おざわやの代表のブログです
2019.04.05
今日は朝は寒かったものの時間が経つにつれてぐんぐんと気温が上昇。20度を超えるポカポカ陽気になって現場で動いていると汗ばむほどでした。ちょっとバテたかなー。 こんばんは、店主のおざわです。
冷んやりした朝、今日も花曇りの名古屋からおはようございます。
バッサリと刈ってしまった蜜柑の木から沢山の芽が出てきました。またいっぱい良い香りの花が咲くと嬉しいなあ。
まだ花粉症が続いてるのに薬が無くなってしまったり、髪が伸びてたり。やりたい事一杯な1日、皆さんもどうぞご機嫌よう。 pic.twitter.com/kf5QzeGPot— おざわあつし お墓まいりの楽しさを伝える石屋さん (@stone_ozawaya) 2019年4月4日
冬に大きく枝を掃ってしまった蜜柑の木は、心配を他所にたくさんの新芽を生やしてくれました。きっと初夏には可愛くて甘い香りのする白い花を咲かせてくれることでしょう。 そして今日は尾張旭で石碑の移転工事へ行ってきましたが、とにかく春の陽気で汗ばむほど。身体が慣れていないせいか、少しバテ気味です。
そんな現場で作業をしていると聞き慣れない甲高いエンジン音が鳴り響いているのに気がつきました。どうやら寺院の敷地内の枯れた大木を切っているようで、その作業をしていたのが10年来の友人で、職業「木こり」の梅ちゃんでした。友人とはいっても彼はまだ40代、出会ったのは彼がまだ前職のホテルマン時代だったんです。 それは名古屋駅前にまだ松坂屋があった時代。そこに隣接して建っていたホテルアソシア名古屋ターミナルで彼は働いていました。彼はいつ会っても快活で笑顔を忘れない絵に描いたようなホテルマンでした。それだけでなく社内での部活として劇団に入って、事あるごとに地元の新城で演じている新城歌舞伎の役の「弁天小僧」に扮して、口上を述べるのが定番になっていました。
そんな梅ちゃんは名古屋駅再開発に伴うホテルの閉館とともに系列のホテルに移籍。将来建て替えられるであろうホテルに備える筈でした。けれどその後のアレコレで地元の新城で生きていくことを決意したんです。そして選んだ道は「木こり」。植林された山の整備などしながら、自然と共に生きていく決断をした彼の前途を頼もしく思いつつも正直心配する所もありました。
1度そんな梅ちゃんの元を訪ねた事があります。
その日は彼が趣味として取り組んでいるツリークライミングを体験させてもらう予定でしたがあいにくの雨。そんな時に彼が用意してくれたのは、家の2階の部屋に切ったばかりの丸太を持ち上げてのツリークライミング体験でした。それがきっと大変だったんであろうことは、迎えてくれた彼が汗でビッショりのTシャツを着ていたことでよく分かりました。そんな誠実な彼の持て成しに、驚いたのも懐かしい思い出です。 そんな彼が取り組んでいたのは、お寺の裏山に生えた大きな枯れ木の伐採。通常ならば足場を組んだり、高所作業車を乗り入れなければならない現場でした。けれど彼はそんな木にロープを掛けてスルスルと登り、木を切っていきます。 それはホテルで見た彼の誠実さでも、歌舞伎で魅せる姿でもなく、今まさに彼の生きている姿そのものでした。
その姿の雄々しさに、まさに惚れてしまいそうになっていたボクが居ました。
彼が生きてきたホテルマンとしての未来。でもそれを捨てて地元の土となり、空気となって生きていこうとする覚悟が溢れるような、そんな背中が眩しかったんです。
ボクがそんな背中を誰かに魅せられるときが来るのでしょうか?
そんなことを考えながらお休みなさいってことで、今日のブログはこんなとこで!