おざわやの代表のブログです
2020.03.10
年に何回かはお仕事をいただいて行く岐阜。今は亡き父親の田舎でもあり、古くは第二次大戦後の日本の復興とバブル景気を担った繊維の街です。そんな頃には賑わっていたであろう岐阜駅前の柳ヶ瀬は、今ではすっかりシャッター商店街になってしまいましたが、そんな街が賑わう前から既にあって現在は岐阜警察署と消防署のすぐ近くに場所を移して、変わらない味を提供している「信州そば更科」。ここの名物の【冷やしたぬき】は、なぜかたまに食べたくなってしまう不思議な魅力に溢れています。
このお店を知ったのは10年ほど前でしょうか。お世話になっているお客さまが連れて行ってくれたのですが、まだ11時半前だったのにお店の外まで列が並び、ひっきりなしにお客さんが出入りしていたのが印象的でした。ここ「信州そば更科」は昭和3年の創業というから既に90年以上の老舗で、特にバブル景気の頃の繊維商人たちのお腹を満たしていた風情が今でも残っています。
それをもっとも感じさせるのがこの【冷やしたぬき】なんです。
この「ダブル」というのは【冷やしたぬき】の大盛りの事で、並盛りでさえ多めなのに更に1.5倍増し。でも料金は770円と100円高いだけというお徳メニューで、入ったお客さんの7割は頼むという定番メニューです。多い時には一日に500杯も出るそうです。
西口から入って左は座敷ですが、初めて行くならやはり右側のテーブル席がオススメ。テーブルといっても繋がった12名掛けのテーブルが三つ並んで、相席が基本です。この日も並んで席について「ダブル」と頼み、目の前の桶から湯飲みを取ってヤカンからお茶を汲もうとしたら「お待ち」と目の前にドン。何回来てもこの早さには驚きます。
【冷やしたぬき】とはいっても普通のものとは違って天かすは勿論ですが、キツネそばにのってくるような甘辛く煮た美味しいお揚げも載ってきます。それにタップリのネギと練りワサビが添えられて、 かなり独特な濃い目の お汁はどんぶりの底に少しだけ。このワサビはかなり効くヤツなので、まずタップリのお蕎麦をよけておいてお汁に溶かすのが必須です。そしてお汁にカリッカリで上あごに刺さりそうな天かすも漬け込んでおくのを忘れずに。
ここの麺はよく言う「二八蕎麦」とは反対に「七三蕎麦」。小麦粉が七に対して蕎麦粉が三なので、かなりモチッとして食べ応えがあります。甘辛く濃いお汁に程好く絡めつつ食べると、はじめ驚いた大量の麺が意外な程すんなりと食べられてしまう美味しさ。箸休めに食べるお揚げも程好く30円でトッピング増しも出来るし、なんならお土産で買って帰ることも出来ます。
このお店では食べる方もダラダラせず、テキパキと食べるのが通。蕎麦を勢い良く流し込み、残った汁にはテーブルに置かれた魔法瓶から蕎麦湯を足して、グッと飲み干す。そして「ご馳走さん!」と席を立ち、レジで颯爽と「ダブル!」と支払えばアナタももう通の仲間入りです笑
この【冷やしたぬき】が出来た頃は折りしも高度成長期。とにかく銭稼ぎに忙しくしていた繊維商人や職人たちにお昼休みなんて時間はなく、空き時間に飛び込んできてあっという間に平らげるのが当たり前だったそうです。そんな中、少しでも早く提供できて腹持ちが良く、なおかつ濃い味付けが美味しく満足感があるけど安い!ということで出来たこの【冷やしたぬき】。これが人気でバブルの頃には、レジなんて使わず帳場の足元に置いた段ボール箱にお札を投げ入れていて、一日に何回か銀行員が段ボール箱を運び出していたと言います。
今の閑散とした商店街からは想像も出来ませんが、逆に昭和30年代からバブルにかけた頃の話を聞くと、夜中までアーケードの下には人が溢れていたそうです。
栄華盛衰がそのまま感じられる老舗の味、【冷やしたぬき】を味わいに行ってみませんか?
・花立ての穴が小さくて使いづらい・お墓を新しく建てたい方や建て替えたいとき・お墓を少しキレイにこざっぱりしたいとき・お墓に名前を追加で彫りたいとき・壊れているお墓を直したいとき・墓地に草が生えて困る・お墓の汚れが落ちなくてスッキリしない・とにかくお墓で困っているときも、まずここからボクに連絡くださいね。
【店舗情報】
お墓のおざわや
店舗住所:名古屋市名東区高針原2-101
電話番号 : 052-734-8102
営業日:月曜日~土曜日(日曜定休)
営業時間:朝9時から夕方5時まで
店舗の前に2台分の駐車スペースがありますのでお使いくださいね
地下鉄東山線の星ヶ丘駅から市バスの「地下鉄植田行き」もしくは「地下鉄いりなか行き」に乗っていただいて15分ほどの「高針原」で下りていただいて、名古屋高速の高架道路のほうへ3分ほど歩いたら右手に店舗が見えます。