おざわやの代表のブログです
【ヒトって情とか空気に流されやすいけどそれもまた良しと思う】
2020.01.20
味って舌で感じるだけじゃなく、肌や目からも感じることでより美味しく味わえると思ってますというハナシです。
昨日の定休日は特に予定もなかったので、本当は新作映画で面白そうな『ジョジョ・ラビット』か、大好物の事実を元にした作品『リチャード・ジュエル』を映画館へ観に行きたいところでしたが、普段好き勝手やっているせいかヨメさんに言えたのは、一緒に映画でも観に行かない？と軽くジャブ笑だけ。
ところがそれにかえってきた答えで「どこかに美味しいもの食べに行きたいなあ」とアッサリかわされてしまったので、さっさと諦めて向かったのは「おちょぼさん」の愛称で有名な岐阜県海津町の千代保稲荷 （ちょぼいなり） 神社。
この千代保稲荷神社は平安時代の創建といわれ、祭紳を預かるときに《先祖の御霊を千代にまで保て》と言われた言葉からこの名前が付いたそうです。商売繁盛や合格祈願、縁結びにもご利益があるといわれて、年間250万人もの参拝客がある地元では有名な神社です。
ヨメさんは名古屋駅から程近い、西区円頓寺商店街の生まれ。なのでココとは全く縁は無いのですが、名古屋駅近くというのは昔から店頭で揚げたての串カツを食べるお店が多くあって、それはヨメさんの好物でもあります。そしてこの「おちょぼさん」にも参道に串カツ屋さんが数多く並んで、「土手煮」と言われる真っ黒な赤味噌で煮込んだモツと共に名物になっています。
そしてココでは 揚げている鍋の目の前で立ったまま串カツを頬張ったり、鍋の中の赤味噌に串カツを浸して食べるのが定番スタイル。それこそアチコチで参道にハミ出さんばかりに、いや、もうすっかりハミ出してますけど笑、揚げ台の前に串カツ好き達が群がってます。
ボクらはお昼過ぎに現地に着いて、少し離れた駐車場に車を入れて歩いたので座ってゆっくり食べようと、参道をグルッと一周。何となく店の中の空気が好きそうな店を目掛けて入りました。（有名な金箔貼ったお店じゃなくてね笑）
しばらく待って座ったカウンター席で一通り注文してプシュっとビール。昼間から飲むビールってどうしてこんなに美味しくて酔うんでしょうね笑笑
【味も大事だけど空気感はもっと大切にしたいと思う】
そして頼んだ串カツを頬張ればもうご満悦なんですが、じゃあココの串カツが特に美味しいのかと聞かれれば、全くもってフツーの串カツ。それはボクが選んだお店だけがそうかと言えば、きっとこの「おちょぼさん」の参道のお店はどこも同じじゃないかな？
だって串カツに使っているのは串に刺さったブロック肉の冷凍のヤツで、ほとんどのお店で同じもの使ってるし、衣やソースだって大差ない。衣の付け方や揚げ方にまでなると独自のノウハウがあるかも知れないけど、そんなところまで判るほど舌肥えてませんしね。何よりも揚げたてを目の前で食べるという美味しさじゃないかと思います。
だから「ココに来たら立ち食いしなきゃ！」って言う人の気持ちも判ります。
ちなみにボクが名古屋で一番好きだった串カツは、日泰寺参道にあったけど2年ほど前に閉店してしまった食堂「たこ八」さん。そちらは手で豚バラ肉を手繰って串に刺してあったのでカラッと揚がって臭みがなく、とにかく美味しかった。上品で美味しい串カツ屋さんだって他にも色々あるけれど、やっぱり空気感が違うんですよね。
またあんなお店無いかなー。涙
じゃあなぜこの日はこの「串かつたき」さんを選んだかといえば、やっぱり雰囲気？としか言いようがありません。特にお店が綺麗なわけでもなく、メニューは串カツととんちゃんに焼鳥くらい。とにかく明確な理由なんてなくて【空気感】とか【肌感】、または【ニオイ】としか言いようがない。でもそんな空気感が美味しくないお店だったら何食べても記憶に残らないし、そもそも注文した串カツが目の前に届くまでも、ワクワクしないんです。
伝わりますかね？この感覚。笑
この休日も、そんな空気感を信じて入ったお店で大満足でしたー。
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お墓のおざわや
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