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》移民家族の置かれた過酷な人生と希望:映画『ミナリ』鑑賞記

2022.10.04

貧しかった韓国から逃れ、新天地での成功を夢見てアメリカに渡った家族を待つ過酷な運命とそこから生まれる希望。A24とPlanBが仕掛けたアカデミー&ゴールデングローブ受賞作の感想。



まだまだ経済発展には遠い1980年代の韓国から貧しさに耐えかねて、アメリカでの農場経営を夢見た家族。日本でいえば高度成長期前に南米を目指した移民たちが重なりますが、現代のボクらにとっては移民というのは来る方も行く方も遠い存在。そんな姿を描いた当作は話題作連発のスタジオA24と俳優のブラッド・ピット率いる映画制作会社PlanBがタッグを組んで、2021年に公開されてアカデミー賞助演女優賞やゴールデングローブの外国語映画賞などを獲得した作品。



ちなみに映画タイトルの『ミナリ』は韓国ではパワーフードと言われ、どこでも根を張って逞しく育つセリのこと。




【『ミナリ』のあらすじ】



1980年代、農業で成功することを夢みる韓国系移民のジェイコブはアメリカはアーカンソー州の高原に、家族と共に引っ越してきた。


荒れた土地とボロボロのトレーラーハウスを見た妻のモニカは、いつまでも心は少年の夫の冒険に危険な匂いを感じるが、しっかり者の長女アンと好奇心旺盛な弟のデビッドは、新しい土地に希望を見つけていく。


まもなく毒舌で破天荒な祖母も加わり、デビッドと一風変わった絆を結ぶ。


だが水が干上がり作物は売れず、追い詰められた一家に思いもしない事態が立ち上がる──。

〜公式サイトより







【家族を支えた《ミナリ》とはなんだったのか?】

家族に細かいことを伝えずにアメリカ移住を決めたジェイコブに連れられ、アーカンソー州の荒れた農場にたどり着いた妻モニカと子供たちは、ジェイコブの夢見がちな少年のような夢に不安を感じて、モニカの母親のスンジャを呼び寄せます。農場自体は申し分ない条件ながらその辺りでは【ツイていない場所】と知られていて、それでもジェイコブは納得のいく野菜を育てつつ販路も開いていきます。モニカは外で働きつつ生活を支え、姉のアンは体の弱い弟デイビッドの面倒を見ていましたが、スンジャは子供たちに悪態を吐きながら花札を教えるような「おばあちゃんらしくないおばあちゃん」。デイビッドと共に農場のはずれの森の中に小川を見つけて、韓国から持ってきたセリ(ミナリ)の種を植えます。



ところが汲み上げていた地下水が出なくなったり、野菜を買い付けてくれるはずの韓国食材店に裏切られたりとトラブルばかり。次第に水道が出ないなど追い詰められていって、そのうち元気だったスンジャの様子までおかしくなっていく。







物語の中でポイントになっていくのが、農場を手伝う変わり者のポールと心臓に障害のある弟デイビッド。


ジェイコブもモニカもデイビッドの体を気遣って無理させず、「遠くに行くな」「走るな」と押さえつけるばかり。モニカはジェイコブが上手くいくとは信じられず、ジェイコブもポールが「水脈を見つけよう」と言っても信用せず「言った通り手伝ってればいい」と邪険にするけど、次第に行き詰まっていく家族の農場。そこから色々な状況を受け入れ始めたところから流れが変わっていきます。



この作品の前に見ていた『コンプリシティ/優しい共犯』は、教育実習生として来日しながら過酷な環境に耐えかねて逃げ出し、他人の資格で蕎麦職人を目指す中国人の青年を描いた邦画でした。もちろん立場はまったく違えどどちらにも共通していたのは、出会った環境を受け入れて馴染もうと歩み寄るところから運命が変わり始めるところ。




この作品、とにかく藤竜也の打つ蕎麦が旨そうで笑



『ミナリ』の方は途中の展開がなんだか『北の国から』を思わせる流れがあったりするものの、スンジャ役の名優ユン・ヨジュンとポール役のウィル・パットンのいぶし銀の演技に助けられて、今回がデビュー作となったデイビッド役のアラン・キムの素朴な表情に泣かされます。タイトルが「ミナリ=せり」という所から想像した通りのラストだったけど、最もたくましく根を張ったのがデイビッドだったというところにも泣かされてしまいます。



現状に文句を言っているうちは事態は好転しない。


現状を捉えて認識して何ができるのかを考えた上で、差し伸べられた手を受け入れて共に働く。これはきっとどんな仕事や人間関係にも通じる事なんじゃないかな?と感じたストーリーでした。





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