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おざわやの代表のブログです

【久しぶりの映画紹介は実在で現役の女性最高裁判事の伝記的映画:『ビリーブ〜未来への大逆転』鑑賞記』

2020.08.25

久しぶりの映画紹介は、自由の国アメリカでさえ根深かった性差別を打ち破ったルース・ベイダー・ギンズバーグの戦いの日々を描いた2018年の作品。



 今世界を伝えてくれるニュースでは様々な差別問題に向かっての動きが目立ちます。それはアメリカでの警官による黒人差別問題や中国による台湾や香港への弾圧や少数民族への民族浄化策など、所によってはかなり激しい抗議行動を伴うものもあります。では我が国はといえばとても平和に思えるものの、実は男女の性差別については世界での平等ランキングは121位と、先進国の中で最低で中国や韓国にすら抜かれている現実。ボクら国民の中ではそんなつもり無いかも知れませんが、実際仕事と家庭という面ではやはり差があることを認めざるを得ませんよね。特に会社役員や政治の世界など、大きな決め事をする場に女性の声が少ない世界で顕著なのがその理由だと思います。



 この映画の冒頭ではタバコを燻らせながら歩くスーツ姿のオトコたちの中、ワンピース姿で大学に向かうルースの姿から始まります。これはたった50年前のアメリカを描いていますが、これに似たようなシーンが今だに日本では繰り返されているようにも思えてなりません。そして本作品の脚本はルースさんの甥っ子であるダニエル・スティエプルマンさんが叔母から直接聴き取りをした上で、彼女に対する敬意を込めて書かれたものなので、おかしな脚色や演出もなし。そういったところも映像から伝わってくるような気がします。





 しかしこの邦題のセンスのなさはどうにかならないものでしょうかねー?




【ざっとあらすじ】



 ルース(フェリシティ・ジョーンズ)は弁護士になることを夢見て、夫マーティン(アーミー・ハマー)も通うハーバード大のロースクールに折角合格し優秀な成績をあげながらも、子供のこともあって夫の就職に合わせて泣く泣くコロンビア大に転学。首席で卒業しても弁護士事務所では働けず、仕方なく大学の講師として法律や性差別について教えています。法律の中に性差別が書かれていることを問題にしようにも裁判所では扱ってくれない。そんな中マーティンが持ち込んだ資料の中に男女差別が問題になるものがあり、その裁判から切り込んでアメリカ憲法の中の男女差別是正に繋げたいとルースは動き始め、マーティンや娘のジェーンの理解と協力、そして旧友であるメルや女性弁護士の先輩ドロシー(キャシー・ベイツ)の助けも借りての裁判に向かいます。女性の権利を認めたくない法曹界のオトコどもとの法廷での争いは如何に。




【男女に違いがあることと権利的に差があることは別だと思います】

 以前、アフリカ系黒人たちへの差別について描かれた映画『それでも夜は明ける』や『グローリー』、そして『ハリエット』を観たときにも思いましたが、昭和生まれなボクらにとっては憧れの国、自由の国アメリカにこんな性差別問題があるなんて、幼い頃には想像さえしていませんでした。とはいえこのストーリーの舞台は1970年から始まっており、まさに今から50年前のこと。ボクが保育園に通いだす頃の話です。その頃ボクが思っていたアメリカの女性観は、綺麗に着飾って背筋を伸ばして颯爽と街を歩いていたり、車を運転するような姿。その頃の自分の周りの日本のおばちゃんたち(母親の年代)が、エプロン姿で買い物に急ぐ姿との差があまりに大き過ぎて、正直同じ人間だとは思えませんでした。それから考えると今の日本の女性の姿は50年前のアメリカぐらい?確かに仕事をバリバリこなす女性もいるし政治家にも少しずつ目立ち始めたけれど、家庭があり子供もいて役職をこなすような制度には、まだ社会そのものが追いついていないのではないでしょうか。


 そして社会の前に身の回りではどうでしょうか?子連れで買い物をする主婦は見ても、子供を背負って買い物をするサラリーマンはまず見ないし、ラーメン屋のカウンターで1人、ジョッキのビールを飲み干す女性もまた然り。きっと平成生まれの人たちにはそんな意識はないのかもしれませんが、周りの環境から入ってしまう無意識の常識ってあるんじゃないでしょうか?


 ボク自身は例えば上司が女性だからといってどうとも思わないだろうし、逆に女性ならではの視点でチームを引っ張るとかも違和感ないと思っています。でもじゃあ家庭ではどうかといえばヨメさんがほとんどご飯作ってるし、洗濯だってそう。子育てこそ今ではもうほとんど終わりかかってるけど、小さい頃は起業したてってことで任せっきりでした。ダメですよねー。


 でもボクは男女平等って「男性と女性には差がなくて全部同じ」というのとは全然違うと思っていて、男性と女性はやっぱり違うものだと思っています。あ、でもコレは精神的な性も含めてね。違いがあるからこそお互いを補い合えるし、協力もできる。そしてそんな姿を若い世代にも見せることで、そんな差がない世界が当たり前だって意識してもらえるんじゃないかと。この映画の中ではアミー・ハマー演じるマーティン(ソーシャルネットワークでのウィンクルボス役は正反対!笑)がまさにそうだし、娘のジェーンはそんな母親に反発していたものの次第に彼女の向かっている壁の大きさを知って協力し始めます。また先輩として弁護士の男性社会をよく知っているドロシー役は、彼女以外いないんじゃないかってくらいピッタリなキャシー・ベイツ。でもこのストーリーの最後のシーンで不意に出てくる凛とした女性はそれ以上に独特のオーラあるな!と思えば、現在でもアメリカ最高裁の判事を勤めているルース本人と分かってビックリ!87歳の今でもまだフロントランナーとして現役張ってるのが凄いですね。



 そのルース・ベイダー・ギンズバーグさんの言葉にこんなものがありました。


「子供を産むかどうかは女性の生き方・幸福と尊厳にとって核心的な決断です。それはその女性本人が自らのために決断すべきことなのです。その決断を政府が女性にかわって行うならば、その女性は、自らの選択に責任を負うべき成熟した大人として扱われていないということにほかなりません」(1993年、指名公聴会での発言


 これに比べたらつい少し前に聞いた、日本の政治家の少子化に対しての発言のいかに愚かなことか!成熟した社会としてやるべきことはまだまだ多いんじゃないかと、そんなふうに感じさせてくれた映画。そしてぜひこれから働こうとする人たちや、家庭と仕事を両立させたいという若い夫婦にも見てもらいたい作品でした





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