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おざわやの代表のブログです

【嘘から生まれた真実の物語:映画『フェアウェル』鑑賞記】

2021.06.10

笑って悩んで涙して。ごく普通の家族が集まって過ごした何でもない時間が愛おしい、傑作コメディー作品の感想。



話題の映画を次々と配給するA24が仕掛けたのは、社会問題とか難しいものは何もないごく普通の中国の一家の物語。中国生まれNY育ちのルル・ワン監督が自ら体験したことを映画化したストーリーです。




【『フェアウェル』のあらすじ】



中国の長春に妹と一緒に住むナイナイ(お婆ちゃん)が余命3ヶ月の末期の肺ガンと宣告され、NYと日本に住む息子家族たちがナイナイには孫の結婚式と偽って、最後のお別れに集まった数日間の物語。アジア位女性で初のゴールデングローブ主演女優賞のオークワフィナと各国映画祭で助演女優賞のチャオ・シューチェンの演技が光ります。





NYで物書きとしての成功を夢見るビリー(オークワフィナ)は、小さい頃にアメリカに移住したことで大好きだったお婆ちゃんと別れて暮らすようになったことを、今もどこかで恨んでいる様子。両親はガンを告知しない中国の風習に沿うつもりで会いに行きますが、感情的になると抑えられないビリーを連れて行かないはずが勝手に長春を訪れるビリー。でっち上げた日本人の彼女(?)を結婚相手とした孫の結婚式の準備を、着々と進めるナイナイと親族一同。


そして皆で結婚報告のためのお墓参りに行って、お墓の前で談笑しつつご飯を食べるのも中国の風習ながら、ナイナイのこの先を思うと微妙なビリーたち。母と別れて住む息子たち、義母と嫁の関係性など家族それぞれの想いや、微妙な感情を隠しきれないビリーたちの「別れの日々」が次第に胸に迫ります。





東洋と西洋の家族に対する死生感やそれぞれの家族模様を描きつつ、最後に用意されたビックリのどんでん返しに、こちらまで笑い泣きしてしまいます。


ハッ!(笑)




【以降ネタバレも含む感想は観てから読んでください】

中国では伝統的に不治の病とされるガンを告知すると、本人は悲観して早く亡くなってしまうと思われているそう。そう言えば日本も昔はそうだったよなあと思い出したのは、なぜだか故田宮二郎さんの白いシリーズと山口百恵さんの赤いシリーズのドラマ。この2シリーズはその後の韓ドラにかなりの影響を与えているそうですが、余談ながら今は亡きボクの父は、若い頃田宮二郎似だったことが自慢でした笑。





もとい。笑


中国の文化から離れて長い息子たちでしたが、やはり母親に下された余命宣告にどうしていいか分からずそんな風習に合わせることにしますが、遠くに暮らす母親には最後に会っておきたいと孫の結婚話をでっち上げます。





お前は黙っていられないだろうから来るな!と言われたビリーですが、絶対に喋らないことを条件に皆と行動を共にします。このビリーがルル・ワン監督を投影した役のようですが、どうやらナイナイもビリーのことが可愛くて仕方ない様子。なかなか結婚しないことなど何かと気にかけるものの、どうにも複雑な感情を爆発させそうなビリーが心配な親族一同。



そんな当のナイナイは毎朝独特な体操で体の中の毒素を出すと言って、ビリーにも同じように「はっ!」と声を上げさせ、ビリーはそんなナイナイの元気さが嬉しくなってしまいます。ところが結婚式になるとビリーの父親は、感極まってナイナイのことを話しながら号泣してしまう始末。とはいえ中国の結婚式はみな主役をそっちのけで飲んで騒いで食べるのも風習で、そんなスピーチはほぼ皆んな聞いていないし。そんな中ビリーはお酒を飲みながら歌って、ナイナイとの別れを思って泣きそうになるのを堪える様子も泣かせます。




そんな「フェアウェル」の儀式が全て終わってNYへ帰ろうとするビリーたちを見送る時、それまで笑顔ばかりだったナイナイが涙ぐみ、それを車の中から何度も振り返るビリー。きっとこれが最後になるであろう別れからNYに帰ったビリーは、悲しみを吹っ切るようにナイナイに習ったように「はっ!」とNYの街並みを背に声を上げて気合いを入れるラストシーン。




ところがですよ。



その後のエンドロールで現れるのはルル・ワン監督の実のナイナイで、余命宣告がとっくに過ぎて6年経った今も変わらず、あの独特な体操で元気に暮らしてるってどうよ笑

「ハッ!」のおかげなのーー?って。笑笑


結局バラさない筈の嘘がこの映画が話題となってしまったので、ナイナイにバレちゃうなーって監督も困ったそうで笑。もう笑っちゃうやら泣いちゃうやらで、サイコーのエンディングはぜひ見て欲しいなー。





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