くの真実が日の目を浴びることによって印象がまったく変わってしまうことがあります。



この作品にはシェイクスピアの戯曲に描かれた姿から「悪名高き王」として知られてきた15世紀のイングランド王リチャード3世を、そんな舞台で彼の悍ましく描かれた姿に自らの人生を重ねてしまった主婦が、その後リチャード3世の歴史を丹念に調べ直したことから遺体まで発見してしまったという真実のストーリーが描かれています。




《『ロスト・キング』のあらすじ》



フィリッパ・ラングレーは職場で上司に理不尽な評価を受けるも、

別居中の夫からは生活費の為に仕事を続けるよう促され、

苦悩の日々を過ごしていた。


ある日、息子の付き添いでシェイクスピアの「リチャード三世」を観劇したことで、

彼女の人生は一変。悪名高き王・リチャード三世も自分と同じように

不当な扱いを受けてきたのではないかと疑問を抱いたフィリッパは、

彼の真の姿を探し求め、歴史研究に没頭していく――







ただリチャード3世に興味を持っただけのアマチュア歴史愛好家が、これまで数多くの歴史研究家たちが見つけることの出来なかったリチャード3世の遺体を発見したことで、さらに大きな謎までも露呈させてしまったなんて驚きです。




【蔑みの眼を向けられてきた主婦だからこそ気づけた事実】

『シェイプ・オブ・ウォーター』など数多くの名演を見せてきた名優サリー・ホーキンスが演ずる、イングランドで別居している元夫と二人の息子を育てるフィリッパ・ラングレーは、「ME(筋痛性脳脊髄炎)」という病に苦しみつつも、キャリアアップを目指して働いていました。ところが上司はその病気のせいか彼女を正当に評価せず、若くて美しいだけの後輩を取り立てます。



そんな仕打ちもあってか、息子の課題として見に行ったシェイクスピアを基にした劇でリチャード3世の存在を知ると、その哀れな姿に自らの浮かれた状況を重ねて見てしまいます。仕事への情熱を無くしていたフィリッパはその足で古書店へ向かい、ありったけのリチャード3世に関する本(シェイクスピアは除く笑)を書い、多くの歴史書の中からリチャード3世の生涯に疑問を感じ始めます。




初めに動いた先は「リチャード3世協会」のパブでの集まり




数多くの文献を合わせて調べ、歴史研究家たちの意見をもとにに調べを続けていくうち、リチャード3世の遺体がどこに葬られたかは不明のまま(川に捨てられたという定説のみ)だということを知り、せめて彼を正式に埋葬してあげたいと思うようになります。



それまで伝わってきたリチャード3世の姿は背中には大きなコブがあって醜悪、陰険な眼差しで指先は悪魔のように尖って、眉間には皺を寄せた肖像画によるもの。ところがそんな肖像画は後から書き足されたり削られた痕跡がX線による調査でも分かっており、「リカーディアン」と呼ばれる愛好家たちからは「政権を奪ったのちのテューダー朝の差し金だ」と言われていました。




作品の中ではフィリッパの前に中世の王様の幻影が現れるようになる




そんな経緯を描きつつも「どうせあの醜い王のことだろう」とまともに取り合わない歴史研究家たちや、フィリッパが見つけた遺体安置場所近くのレスター大学に掛け合うも「ただの歴史愛好家の主婦の意見」と軽くあしらわれます。



それでも紆余曲折の末に仲間に根回ししてもらったレスター市長からの後押しと、仲間たちに呼び掛けて集まったクラウドファウンディングによる資金によって始まった発掘調査は、なんとその1日目にして彼の遺体を掘り当ててしまいます。


ただ作品の中ではリチャード王の真実には触れられません。




いつの間にかレスター大学の偉業扱いになり驚くフィリッパ




【捻じ曲げられた真実に翻弄された専門家たちと真実の行方】

作品の中では、レスター大学がその発掘作業を主導したと発表したことで見ているこちらまで憤ってしまいましたが、実際に主婦が発見したとなれば疑問の目さえ起きかねない発見ですから、仕方ない部分もあったのかも知れません。この作品での描かれ方に、レスター大学からは「初めからフィリッパには密接に協力してきた」との声明を挙げているようですが、そもそも「悪名高い王」として真面目に取り合ってこなかったリチャード3世の遺体の真相なんてと、真面目に取り合ってなかったのが本心ではなかったのでしょうか。



でも実際に見つかった王の遺体には、戦場でつけられたと記録に残る傷がそのままに刻まれており、さらにその背骨はコブではなく「脊髄側湾症」による湾曲こそ見られたものの、頭蓋骨の複製やゲノム解析で分かったのは金髪碧眼の端正な顔立ち。さらにそのDNAは王家の血筋を辿って見つかった子孫とも合致しています。




発掘された王の遺骨と、『ホロウクラウン』でベネディクト・カンバーバッチが演じた王の姿




上の画像でベネディクト・カンバーバッチが演じているのは、BBCが制作した『ホロウ・クラウン嘆きの王冠』というシェイクスピア原作の歴史劇をテレビ映画化された時のリチャード3世役ですが、なんと今回のDNA鑑定では、このベネディクト・カンバーバッチ本人も実際にリチャード3世の血縁者であることが判明しており、この奇妙な縁には驚いてしまいます。



さらに発掘された王の遺体は正確な分析ののち、発掘場所にほど近いレスター大聖堂に正式なイギリス王としての扱いで再埋葬されましたが、その際に読み上げられた詩もカンバーバッチさんが朗読されたとか。




新たな棺に納められたリチャード3世の遺体と大理石製のそのお墓




さらにはシェイクスピアの戯曲では王位継承権のあった若い甥っ子二人を城に幽閉、その後殺害してリチャードが王位に就いたとされているものの、最近のフィリッパさんやリカーディアンたちによるフィールドワークよって、その二人は城から密かに脱出していたこと。そしてその後に再び王位を奪還するため、それぞれ別々にイングランドに攻め込んでいた記録までが見つかります。



つまりこれによって都市伝説のように伝わっていた、リチャード3世らのヨーク朝から王位を奪ったヘンリー7世のテューダー朝による策略だったことが記録上でも明らかになり、リチャード3世に掛けられていた濡れ衣がすっかり晴らされたことになります。




リチャードに殺されたはずの二人は生きていた!




よく歴史は勝者が作ると言われますが、これぞ正にシェイクスピアが描きそうな題材(笑)で、きっといずれかはこれらの事実を基にした歴史劇(喜劇?)が作り出されるのではないでしょうか?


その際にはベネディクト・カンバーバッチがどんな役にせよ、ぜひ出演して欲しいものですね。





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