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おざわやの代表のブログです

墓誌板と土台の下駄の隙間が空いてたらご注意を

2019.03.01

今日から3月ですね!朝はヒンヤリしたものの陽射しは既に春。

庭の枝垂れ梅も6分咲きになって、目を楽しませてくれてます。

こんにちは、お墓まいりの楽しさを伝える石やさんの店主おざわです。

 

 

 

 


 

 

午前中には仕事周りのついでに、いつもの城山八幡宮へ「朔日まいり」へ行ってきました。正月の賑わいからすると寂しいくらいでしたが、そのぶん心静かにお参りさせていただけましたよ。

 

 

 

クリーニングに併せた点検で見つかった問題とは

昨日のブログに投稿した、クリーニングを施工したお墓の点検で見つかった危険な状態というのは(そのブログはコチラを参照)、お墓の脇に設置された「墓誌板(ぼしばん)」でした。ちなみに墓誌板というのはお墓の横に建てられた石板で、そこにはお墓に納骨されたご先祖のお名前や命日などの情報が彫りこまれています。

 

 

 

 

これが墓誌板。石板は取り外せるように下駄の上に乗っている状態です

 

 

 

これは余談ですが。

墓誌板に名前を彫りこむことの利点は第一にお墓に名前を彫るキャパシティを増やせるということです。お骨そのものは順に土に還っていくので、よほど納骨室が一杯になることはありません。しかし名前を彫りこむ部分は限られていますので、お墓本体に彫りこむ場所がなくなってしまった場合に墓誌板を新しく建てて名前を彫り足していけるようにするのです。

そして第2に墓誌板はお墓と違ってお経をあげていただかなくても触ることが出来る点です。お墓を触る時は和尚さまを呼んで「お精抜き(おしょうぬき)」という式をあげていただかなければなりません。(お寺によって条件は違いますが)それが必要ないということで、1回分のお布施と手間が省けるという点から、最初から墓誌板を造られるお宅も多いのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さてお墓のクリーニングが終わってついでに墓誌板も、と思って見てみると墓誌板の上端の角が欠けており、墓地を囲った外柵にも妙な所にヒビが入っています。その雰囲気から相当前に出来たヒビのようですが、どうも位置的に墓誌が倒れたのでは?と思って裏に回ると、墓誌の載っている下駄にその原因はありました。

 

 

 

考えられないほど広い隙間が・・・

 

 

 

 

墓誌板は途中で何度も外すことを考えて、コの字型の下駄2つの上に載っていて通常固定はされません。とはいえ倒れては困るので隙間が2~3mm空けてあって、そこには転倒防止の為にクサビが詰めてあります。お施主さまに伺うと初めはクサビのようなものが入っていたそうですが、それにしてもこの隙間を測ると約15mm!これは建てられた当初からの明らかな設計ミスで、何の抵抗もなく風で倒れるくらいの状態でした。これではいけないということで、ウチのお店にあった端材を削りだして隙間を埋めることにしました。

 

 

 

 

 

取り外しは出来ますが隙間無く詰まっているので倒れません

 

 

 

 

もしご自分のお宅のお墓に墓誌板があるなら、一度この隙間に気をつけて見てください。大きな隙間があるとかクサビが入っていないという場合は何らかの処置が必要です。また隙間が正常でクサビも入っている、という場合でも墓誌板に手を掛けるとか、または寄りかかるなどのことは絶対に止めてくださいね。そもそもお墓や墓誌は人を支える為には造られていません。ましてや古いお墓ともなれば、各部の接着強度が落ちてしまっている事が懸念されます。

 

そんな心配をなくすためにも30年以上経っているお墓はぜひ専門家に点検してもらうことをハゲシクお薦めして

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